お金が貯まらない私が意を決して貯金を始めるはなし　～お金の話①～

何度目の冬だろうか。お金を貯めようと思い始めて。 それはまるで、憧れの男性がやさしく微笑み、ウホウホしていたら彼女がいたように。 そしてそれはまるで、過ごしやすい秋が来たと思ったら初雪が降り始め、薄着の私を嘲笑するように。 潤わせ、気付けば消えていく。それがお金なのだ。 寮のような家に住む私は家賃がほとんど掛からない。 それどころか光熱費は会社負担である。 こんなに恵まれた看護師、他にあろうか？（大自慢） しかし、ないのだ。お金がないのだ。 毎月の赤字を賞与で補填する。自転