「なぜ?」より「どうすれば?」で潜在意識は動く
人間の考え方は2パターンのどちらか!
何か問題に直面したとき、人は今からお話する2つのパターンで考えます。
1つは解決思考。もう1つは、原因思考。
おそらく世の中のほとんどの方が原因思考で物事を考えてしまいます。
なぜ?と理由を探る考え方です。
この考え方をしている限り状況は悪くなる一方です。
なぜこうなったのかと考え続けるのは、自分は悪くないと考えているからです。
結果、全て人のせいにしてしまう、それが原因思考なんです。
ずっと同じ間違いを繰り返さないために原因を考えることは大事な気がしますが、なぜ?よりも「どうすれば?」という考え方に至れるかどうかです。
その考え方を解決思考といいます。
どうすれば物事が解決に向かうのか。
そうやって原因を探りながら、どうすればよかったんだろう、どうしていくといいんだろうと、最初は解決法が見いだせなくてもそのことをずっと考えていると、自分の潜在意識に答えになるヒントが段々見えてくるんです。
不思議なもので、結果を探るスペースは深層心理に開いていきます。
現実でも思い当たる節があると思います。どうしても叶えたいことについて、どうやったら実現できるかな?何かアイデアはないかな?と、いろんな人に相談したり自分で調べたりしていると、何かしら答えが見つかったり、誰かが助け舟を出してくれたりしますよね。
解決思考と原因思考のどちらで物事を考えるか。
皆さんはどちらで生きていきたいですか?
起きてしまったことは変えられない。
そのときに、「何でこうなったんだ」と原因思考で考え続けるか。
「どうすれば道が切り開けるか」と、解決思考で考えていくか。
この2つの違いは、起こった出来事や過去をどう捉えるかの違いです。
原因思考は、起こった出来事を自分以外のせいにする。
だからそこでずっと堂々巡りになっちゃう。
自分の人生をコントロールすることを放棄するとこういう考え方になります。
なぜできないのかとずっとそこに立ち止まってしまう。
でも、過去をどう捉えて、どう良くするか。
そう考えるのが解決思考であって、どうすればできるかと自分自身に問いかけていく。
このようにわかりやすく分析すると、自分がどちらの考え方をする傾向があるかと冷静に見据えることもできると思います。
もし、いま原因思考の考え方をしていると気づいたならば、解決思考にどんどん寄せていくだけです。
私も過去はほとんど原因思考だったと思います。
自分は悪くない。あいつが悪い。
そうやって人のせいにすることが多かったです。
そして不満がたくさんたまってイライラしてくる。
結局、物事をぶち壊して形にならずに不満で終わるということも多かったです。
起こった出来事の影響をバシバシ受けてしまった結果ですね。
影響を受ける原因思考ではなく、原因を探る。
今までいくつもの仕事に関わってきて、プロジェクトが立ち上がったときにチームメイトの中に解決志向の方がいると、どれだけ窮地に陥っても、プロジェクトが止まりそうになっても、必ず光が射してくるんですよね。
鋭い意見が飛び交って嫌な雰囲気になったとしても、解決志向の人が冷静に、希望の光を見出すような意見を出したり、考え方のヒントを投げかけてくれたりするんですよね。
それでチームメイトがハッとしたり、芋づる式にいろいろな意見が出てきたりします。
私もこの数年、解決思考の持ち主と接することが多かったので、すごく勉強になりました。
それと同時に、昔の私は本当に原因思考だったなと態度を改めることもできました。
ついつい原因思考になりがちな場面だっていまだにあります。
ですが、人は解決思考と原因思考のどちらかで思考しているということを知れば、自分がどちらの思考か気付きやすくなりますよね。
気づけたならば方向転換すればいいんですよ。
理由を追及するんじゃなくて結果を追求する。なぜ?じゃなくて、どうすれば?に切り替えていく。
そうすると必ずあなたの意識、無意識、潜在意識、過去にはたくさんの経験がありますし、たくさんの英知を持っていますから、答えは自分の中に必ずあるんですね。
