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<<英語の基本>> 解説と練習問題 Ⅰ 基本に帰ろう(Back to the Basics)

これから何回かに分けて、英語の基礎を習得していこうと思う。

大切なことは、日本語とは異なる言語であることで、英語学習では日本語を忘れなければならない。
英語には独自の仕組みがある。日本語とは大きく異なる仕組みがある。

最も大きな違いは,語順である。

日本語なら次のように異なる語順で同じことが言える。日本語では,助詞(~は ~を など)を使うので,語順を変えても意味が分かる。
私はあなたを愛している。
あなたを私は愛している。
愛している。私はあなたを。
英語では語順は変えられない。英語は,語順を変えると,意味が変わったり,文法的におかしい文になる。(語順で意味が決まる。)
I love you.
You I love. (?)
Love I you. (?)

英語は原則的には,「主語+動詞+・・・」の語順でなければならない。

日本語も英語も,文の中の単語に役割がある。単語を役割で分類するのが「品詞」である。

品詞の表す役割の内容は,日本語と英語は異なる。
名詞 名前を表す言葉 desk  chair  water  air  Thomas(トーマス~人名)
代名詞 名詞の代わりをする言葉 I  you  he  she  it  they  we など
冠詞 名詞に冠する(名詞の前に置く)言葉  (a/an the)
a town(ある町) an apple(どれでもいいから1つのリンゴ) the town(その町)
動詞 状態や動作を表す言葉  live(住んでいる~状態)run(走る~動作)
助動詞 動詞を助ける言葉 can  may  must  will  shall  should など
I can swim. (私は泳ぐことができる。)
形容詞 名詞を形容(=説明)する言葉
large(広大な)necessary(必要な)
Your English is good. (君の英語はよい。~goodは Englishを説明している。)
You speak good English.(君は正しい英語を話す。)
副詞  副(そ)える言葉  happily here soon today
She practices the piano hard. (彼女は一生懸命にピアノを練習する。)
前置詞 名詞・代名詞の前に置く言葉 at for from in of on to withなど
I’m from Toyota in Japan.(私は日本の豊田からきている。)
接続詞 接続(つなぐ)言葉
I went to Australia and saw koalas.(私はオーストラリアへ行って,そしてコアラを見た。)
When I was young, I studied hard. (若い,一生懸命勉強した。)

基本を確認したら、以下をよく読み、問題に取り組む。

1 名詞の用法 
数えられる名詞と数えられない名詞がある。
(イメージがはっきりしている名詞とそうでない名詞がある。)
bookはイメージがはっきりしている。
(数えられる。)複数形(books)がある。
waterは一定の形がなく、イメージがはっきりしない。
(数えられない。)

数えられる名詞は、単数・複数で分けて使う。
単数
a book  (いろいろ本がある中で、どれか1冊の本)
the book (その場にいるみんなが、同じものを指すことができる本)
this book (この本~近くにある本)
that book (あの本~離れたところにある本)
my book  your book  his book  her book

複数
books (いろいろ本がある中で、どれか2冊以上の本)
the books (その場にいるみんなが、同じものを指すことができる2冊以上の本)
a lot of books(たくさんの本)
some books (何冊かの本)
my books  your books  his books  her books

数えられない名詞について
water  the water  this water  that water 
(the  this  that は上記と同じ。)
a lot of water(たくさんの水) some water (いくらかの水)

問 題 英訳せよ。
1 ある1本のペン                   
2 たくさんのペン                   
3 何本かのペン                    
4 たくさんのミルク                 
5 いくらかのミルク                  
6 これらの机                     



解答
1 a pen  2 a lot of pens  3 some pens
4 a lot of milk  5 some milk
6 these desks(これらの机~近くにある複数の机 this と同じ使い方) 
ちなみにthose (それらの)that に対応する。「離れている複数の机」はthose desks

2 動詞の用法 その1  
主語と動詞を並べる。(並べて情報を伝える。) 

be 動詞 
be動詞は、前後の単語をイコール関係にする
I am a student. は I = a studentということ。

This is a book.  近く(手元)にあるのは本です。
That is a book. 離れたところ(向こう)にあるのは本です。
それぞれの複数表現  These are books.  Those are books.  
It is a book.   (みんなが分かっている)それは、本です。
複数になると  They are books.
 
~がある(いる)を示すときは次の表現を使う。
形を覚えること。
There is a book. 1冊の本がある(単数なので動詞は is)
There are books. 何冊か本がある。(複数なので動詞は are)

原則
主語(単数)+ is       
主語(複数)+ are という形でbe動詞を使う。

人間の場合(特に代名詞の場合はきちんと言えるようにする。)
私 あなた が主語
I am a student. You are a student. 
1人 が主語
He is a student.  She is a student.
My brother is a student.  Tony is a student.
2人 が主語
My brothers are students. They are students.
Tony and I are students.  We are students.
 
問 題  英訳せよ。
1 これはペンです。           
2 それらはペンです。                      
3 彼は先生です。
4 君と僕は高校生です。
5 何本かのペンがある。                      
 
 
 
 
 
解答
1 This is a pen. 2 Those are pens.
3 He is a teacher. 4 You and I are high school students.
5 There are some pens.

 動詞の用法 その2  
主語と動詞を並べる。(並べて情報を伝える。) 

一般動詞  (be動詞以外)
I run.  I walk.  You run.  You walk.
私・あなた
I run.  You run.
1人 が主語
That boy runs.  Tony runs.  He runs.
動詞に…s をつける。
2人 が主語
Tony and I run. We run. Those boys run. They run.

問 題 英訳せよ。
1 私は勉強する。
2 彼は勉強する。
3 その2人の生徒は勉強する。   
4 彼女は英語が好きだ。       
5 彼らは数学が好きだ。                       



解答
1 I study.  2 He studies.  3 The two students study.
4 She likes English.  5 They like math.

今回はこれまで。次回以降も英語の基本(語順と品詞)を中心に学び、英語を使えるようにしたい。

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