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キャリアクライシスへの準備~自律的キャリア開発~

かつて,キャリアは登山にたとえられました。

どの山を登るか?

自分のキャリアビジョンに向かって,マイルストーンを描き,必要な装備を調えて,頂上を目指して登り続ける。いわば固定的,かつ画一的で,ある程度,会社が準備したルートに乗っかっていれば良かった時代が続きました。

ところが,今は,山そのものが動いたり,なくなったりするほど,予測可能性が低く,5年先,10年先の姿を見据えるのがとても難しい,変化の激しい時代になりました。

こういった時代には,それまでの会社から与えられてきた登山モデルとは違う,新たなキャリア形成のモデルが必要です。

自律的キャリア開発

めまぐるしく変化する環境の中で,自らのキャリア構築と継続的学習に積極的に取り組むことです。

ビジネスを取り巻く環境の変化は,日を追うごとに激しさを増しています。
技術革新やグローバル化により企業に新たな戦略が生まれ,組織は生き残りをかけて,俊敏かつ柔軟に組織の再編を試み続けています。

これらの動きは,個人の働き方,キャリア形成にも大きな影響を与えています。グローバル市場で生き残るために,組織構造のフラット化や権限委譲など,柔軟で俊敏な組織作りが組織の最重要課題のひとつであることに間違いはありませんが,そこで重要なのが自律的な人材です。

激しい環境変化を読み取り,組織をさらなる発展へと導くためには,個人一人ひとりが自ら考え,自らの裁量で行動し,かつ自らを継続的に動機づけ,組織として協働できるちからが必要とされています。

絶え間なく変化する環境に対して関心を持ち続け,新しいことを常に学びとり,積極的に仕事に取り組む,さらには,自らのキャリアに責任をもつ姿勢が求められているのです。

同時に,個人の働くことに対する価値観も多様化してきました。
転職や起業に対する関心が高まり,また,高齢化社会に向けて,自立的かつ活力あるシルバーライフを実現するために,生涯現役を意識したキャリア構築の重要性が高まっています。企業内においても,フレックスやテレワークなど,自由度の高い働き方が導入され,従来は画一的であったキャリア・パスが多様化しています。

このような環境を最大限に生かすためには,自分自身のキャリアに対する意識を高め,自らの価値観を十分に理解した上で,それにそった選択をしていかなければなりません。

自律的キャリア開発…,準備はいいですか?

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