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「十六夜」について
前作「十三夜」を出版後、この勢いで突っ走ろうと計画していたのにも関わらず、いつの間にか10ヵ月が経っていました。
なんということでしょう!
そもそも前作は「十六夜」の中の1エピソードとして書き始め、思いのほか長くなってしまったため、ふたりの主人公の青春譚として独立させ、十五夜まであと少しの若い月としてふたりを描いた物語だったのです。
今回の「十六夜」は逆に、すでに満月を過ぎ少しずつ欠けてゆく月を、終末を迎えつつあるストーリーに例えたタイトルです。
またほとんどストーリーに手を加えることなく発表した前作と違い、構成にかなりの修正と変更を加えたため、想像以上に時間がかかってしまいました。
やれやれ。やっとお届けできて、心からほっとしています。願わくばひとりでも多くの方に読んでいただけると幸せです。
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