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俺の居場所ってどっちだ【詩】

年の瀬の空気を一気に吸い込む。
肺がじーんとし、一気に身にしみる。
笑いたいと思って、忘年会へ行った。
生ビールで今年の何もかも忘れようとする。
けれど笑えない。笑えないでは帰れない。
酔えないまま赤ちょうちん見つけ、「おやじさん、熱燗」。
へべれけになって笑おうとする。
一年の失敗。笑って忘れようとする。
涙が出てきた。
「お兄ちゃん大丈夫かい」大根が出てくる。
大根役者みたいに、お客さんを笑顔にできない。
大根役者みたいに、同僚との掛け合いもうまくできない。
ああ、俺、なにやってんの?なにやってんの?ってわかってるんだよ。仕事をうまくやりたいだけ。それがうまく行かないだけ。ただそれだけ。
大学でてから五年も彷徨ってきた。
俺の進む道はどっちだ?こっちか。間違えた。
今度はどっちだ?こっちか。
また間違え。
もうどっちから来てどっちへ向かってるのかもわからない。
わからないことだけはわかってる。
だけど進むべき方向はわからない。
右手を上げかざしてみる。俺の右手、今日一日何をした?俺の右手。答えない。
じゃあ左手。俺の左手、何をした?わからない。
俺のあしたはどっちだ?わからない。
俺の明日は‥‥俺の明日は‥‥。

ゴミの山の中目を覚ます。会社行かなきゃ、昨日納会やったし、じゃあどうする。
ゴミ収集車がくるまで待つか。
俺を運んでいってくれるように。
俺のあるべき場所まで運んでいってくれるように。


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ちょっと思いつきで書いてみました。

モロハ風に読んでいただけると幸いです☺


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