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SMARTの原則とは?目標設定の仕方が達成の分かれ道

「毎年、新年に目標を立てているけど、絵に描いた餅になっています。」と思っている方、それは目標設定の仕方に原因があるかもしれません。

  • 資格をとる

  • ダイエットに成功する

  • 副業を始める

このように何かを達成するぞ!と思ったときに、目標を立てる人は多いと思います。

でも、その目標は達成できていますか?

目標を設定することで満足していませんか?

それは目標の設定の仕方に問題があるかもしれません。

重要なことはSMARTの原則を用いて目標設定し続けることです。

SMARTの原則はシンプルで目標を達成しやすくなる手法ですのでオススメです。

私自身も目標設定することで大学受験、就職、昇進、起業、MBA取得をすることができました。

色々と目標を立ててきましたが、SMARTの原則が最もスムーズに目標設定の習慣に落とし込みやすいなと実感しています。

今回はSMARTの原則を用いた目標設定について実例を交えながら説明します。

SMARTの原則とは?

SMARTの原則とは以下に説明する5つの項目を元に目標設定していくやり方です。

  • Specific(具体的である)

  • Measurable(計測できる)

  • Agreed upon(同意している)

  • Realistic(現実的である)

  • Timely(期日が明確である)

5つの項目の頭文字をとって"SMART"と述べています。

英語のsmart(賢い)ではありません。

とはいえ、smart(賢い)目標設定の仕方であることは間違いありません。

この5つの項目全てを満たした目標が実現性の高い目標と言えます。

SMARTの原則は現代も通用するの?

SMARTの原則は1981年にジョージ・T・ドラン氏の論文で発表されました。

実に40年以上前の内容になりますので、現代で通用するの?と思っていませんか?

確かに現在はSMARTの原則の改良版も発表されています。

例えば次のような内容です。

「SMARTER」

SMARTに"ER"を追加しています。目標に対して範囲を上司まで広げる意味合いとして使用されます。

Evaluated:上司に評価される

Recognized:承認を得られた

他にも発展系はありますが、複雑にすればするほど、目標を設定すること自体が目的になってしまい、実際の行動に移せないリスクが増えてきます。

そのため、シンプルにSMARTの原則で実践することをオススメします。

シンプルイズベターですね、

私自身もSMARTの原則の目標設定を取り組み始めたところ、目標達成率が大きく上がりました。

さらに、Youtubeで登録者200万人を超えるリベラルアーツ大学の両学長もSMARTの原則を実践されています。

それではSMARTの原則のそれぞれの意味について説明していきましょう。

Specific(具体的である)

具体的な目標であるかどうかは重要です。

ポイントは固有名詞を使うことです。

  • 東京の○○区のマンションに住む

  • サイドFIREを達成する

ただ、これだけでは物足りませんね。

そのためには次の項目が必要です。

Measurable(計測できる)

次はMeasurable(計測できる)つまり、計量性、数値化できるかということです。

前項のSpecificとMeasurableはセットで考えた方が目標が具体的になります。

次の例をご覧ください。

  • 良い場所に住む

  • お金持ちになる

気持ちはわかりますが全然具体的ではありません。

ポイントは固有名詞と数字を使うことです。

  • 東京の○○区の間取り4LDKの家賃○○万円に住む

  • 資産5000万円で配当金200万円を得てサイドFIREする

例に挙げたように具体的であればあるほど、目標が明確になります。

Agreed upon(同意している)

実はこの"同意している"が最も重要です。

実は行動には公式があり、次の要素を満たすときに行動できると言われています。

行動=モチベーション・能力・きっかけ

目標に対して"同意している"ことはモチベーションの源泉とも言えます。

モチベーションがなければ、やり続けるのは苦痛です。

その目標は本当にあなた自身がやりたいのですか?

誰かの言葉、考えをマネしていませんか?

心の底から同意していなければ、行動にコミットすることができません。

本当に同意しているかを簡単にチェックする方法として、"なぜなぜ分析"が有効です。

なぜなぜ分析
ある問題とその問題に対する対策に関して、その問題を引き起こした要因(『なぜ』)を提示し、さらにその要因を引き起こした要因(『なぜ』)を提示することを繰り返すことにより、その問題への対策の効果を検証する手段である。
wikipediaより引用

簡単に言うと"なぜ"を3回繰り返します。

極端な話、「モテたい」「誰かに自慢したい」「誰かに指示されたくない」のような理由でも十分な行動理由になりますよ。

なかなかオープンにできないと思いますが、誰かに見せるものではありません。

自分に正直になってみましょう。

例えば、私の目標に次のような目標があります。

「配当金10万円、不動産所得20万円を得て、サイドFIREを達成する」

なぜ?その1
サイドFIREは人生の過ごし方として現実的かつ理想的である。

なぜ?その2
関わった人達に出会えて良かったと思ってもらうことが価値観の源泉にあるので働き続けたい。
そして、FIREは家族で選択肢を広げることができる自由な生き方として目指したい。

なぜ?その3
お金がなく苦労して様々な人に助けられたので恩返しがしたい。
とはいえ時間とお金に縛られてきたのでFIREで自由な生き方を家族と一緒に過ごしたい。

ここまで具体的に描くかどうかは置いといて、何のためにモチベーションをもって、その目標に取り組むのかは重要ですね。

その目標、自分自身に同意できていますか?