前回、全ての物事はどのフレームを通して物事を見るか次第というお話をしました。
それと今回の話を合わせて、皆さんの思考がよりクリアで軽やかになれるお手伝いができたらなと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
原因志向or解決志向
では、今日の話になぞらえて私の経験をお話したいと思います。
私が独立したのは31歳。
29歳の時に1人目の旦那さんが末期ガンで亡くなったのですが、亡くなるまでの闘病3年半を合わせるとトータルで4年間は主婦をしました。
闘病で夫の持っていたお金は全て使ったので、私は無一文に近い状態で4年ぶりに社会に出ました。
そこから生活費を稼ぐためにバーテンダーのバイトをしたり、アロマセラピストのバイトをしたり。
一方で身体の勉強のために学生もしていたので、アルバイトばかりはできません。
そんなにお金が貯まることなく飲食店のバイトを卒業して、中国整体のバイトを始めます。
でもそこも、お店の経営が傾いていて勤務日数が増やせなかったので、月にほんの数万円。
それ以外にフリーランスとしてレンタルサロンのお客様をお呼びして施術をしていました。
そんなこんなで、源泉徴収などの公的な証明書で稼いでいる金額を出せなかったんですね。
だけど、あるとき急に独立をする羽目になりました。
フリーランスで受けていたお客様たちから「自分が行きたい予約したい日に中国整体のバイトに出られると困る。私達がなんで安売りサロンのために断らなきゃいけないの?あなたはさっさと独立しなさい」とけしかけられたんですね。
この話は過去にVoicyでも話していますので、興味のある方は遡って聞いていただければ詳しく話している回があります。
今回は省略しますが、急遽独立することになったもののマッサージなので場所がいりますよね。
というわけで、物件を変えないといけません。
その物件を借りるときに、ドリームキラーがたくさん周りに現れたんですね。
「今まで数万円しか稼いでいないフリーターが独立するような状況じゃないだろ」と、「物件を借りる能力はないだろ」と言われました。
1番ショックだったのは、その当時お付き合いしていた男性に「独立のために物件を借りたい。私個人の能力だと物件を借りられそうにないから、連帯保証人のところに名前を貸してくれないか」とお願いした時のことです。
今は保証会社をつけるパターンの物件も多いので、他の人の名前を出す必要もなくなってきているケースが多いかと思いますが、当時私が借りようとしていた物件では連名を求められたんですね。
でも彼は「自力で借りられないんだったらお前には無理ってことだよ。独立なんて到底無理なんだよ。」と言って、全く力を貸してくれませんでした。
そして、その直後にお別れしました。
彼は、彼女が独立をするということ自体が非常に気にくわなかったという感じでしたね。
彼女の夢を応援するどころか足を引っ張りたい感じ。
独立ってやってみれば誰だってできるのですが、自分が勤めたことしかない状態のときって独立は非常に勇気がいることだったり、どんどん成功して自分よりも稼がれるのが怖かったり。
未知の領域に自分の彼女が踏み入ろうとすることが、自分を超えられそうな気がしたんだろうなと、後からそう思いました。
最初はいいよと言ってくれていた方々も、途中から「保証人とかで名前を貸したらダメって聞くし…」みたいな感じで駄目になり、当時私に気があったであろう年上の男性とかが「保証人に僕がなってあげるよ。でもその代わり…」と言って関係を求めてきました。
結局、私の周りの方々の協力は得られませんでした。
ちなみに、こういうときって通常は両親ですよね。
だけど、私の両親は名前を書いても審査が逆に通らないぐらい乏しい収入の方々なので、全く使えなかったんですね。
その結果どうやって借りたのかというと、時効なのでぶっちゃけますが、その仲介会社さんが書類に工夫をしてくれたんですよね。
