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育児で実践している3つのこと【大人の人間関係にも使える】

全てにオウム返し

『私が子供と接する上で意識していること5選』と題しまして、以前の通常放送で、期待しない、テレビがない(一般的なアニメを見せていない)ということを話しました。

今回はその続きです。

まず、全てオウム返しにする。

これを実践されている方は非常に多いかと思います。

例えば、子供が「今日保育園で、かけっこしたんだよ」と言ったら、「へえ、保育園でかけっこしたんだね」と言います。

まさにオウム返しです。

これは育児の専門家もおっしゃっていて随所でよく聞く話です。

とにかく子供が言ったまま返す。

それだけで子供は肯定された、受け入れられたと感じるそうなんです。

私はセラピストとして、長い間たくさんの方をカウンセリングして参りましたが、そのときにオウム返しを自然と身につけました。

お客様が言った言葉を一度そのまま言うんです。

というのも、おっしゃっていることを全てメモに取るのですが、そのときにお客様の言葉をそのまま書き留めておくことが大事です。

これは大人社会にも非常に通用します。

整体は、カウンセリングの段階で心をほぐしていくことが大事なので、例えばお客様が、「肩が痛くて大変なんです」とおっしゃったら、「肩が痛くて大変なんですね」と返します。

もしここで、「それはつらいですね」と言ったら、お客様に「つらい」という余計な感情を植え込みかねません。

だから、お客様の大変さを緩和するためにも、大変であることにフォーカスします。

これが心理カウンセリングとなると、悲しいとか、悔しいとか、憎いとか、許せないという様々なバリエーションが含まれてきます。

怒りは怒りでも、腹立たしいと表現する人もいれば、憎いと言う人もいます。

それをそのまま繰り返すのです。

こういった会話の仕方は、日常の夫婦関係などでも非常に役立つと思います。

イメージですが、男性と女性の考え方の違いで、喧嘩することがありますよね。

男性が次の展開を求める分、女性はそれを、話をくみ取ってくないと感じてしまうのです。

だから、もし男性のリスナーさんがいらっしゃいましたら、一旦オウム返しすればいいのだと参考にしてみてください。

赤ちゃん言葉を使わない

続いて、私が子供と接する上で意識していることは、子供扱いしないことです。

私は、お腹の中に子供が宿っているときから、彼には彼の人生がある。

私は私、というふうにはしっかり線引きをしていました。

子離れ、親離れできていないというご家庭を見ると、私とはスタンスが違うなと感じます。

子供は自分の所有物じゃないんですよ。

親権者としての責任は伴いますが、私のものという感覚は全くありません。

話の便宜上、私の息子と呼ぶこともほとんどありません。

私の息子と言ったら、私のものという感覚が無意識に刷り込まれると思うんですよ。

そして、生まれてからずっと、赤ちゃん言葉を使っていません。

意識してきたわけではなく、そもそも、子供を産むという選択が自分の中になかったんです。

できちゃった結婚でした。

だから、親になるということを一切考えていなかったので、子供の分野に何の興味もなかったんですよ。

そういう意識が育っていないまま親になったので、子供向けの言葉を使うという考えが全くありませんでした。

だから、最初から大人向けの言葉を使っていました。

ある時に元夫のお母さんが、「ちっちして、くっく履いて、おんも行こう」と言ったんですよ。

そのときは倒れるかと思いました。

息子は昔、犬のことをワンワンと呼んでいたんですよ。

これは保育園かどこかで覚えたんだと思います。

私は全てオウム返しをしますから、息子が言った言葉はそのまま使っていました。

そうすると、子供を子供扱いしないという感覚が育つんですよ。

子供に対して赤ちゃん言葉を使うというのは、子供扱いするという感覚が刷り込まれてしまうと思います。

子供扱いして何が悪いんだと感じるかもしれませんが、その子供を対等に見ていないと思います。

人間として対等に見ていないということです。

最終的には大人の言葉に修正されていくわけですから、一番最初から、子供に対しても自分が使う言葉で話をするように心がけていました。

最後は、子供の「なんで?」に全力で返すことです。

どれだけ知らないことでも、自分が知っている限り全力で返す。

このときに、赤ちゃん言葉などを使うので、難しい言葉が増えてしまうんですよ。

例えば、こんなことがありました。

私が窓を開けたら、「なんで窓を開けるの?」と言われたので、「部屋の空気を入れ替えるためだよ」と言ったら、「なんで?」と言われました。

だから、「部屋の空気が入れ替わると、部屋の酸素濃度が上がるからだよ」「なんで?」「酸素濃度が上がると、細胞に酸素がいっぱい取り込まれて、どんどん健康になっていくからだよ」といった感じのやりとりになりました。

子供には難しいですよね。

でも、私はこういう返し方しか知らないんですよ。

それでもとにかく、自分が知りうる限り全力で、来た球を全部打ち返すという心がけをしています。

面倒くさかろうが何だろうが、子供の好奇心には全力で応えてあげたいなと私は考えます。

もちろん、面倒くさいなと感じるときもあるじゃないですか。

それでも私は、子供の「なんで?」に全力を尽くすと決めていますね。

知らないことは、素直に、ママも知らないと答えています。

そして、「ちゃんまる君はなんでだと思う?」と聞きます。

そして一緒に考える。

今は携帯がありますから、それで調べて説明します。

だから、子供に聞かれて調べて、初めて知った真実もたくさんあります。

子供の疑問はすごくシンプルですが、意外と見落としがちなこともあるので、息子のおかげで私も勉強になっていますね。

というわけで、私が子供と接する上で意識していることをお話しました。

この放送がお役に立てば幸いです

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「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!