Realistic(現実的である)

立てた目標自体が現実的であるかどうかもポイントです。

例えば次の3つの目標があるとするとどれを選びますか?

  1. 人から見ると「いや、それは無理じゃね?」と思える夢物語の目標

  2. ちょっと無理をしたらぎりぎり達成できそうな目標

  3. 高い確率で達成できる目標

「②」と言いたいところですが、SMARTの原則では「③」がオススメです。

理由として、後述しますがSMARTの原則では短期的な目標設定が相性が良いです。

そのため1ヶ月といった短い期間で、「②」のようなぎりぎりの目標設定では達成できない可能性が高くなります。

そうなると、人はやる気が無くなってしまいます。

目標自体を立てなくなると、停滞、よくても現状維持でしょう。

逆に「③」のような目標設定だと、バンバンと目標達成できます。

結果として、自己肯定感がかなり高くなります。

高い確率で達成できる目標設定をしていきましょう。

Timely(期日が明確である)

SMARTの目標設定のポイントは期日を区切ることです。

「3年後に年収1000万円になる!」

上記のような長期的な目標設定も大事ではありますが、SMARTの原則は3ヶ月以内の目標設定がオススメです。

理由としては前述したように、目標をバンバンと達成することが重要であるからです。

長期的な目標を立てるのはある意味で簡単です。

目標を言うのはタダです。

でも実行するのはあなた次第です。

短期的な目標を達成し続けた結果、いつのまにか中長期的な目標もクリアできるはずです。

SMARTの原則のメリット

実際に実践してみると、次のようなメリットを感じることでしょう。

目標を達成することでモチベーションが上がる

SMARTの原則の目標は高確率で達成することができます。

目標を達成できたときの達成感。素直に嬉しいですよね。

今まで立てた目標は高すぎて達成できなかったはず。

目標を達成すると、次も頑張ろうとさらに目標をたてることができます。

今の自分の能力に最適な目標設定ができる

あなた自身のスキルや能力に見合った目標でなければ達成することができません。

SMARTの原則を用いることで、あなた自身のスキルや能力も徐々に積み上げていくことができます。

1年前の自分を振り返ってみると大きな成長を実感できるはずです。

小さなきっかけからスタートできる

SMARTの原則の目標が達成基準、つまりゴールが具体的です。

そのため、ゴールに向かって行動するプロセスも明確になっています。

最初の行動がとても小さくてすむので行動しやすいです。

とても小さなきっかけですので行動もしやすいですよね。

一番メリットは実際に行動できること

お気づきでしょうか?

前述したように、行動には公式がありました。

行動=モチベーション・能力・きっかけ

このそれぞれに対してSMARTの原則のメリットが当てはまっています。

つまり、SMARTの原則=行動なのです。

イチローさんにこのような名言があります。

「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」

コツコツと目標達成し続けていきましょうね。

SMARTの目標は見える化しよう。紙?デジタル?

SMARTの目標も同様です。紙に書いてみることで目標達成の可能性が上がります。

理由は脳のメカニズムにあります。

例えば、「赤い服を着た人は?」と質問すると赤い服を探し出しますよね。

ウォーリーを探せ!でウォーリーだけを探せるように、

自分に問いかけることで、脳波は一瞬にして目の前にある情報を探す能力を持っています。

紙に書くことで実現に必要な情報を脳は集め続けます。

つまり、脳が勝手に仕事をしだします。

とはいえ、

「そんなこと非論理的・非科学的だ」

と言われるかもしれません。

信じる信じないはお任せしますが、実際にやると効果を実感している方はたくさんおられます。

リスクは紙に書く時間くらいです。

その時間で目標が達成したら安いものです。

紙以外にも次のような方法で目標を書き出している方もおられます。

  • スマホの待ち受けにする

  • デスクトップに貼り付ける

私も月の目標を紙に書いて朝活で見える場所に貼り付けています。

目標達成時にチェックがつくと気持ちいいものです。

まとめ

SMARTの原則を用いた目標設定について説明しました。

SMARTの原則のメリットや紙に書くべき理由もおわかりいただけましたか?

最後に1点お伝えすると、重要なことはSMARTの原則はあくまでツールであって、目的ではないことです。

目標設定をする本当の目的は何ですか?

人によって理由は様々だと思います。

慣れないとSMARTの原則での目標設定も時間がかかると思います。

目標設定して満足してしまわないように、実際にやり続けることが重要ですよ。

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