大体わかりますよね。
そのおかげで審査が通って、無事に物件を借りられました。
その物件は家賃10万円の安いアパートです。
当時の私は、そんな家賃でも自力では審査を通せないぐらいの収入状況で、ただのフリーターに過ぎなかったんですよ。
このことについて一般的に考えると、最初の私の彼氏の反応や友人たちが協力してくれなかった通り「やっぱり身の丈に合わないんだな。時期尚早かな。私が独立するのは到底無理だよね。もっとお金が溜まってからじゃないとできないよね。」と諦める方が多いと思います。
そもそも、その段階では挑戦しない人も多いと思います。
これって原因思考ですよね。
でも、私の場合は独立をしなくてはいけない、お客様たちの要望に応えるためにもどうにか解決するという思考でいたので、無理難題な状況から潜在意識も動いて、そして解決に向かうスペースが空いてきて、知恵が湧いてきて、そして審査を通すために何度もトライしました。
最終的に見かねた仲介会社さんが、裏技の裏技の裏技を使って一肌脱いでくださって、どうにか審査が通る状況を作ってくれた。
だから、最終的には全く赤の他人、その一時期だけのご縁であった中間会社さんのおかげで独立できました。
私の体験エピソード
しかも、その物件には申し込みが先に入っていて、私は後発の申し込みだったんです。
1番手の方々が結構乗り気で2番手に回ってこない可能性が高いですよと、元々言われていたんです。
だけど潜在意識は、私が解決思考に突き進んでいるからか2番手に回ってくるように操作してくれたんですね。
やっぱり自分はあのタイミングで独立する運命だったんだなと思います。
だから、見えない力で、どうにかこうにか私がその物件を手にできるような計らいがあったのだろうと、しみじみ感じました。
そこを皮切りに、たちまちお客さんがいっぱいになって、あっという間に予約の取れないセラピストになり、メディアに出たり本の出版をしたりして今に至りますからね。
あのタイミングで、あのアパートで独立をしていなければ、その後いろんな方々に応援されることもなかったでしょうし、今の私はないでしょう。
そのアパートは女の子が好きそうな、アパートだけどかわいらしくて、最初の一歩を踏み出した私にとってはすごく愛すべき居心地の良い物件でした。
その物件の気がきっと良かったんです。
独立した当初から芸能人のお客様が来てくださっていたんですよ。
やっぱり物件や場所は気を持っていますから、変な物件で気が循環しないと巡り巡ってくるものも入ってきづらいのですが、お客様が口々に「ここは本当に気がいいね」と言ってくれて、お客様もそのサロンを愛してくださっていました。
だから、移転する話をお客様にしたら、みんなに「場所を変えるなんて勿体ない」と嘆かれましたね。
ちなみに、2件目の物件も非常に良くて、引っ越したら引っ越したで「ここもいいね」となったのですが。
話が逸れましたが、全然可能性がない、原因思考にはまって結局夢を諦めるときというのは、その思考が本物かどうか、挑戦しようとする心意気や覚悟がどれだけあるのかを試すように、ドリームキラーもめちゃくちゃ登場するんですよ。
私の場合でいうと、付き合っている彼氏にけなされたり、最初はいいよと言ってくれていた方々に断られたりとか、親の協力も得られないとか。
でも、解決思考でいれば、どれだけドリームキラーが現れてもやがて消えていくんです。
そして、叶えようとしてくれる協力者が自然と現れるんですね。
不思議です。
というわけで、今回は私の独立当初のエピソードを例に、原因思考と解決思考の違いについてお話をしてみました。
今回は解決思考が勝った例を出しましたが、私の人生でも解決思考に至れずに原因思考が混ざって諦めたことも多々あります。
皆さんも長い人生でいろいろなことがあったと思いますが、今日からは解決思考で、いろいろな物事を軽やかに乗り越えていってくださいね。
「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!