整体師ならではの「やる気スイッチ」発動方法6種<1>
早速ですが皆さん、よく耳にする「やる気スイッチ」、
身体だったらどこにあると思いますか?
まずは手始めに簡単なところからご紹介していきます。
1つ目のやる気スイッチ、それは「手の中」にあります。
人差し指と親指の骨が交差する部分に
合谷(ごうこく)というツボがあるのですが、
これがやる気スイッチです。
このツボは主に、
上半身の様々な循環を良くする効果があると言われております。
人間の三大エネルギーである気血水の循環を改善してくれるのです。
やる気スイッチというのは、気が停滞している状態にも繋がりますので、
この合谷を押すことで気の循環を促すことができれば、
やる気スイッチが作動しやすくなります。
合谷がやる気スイッチとして絶大な効果を出してくれるというのは、
私が大変お世話になった今は亡き中国整体・推拿(すいな)の先生に
教えていただきました。
その先生は、もうかれこれ30〜40年以上、
推拿整体に尽力し人生を謳歌された方です。
とにかく推拿の施術をするのが好きで、
たくさんの人を健康に導いていらっしゃいました。
そんな先生が、
「どうしてもやる気が出ない日もあるよな。
その時は寝起きに合谷を悲鳴あげるぐらい押すんだよ。
やる気がなくてその日を頑張れないぐらいだったら、
合谷を鬼押しして、自分のやる気を発動させろ。」
そして、
「施術にいらっしゃるお客様の中で、やる気が停滞していたり、
気持ちが鬱々としていたり、元気がない方がいたら
合谷をしっかり流して差し上げなさい。」
とおっしゃっていました。
実際に押してみると、やはりたくさんのお客様の元気が
みなぎっていらっしゃるんですよね。
場所の捉え方というのは少々難しくて、
よくあるツボの図鑑などに載っているものだと
少しずれていたりすることがあります。
特にこの合谷においては、
人差し指と親指の交わるところと表記されていることが多く、
素人目には水かきの部分、皮膚の薄い部分を
挟むように押してしまいがちですが、
それだと、やる気どころか身体の循環も変わらずもったいないので、
しっかり場所を捉えていただきたいと思います。
合谷は親指と人差し指の「骨」が交差する場所です。
疲れている方や内臓不調がある方、やる気が入っていない方というのは
合谷の付近がパンパンに腫れています。
逆の手の親指と人差し指で、そこを挟むように
モミモミとプッシュしてみてください。
結構痛いと感じる方が多い場所でもあります。
めげずにしっかりプッシュし続けてくださいね。
だんだん柔らかくなります。
柔らかくなるにつれて循環が改善されて、気の流れが良くなって、
やる気も徐々にみなぎってくるでしょう。
厳密に言うと、もっと深く押して欲しいんです。
まずは逆の手の親指と人差し指で水かきの部分を挟むように持って、
親指と人差し指の交差するところをひたすら押し続けます。
張りや痛みが和らいできたら、今度は押していた親指を
しっかり立てるように、その部分に突き刺します。
このとき、爪が長い方はやめてくださいね。
押す側の親指と人差し指の骨が交差するところに、
鋭く反対側の親指の先をグッと差し込むことができると
真の合谷を深く捉えられることができます。
私はこれをセミナーのときに実験で使うのですが、
深く合谷を捉えたら瞬間的に何もかもが引き上がります。
押している側の顔がみるみる上がっていくし、
バストも上がっていくんです。
だから会場がどよめきます。
それぐらい一気に上半身のありとあらゆる巡りを循環させてくれるので、
ただのツボと侮ることなかれ。
しっかり合谷を活用して、皆さんのやる気スイッチを
発動させるのに使ってみてください。
2つ目のやる気スイッチの場所、それは「脳」です。
以前、Voicyの放送でメンタルクリニックに行ってみたということを
お話したのですが、メンタルクリニック的な視点で言うと、
やる気や意欲をもたらすものはセロトニンやノルアドレナリンといった脳内物質。
だからメンタルクリニックの視点からすると、
そこでの処方薬がやる気スイッチというわけですね。
そこで私はこう考えました。
脳から脳内物質が分泌されない状態にあるのであれば、
