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【すんだい新学期】遅れてくる開講日までの準備(その2)
※駿台高卒コース・朝霞担当クラスの生徒さん向けの記事です。開講日の遅くなる関東で受講予定の生徒さんは,参考にして自学自習をしてください。
今回は「知識の身につけ方」について触れます。
★覚えることは簡単じゃねぇーんだよ
「知識はそこそこあるんだけれど,どうも模試で点数が取れない」という声をよく耳にします。
どの口がそんなことを言ってんだ,おいっ💢
取り乱しました。ほんとうに「知識がそこそこある」のでしょうか。まずはそこから検証が必要です。
★生物の知識を身につけること
生物の知識を身につけることには,下記のようなランクがあると考えています。把握しておいてください。
①生物用語を覚える
②生物用語の定義を覚える
③生物用語を関連づける
④しくみを説明する
⑤生物学的な意義を理解する
《①生物用語を覚える》
「ミトコンドリア」,「密度効果」などの生物用語を覚えることです。これは暗記です。覚えるしかありません。がんばれ(放置プレイ)。
《②生物用語の定義を覚える》
生物用語の定義を一つ一つ理解することです。超重要です。体節,大切なので次回に書きます。
《③用語を関連づける》
生物用語どうしを関連づけて理解します。これについては追々授業で話します。
《④しくみを説明する》
筋収縮や血液凝固など,一連の生命現象を説明できるようにします。簡単そうで意外にできないんですよね。
《⑤生物学的な意義を理解する》
「この生命現象にはどういう意義があるのだろうか」などを考えることです。
★[分析→改善]という当然の流れ
入試対策というのは,だいたいが「あーしなさい」「こーしなさい」と言われるばかりです。言われたことに従っていれば,中学受験や高校受験ならだいたいうまくいきます。教科内容が少ないからですね。大学入試はこの調子では難しいと思います。
言われたとおりにやるだけ。これ,疑問に思いませんか?
分析なしの対策。自分の問題点をはっきりさせずに,対策ばかりしようとしているのですね。企業で言うと,市場調査せずに売れるかどうかわからない商品を売りつづける感じです。こんな会社,やっていけません。しかし,大学入試の対策は,なんとなく世の中で言われていることを鵜呑みにしてやってる生徒が多いなぁ,と思います。まずは自己分析が必要です。
そこで前述の知識を身につけることのランクを把握しておくことが鍵になるんですね。生物用語を覚えてないレベルなら実験問題とか解く資格なんてなく,まずは用語を覚えましょ,となるわけです。生物用語を覚えているヒトは定義が理解されていますか?となり,定義を理解しているなら生物用語どうしの関係性やしくみの説明ができますか?となります。
このような分析ができていないと,授業から何を学ばなければならないかがはっきりしないんです。自己分析ができていて,問題点が明らかになっていれば,毎回の授業では必ず発見があるはずです。そして,確実な改善に結びつけることができます。
これはわかっている。ここは知らなかったな。こういう工夫があるのか。こんな見方があるのか。そんなつながりがあるのか!
自己分析ができてないと,とかく「こんな簡単なことはやらなくていいんじゃない」,「将来的には解けなきゃいけないんだろうけど,全然手が出ない」とか言う理由で,予備校の授業に出なくなったり,我流を押し通そうとするなら,そもそも予備校に来る意味がありません。少子化と学力低下におかけで,必要なこと全て理解できていれば志望校に合格する時代です。しかし,お前さんはなぜ予備校にいるのか。そこを忘れてはなりません。
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次回は,「生物用語の定義を理解することが始まりであり,終わりである」という話をします。
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