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第3回『とろとろあつあつ偏愛主義』


まさか寿司職人とは、、、


え〜今回で3回目となります「散歩のつづき」でありますが、前回の妹の決意表明に大変驚きましたね。



確かに山口屋でラーメンを啜りながら「転職を考えている」とは言っていたのだが。

まさか寿司職人とは、、、

確かにやってみたいと言っていたなぁ、、、

そこまで本気とはなぁ、、、、、、

応援します!


また今回も彼女に考えさせられたなぁ。





思うに、職種とか職業とか仕事内容とかから考えるのではなく、好きなことをどれだけ頑張れるかが大事だと思います。頭使って、身体使って、成功する強い意志とイメージを持って頑張ることが何事でもいいこと。それが仕事になれば良いことだなぁと思います。


はい。兄も頑張ります!


妹の新しい決意と行動をみんなで応援しましょう♪








そして一方のアサイ兄はというと、最近も変わらずあっち行きこっち行き。


ハイボールはサントリー角とウィルキンソン4:6がよろしいとか、猫はこの時期が一番フサフサしてて丸っこくて可愛いとか、今のアジ釣りの竿4.1mだがやはり手返しが重要だし3.6mを買おうかどうか「うぅ〜む」とか唸ったりしている。


朝はコーヒーを淹れ、ほうじ茶をねこちゃん型の魔法瓶(←この言い方昭和)にたっぷりと淹れ、机に向かい駄文雑文をカタカタする毎日である。呑気なものだ。






そんな相変わらずの兄だが、最近凝っているものがある。

それは「あんかけ」である。

願掛けでも、エモンかけでも、おでかけでも、腰かけでも、呼びかけでもない。

「あんかけ」だ。

そう、あのトロトロとうちに秘めた熱さを持ち「今か今か」と臨戦体制で人知れず他の具材の統制を整え我々に旨さと熱さの総攻撃を仕掛けてくるのだが、ひとたびアミラーゼが多い人には「ぁ、わたし全然ドロドロした人間関係とかメンドーだから、サヨナラ」とすぐにサラサラのサバサバ系ツンデレ女子に豹変し、パッと見は湯気も情熱もなく冷静を保っているようだが、ひとたび啜ると大火傷をする。とても放ってはおけない存在のあの子だ。


そんなあの子、、、
「あんかけ」がどうも気になってしょうがない。

最近のアサイはあの「あんかけ」に強い憧憬の念を持っており「あんかけになら巻かれても包まれてもいいよ、だってアナタがすきだもの」などと思い日々暮らしている。


「長い物には巻かれろ」という「自分より力の強いものや上位の者には、とりあえず従っておくのが無難で得策であるというたとえ」という言葉があるが、こと「あんかけ」ならそうでも全然構わないのである。

よかろう!
アサイは「あんかけ」キミに巻かれよう!

と、最初から白旗のそのつもりなので

「あんかけ」>「アサイ兄」

であんかけの圧勝となり、全力で身を委ねあんかけになら巻かれても包まれてもいいと思う。あの熱さは異常である。かないっこない。




最近はひとたび、冷蔵庫を開けるとなんでも「あんかけ」路線へ舵をきりがちなのだ。冷蔵庫に余った野菜と、ちょこっと肉系・シーフードMIX系(←この系いらない)があると、フライパンで炒め、調味料で整え、そこに水溶き片栗粉でとろみをつけて全て「あんかけ」路線へと持っていってしまう。それをご飯にかけると子供達には大人気の『あんかけ◯◯丼』になるし、大人の酒のツマミとしてもよろしい。良い女、、、いや良いあんかけなのである。






そこで今回は「あんかけ」について検証・掘り下げてみようと思う。



え〜まず「あんかけ」で代表的な選手を挙げますと
八宝菜、麻婆豆腐などの麻婆系、エビチリ、甘酢あんかけ、酢豚もとろみついてるな。

ご飯にかけた中華丼、あんかけチャーハン、あんかけ五目、天津飯もだ。

麺のコースにいくと、長崎を代表する皿うどん、あんかけ焼きそば、あんかけうどん、五目餡掛けそば(ラーメン)、もやしそば(ラーメン)なんかも時にはとろみがかっている。卵とじ系の料理もあんかけが多いな。



いやはや、街中華や餃子の王将などへ行くとメニューの中でもこの「あんかけ」率の高さは1番!
やはり中華料理が他ジャンルを抑え堂々の一位かもしれない。中華に留まらず料理界ではこの「あんかけ」が世界中の他ジャンルにわたり大きく「幅-ハバ」を効かせている。よって一大「世界あんかけ統一連合併びに全日本あんかけ組会系とろみ会総支配図」が作られるであろう。知らんけど。





しかし、人はなぜこんなに「とろみ」をつけるのであろう?
それもいつから「とろみ」をつけ始めたのであろう?


今日は一つ考察してみたい。




まずはなぜ「とろみ」をつけるのであろう?


