2人の才能が描く、今、現在地の美しい日本

ボーカルスクールの生徒さんが今取り組んでいる
米津玄師さんの「カナリヤ」。
メロディはもちろんコード進行が本当に美しくて、
伴奏しているだけで泣きそうになる。

「MVがまたすごいんです!」

と教えてもらって観てたら涙が止まらなくなった。

「ありふれた毎日が懐かしくなるほど」

コロナの歌だったかー。

でもそこには、コロナ云々の前から存在する
普遍的なメッセージも。
"あなた"と人生を過ごす難しさについて、

「見失うたびに恋をして確かめあいたい」

って。

みんながそう思えたらいいのに、
人間はそんなにシンプルに割り切れるほど単純じゃない。

私が今恋をすべきは自分自身だなぁ。
自分という存在に向き合うこの頃。

私ってなんだろう。
どうありたいんだろう。

このMVを監督した是枝さんと米津さんの対談の中で
米津さんがこんなことをおっしゃっていました。

「今の時代ってみんながあちこちにいてあちこちの生活を送っていて、
それぞれが自分らなりの幸せなコミュニティを作り上げるっていう
時代が始まって久しいですけど、その中で自分は普遍的でポップなものを
求めて子供でも大人でもわかるものを作ろうと考えながら
やってきたがことがたして正しかったんだろうかっていうのは、
すごくよく思う。」と。

(コメントを抜き出すってすごく怖くて、そのあとのコメントも素晴らしかったのでぜひこちらの動画もご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=f0Z4hiPhlz4

大きく評価されたってそういうふうに思うんだなぁ。

「正解」を求めるなんて意味ないかもしれない。
けど、大事なのはそれが「誰にとって正解でありたいのか」なのかな。
わかんないけど。

コロナで強制的に変化を求められた私たちの世界が、
2人の才能によってそこはかとなく美しく描かれて、
そしてお互いが、この仕事ができてこの10年抱え込んでいたけれど、
少しは前に踏み出せた、解消されたと言えるのだから、
羨ましいな、と思う。

わたしも、自分自身が報われた曲、作れたけどね。
しかも一人でじゃなくて、リスペクトする人たちと響き合って
生まれてきたかけがえのない曲たち。

"思い"がないと曲は作れないし、
だから感情を優先しちゃう蟹座な自分面倒臭いとたまに思うけど、
それでよかった、とも思う。

私も、もっとたくさん曲を作りたい!

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