脳が入っている頭の中の循環を良くしてしまえば良いのだと。
結局は飲んだ薬も、反動で代謝されて血液に乗っかって脳に届きますからね。
というわけで、整体師視点で頭の循環を手っ取り早く改善する方法として、
まず1つ目は「頭皮マッサージ」です。
シャンプーをするように、自分の手の指の先で揉むのもいいですし、
ヘッドスパや頭マッサージ屋さんに行って揉んでもらうのもいいでしょう。
もしくは、頭皮マッサージグッズもたくさん売られているので、
そういったアイテムを使うのもいいですね。
ちなみに私はナメクジカッサというネーミングの、
ナメクジの形をしたカッサを長年使っています。
もしよかったら「朝井れいか・Webショップ」で検索していただくと、
ナメクジカッサが登場してまいりますので、
ご興味のある方はぜひ検索してみてください。
頭皮を揉んだところで、頭の中身までちゃんと改善するの?と
思う方がいらっしゃるかもしれませんが、ちゃんと改善します。
今、頭皮がめちゃくちゃ硬い人が多いです。
ストレスフルな方や神経質な方、悩みが多い方は
頭皮がめちゃくちゃ固まっています。
頑固とか石頭って言いますけども、その通り、
頑固な方というのは頭皮が硬いです。
頭を緩めてあげると考え方も和らぎます。
頭皮、そして頭蓋骨を包んでいる膜、頭蓋骨、脳は
膜の連鎖で全部繋がっています。
だから頭皮を緩めてあげることで、頭の中の中まで緩んでいきます。
厳密に言えば、頭だけを緩めたところで首や肩がコチコチに凝っていると
全身への循環が妨げられるので、
結局は全身の流れを良くしておくというのが必要なのですが、
手っ取り早くできる方法として、
頭皮をマッサージすることと合谷押しをセットでやってみてください。
ちなみに、私がどのように日常で使っているかというと、
オンラインや電話ミーティングのときに
ナメクジカッサを片手に頭皮を揉みしだきながら
ミーティングに参加しています。
人とお茶しているときやお話をしているときも、
テーブルの下でこっそり合谷を揉みまくっております。
そして、やる気スイッチとなる脳内物質というのは
脳のどこから分泌されるのか。
それは、松果体や下垂体視床下部のように
名称が付いている各部位から分泌されているわけですが、
これらが分泌されづらくなる原因というのがストレスなのです。
ストレスがあるのに身体がリラックスできている人というのは少ないですよね。
ストレスがあるとき、皆さんの身体ってどうなっていますか?
歯を食いしばっていたり肩をぐっと固めていたり、
とにかく力んで固めて緊張していますよね。
その状態が長く続けば続くほど、
全身の血管も縮めてしまっているので全身の循環が悪くなります。
さらに頭というのは、五感に繋がる感覚器官が多いじゃないですか。
例えば目、自分が見たくないものを見てしまう。
そして耳、自分が聞きたくない音を聞く。
罵声を浴びるとか嫌味を言われるとか、
そういった聞きたくないことを耳にしてしまう。
そして鼻、自分にとって不快な匂いを嗅いでしまう。
そして味覚、美味しくないものや苦手なものを食べてしまう。
また、口の中というのは口腔内細菌がたくさんいて、
体中の健康状態を司っている場所です。
その口の中が虫歯だったり、免疫力が低下して
口内細菌のバランスが崩れていたりすると、
全身のバランス崩れにも繋がっていきます。
そして口は発声する部分でもあり、
口の奥の声を出すための声帯は常に振動しています。
その振動は周囲の細胞に広く影響を起こしていくので、
口論とか嫌味を言ってしまったとか、
口元をネガティブに使ってしまったときというのもストレスに繋がります。
このように顔は、五感がダイレクトにくっついている場所なので、
そのひとつひとつにネガティブなことが降りかかった場合は
頭蓋骨の循環が妨げられ、脳と繋がっている神経や血管が縮められてしまいます。
そういうことの蓄積や程度が脳内物質の分泌に影響を及ぼしているのです。
▼音声で聞きたい方はこちら
(2022年7月8日配信分)
「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!