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【抜粋】「読書をプロデュース」角田洋一郎著

最適化というのが,自分の人生に最も適した状況を意味するなら,それは決して効率化ではない。

人生の幅と深さをつくるのは,無駄や遠回りや失敗や,時には嫌なことを含めて経験,体験,後悔することだ。

読書の価値は,いろいろ思考をローリングすることにある。

問題のパターンを認識して,その回答をそれぞれ事前に認識しておき,実際にあてはめるときに,瞬時にその回答で応答する。
そうすれば,効率的で,迷いもなく,時間もかからず,スムーズに問題と解答が結びつく。

そんなパターンマッチングではなく,メンタルローテンションだ。

読書は,人間にとってもっとも大事な『想像力』を磨く。

人生や仕事での失敗は想像力の欠如であり,ほとんどが「こんなはずじゃなかった」と結果を想像できなかったことが原因。

もっとも想像力を鍛えられるジャンルが『小説』であり,小説こそがビジネスに役立つ。

ストリーがなければ気持ちは動かないからだ。
言葉,行間,文脈で小説の世界を想像することは,人生を想像していく作業に通じる。

メタフィクション

虚構の世界であることを現実の読者に気づかせる。読者を物語の中に引きずり込む効果がある。

「古畑任三郎」
「文学部唯野教授」
「ソフィーの世界」

これらは,メタフィクションである。

推奨本

「安藤忠雄 仕事をつくるー私の履歴書」
「砂の本」
「ナイルに死す」
「落日燃ゆ」
「ない仕事の作り方」
「サルでも描けるまんが教室」
「チョコレートの世界史」

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