考えられる要因・効果としては
とろみ=「熱を閉じ込める」「冷めるのを遅らせる」「具材とよく絡む」

まずは「熱を保つ」ことだ。
なぜだかとろみが付くと冷めないのだ。
「そりゃアンタ!カタクリでトロッとしてんだもんさ!熱いやさ⁉︎」と横からチャチャを入れる町人もいるだろう。

なんとなくはわかるが、しっかりと説明できるほどでは、、、



そこで調べた(もちろんGoogleせんせー)のだが、やはり世の中には『先人』というものがいて、すでにこの「あんかけ」「とろみ」が付くことによってなぜ熱くなるのかの研究論文が出ている。すごいねぇ〜

以下は、茨城県龍ケ崎市立長山中学校 理科研究生あんかけ班 1年
梶間 啓佑 他3名による研究発表だ。↓

彼らは液体と個体の中間である「あんかけ」を液体方面⇨から研究・考察をした。
①⇨④の流れで抜粋すると以下のような結論だ

①液体が冷めるのは、水面から水が蒸発するときに熱を奪うことが原因。
②お湯が全体的に冷めていくのは、対流が起こることが原因。
③あんかけは、粘り気があるために対流しにくくなり、水面付近と底付近の温度に差が出る。
④あんかけは、65℃付近で粘り気が急激に増す。それ以上に加熱すると、対流が起きにくくなって内部に熱が蓄えられ、表面に比べて高温になる。これが「冷たいと思っても、中はアツアツ」の原因だ。

ふむふむ、なるほどである。

あんかけになると「粘り気があるために対流しにくくなる」これは理解できる。サラサラの液体より粘土があるトロトロの方が混ざりにくいもんね。ふむ。「あんかけは、65℃付近で粘り気が急激に増す」それは料理しててなんとなくわかる。


問題は次の言葉だ、

「それ以上に加熱すると、対流が起きにくくなって内部に熱が蓄えられ、表面に比べて高温になる」

おぉぉぉっぉ!なんてことだ!
まだ温度が上昇し続けるだと!?
驚いたことに「あんかけ」の温度は65℃を超えるというのだ!!!

おぉ!なんということだ!表面では冷静を保ちつつも、どんどん熱くなりそれは天井知らずなのか!?熱いに決まっている!いったいなんどになるんだ?


ん?まてよ、実際にヒトが口に入れる温度で「火傷する温度」とは?さらに調べ(Googleせんせー)た



これもえらいもので同じことを考える『先人』がいた。Yahoo知恵袋だ↓

ふむふむなるほど、人の皮膚は60度以上を3秒当てると重度の火傷になると!人が普通に食べ熱いと感じる温度が60度!ということは「あんかけ」の温度は65℃を超えている!65℃以上なのだ!火傷必至案件なのだ!


では激熱熱血野郎の『あんかけ』は何℃だ?



そして衝撃の事実が!
これも『先人』せんせーが衝撃の事実を述べられている!これもYahoo知恵袋だ↓

なんと!
オーマイガー!なのだ!
100℃は超えているというのだ!
モノによっては沸点は異なり110℃、油物HA230℃だというのだ!!!!!!
興奮して「は」が「HA」になったではないか!



それは熱いはずだ。盛る器によって温度が下がるかもしれないとあるが、出来る中華屋の親父さんなんかは「麺茹での釜で皿を温めてから盛るのがプロっしょ」という方がほとんどなので沸騰したお湯よりも熱いことがあるかもしれないのだ!


ぎゃあぁぁぁぁぁ!!!!!!なのである!


あの大人しそうで湯気も情熱もなく一見、冷静を保っているようなツンデレ女子の「あんかけ」ポニーテールの17歳であったが、実は「軽く100℃超えの殺人級トロトロ熱血漢」だったのである、、、
あぁぁ、、、恐ろしや。人は「あんかけ」いや、「見かけ」によらず、我々の予想より遥かに超えた熱すぎるヤツだったのだ。ぴえぬ。






大幅に話が逸れたが、
戻ってなぜ「とろみ」をつけるのであろう?
アサイ考えるに「とろみがつくことで具がよく絡む。具材・汁を仲良くさせる役割がある」ということだ。もっと考えてみよう。「あんかけ」「とろみ」で考えられるのが離乳食介護食


これまたGoogleせんせーに聞いてみたのだが、
「一般的なとろみのついた液体は非ニュートン流体であり、云々」とよくわからない事を言い出したので割愛するが2点、その「なぜ?」に答えがあった。それは

①他の食材に液体を絡みやすくする目的でとろみがつけられることが多い。独特の食感を楽しんだり、とろみをつけることで温かい汁物を冷めにくくしたりする意味もある。

②食品へのとろみ付けは、ゆっくりとまとまって食道に流れやすくなって気管への誤嚥を防止する効果があり、介護食では幅広い料理にとろみが利用されている。そのため、とろみ調整は介護食調理の重要な要素を占めている

つまりはだ、うまくなり冷めにくくなるってのと、老人の誤嚥(ごえん)を防ぐ手段だってことだ。しかも介護食で使われるとろみは「薄いとろみ」「中間のとろみ」「濃いとろみ」の3つに分けられると、、、とろみ三段活用だ。奥が深いなとろみ。むむむむむ、、、、、





そしていつから「とろみ」をつけ始めたのであろう?これは詳しいことがわからない。誰か教えてください。







とまぁ、話はあっさりと終わり、あまり考察になってないのだが、今回の考察のほとんどの驚きをかっさらったのは「あんかけ」は「軽く100℃超えの殺人級トロトロ」だったという事実である。熱い奴め。


今は昼の13時だ、早速昨日作ったカレーを和風出汁で伸ばし、水溶き片栗粉で「とろみ」をつけ、ネギと油揚げなんか散らして『カレーうどん』の熱っつい「あんかけ」を啜ろう。火傷は必至だな。



検証者
アサイ兄
2023/02/12


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