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【移植第三章最終回】着床ならず

1月1日は判定日でした。
フライング検査はしていたので、結果はすでにわかっていました。

グレードはよくなかったとはいえ、2個も移植して着床しないなんて本当に衝撃的でした。
今回の移植までは精神的にも安定していたし、移植の後には仕事は入れずゆっくりできたので、母体の受け入れ態勢としてはもうこれ以上できることはなかったのです。

まさしく「人智を超えた」と思いました。


年齢も年齢だし、染色体異常の卵の割合は高いと思います。
正常な卵に出会えればいつかは妊娠できるのでしょう。
先生もあとは採卵の前にできるだけ卵を酸化させないサプリ的なものを飲んで臨むくらいだと言っていました。

私の今の正直な気持ちは「もう辞めたい」です。
でもこれは私一人の問題ではありません。
旦那は田舎の病院で不妊治療を行っていることに漠然とした不満をずっと持っていました。
旦那にも納得して辞めてもらわなければなりません。
なので、あと少し、この人智を超えた何かと向き合うことになりそうです。

最後に不妊治療にかかった金額をお知らせしておくと、採卵に向けて動き出したときからカウントして(最初の検査や人工授精の費用は入れていません)日本円で160万かかりました。
すごい世界ですよね…。
せめて私のこの記録が誰かの役に立てば報われる気がします。
すべての赤ちゃんを望む人たちに幸せが訪れますように。


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