シャンプーなぜするの?

シャンプーをやめて髪ツヤツヤ。
湯シャンだけで汚れのほとんどは落とせるんです。


シャンプーには合成界面活性剤をはじめ、
様々な化学系の成分もかなり使われています。
頭皮には無頓着で、ヘアケア剤が安くてもいいかと
思っている人も多いようですが、
頭皮は経皮吸収率が性器や脇の次に高いところ。
毛穴いっぱいの頭皮に使うものこそ
しっかりセレクトしていただきたいんですね。

ところで皆さん、経皮吸収の回
界面活性剤、石鹸の話をした回は既に読んでいただいているでしょうか?
まだという方はぜひその2回分を先に読んでください。
でないと今回の話の本意は伝わりづらいです。

また苦しく感じさせてしまうかもしれませんが、
私の著書『水毒を溜めない人は美しい』に基づいて、
この水毒排出メソッド、体質改善についてのお話は、
しっかり気合を入れた座学としてお伝えしていくつもりです。

というわけで、これはせっかくならしっかり知識として
頭に入れていただきたいんですね。
上辺だけ理解して、なんとなくシャンプー使うのをやめてみただと、
きっと3日、長くても1週間で終わってしまうと思います。
根本的なところからちゃんとご理解いただいた上で
ノーシャンプーにチャレンジしてもらえれば、
不快感やストレスなく向き合えると思いますので、
ぜひ早急に2回分のお話をお読みください。

まず、頭皮は経皮吸収率が高い部分であるということ。
では、朝井式の考えでは、
そんな場所に心配になるものは
そもそも使わなければいいじゃないという話。

そこ専用の高級なものは、この現代、たくさん販売されています。
だからお金を出せば、
経皮吸収の心配が限りなくオフにされたシャンプーが売られています。
お金もあって、そして頭に払うっていう能力を
使い続けられるんだったらそういったものを購入されるのも
全然いいと思います。
ですが、こういったこともちゃんとあわせて知ってください。

この現代人が、洗い流すべき汚れと総称しているもの。
ではこの頭皮に関しては何でしょうか?
頭につく、洗い流すべきとされている汚れって言われているものは
ホコリ、汗、皮脂、場合によってはヘアケア剤。
ヘアケア剤は女性の方が多いので、
やはり日頃からスプレーやワックスを使いまくるっていう方は
シャンプーは欠かせないと思います。
そういった方はいいシャンプーをぜひ買ってください。

だけど日頃ヘアケア剤は使わないよっていう方にとっては
ホコリ、汗、皮脂、程度なんですね。
これなんて、果たして界面活性剤を入れた
泡立てて洗うような洗剤は必要なんでしょうか。

私はそう思いません。
汗とホコリの9割は水洗いだけで落ちるのでね。

皮脂。
皮脂はその人にとって最高級の美容液であるっていう話を展開しました。
その皮脂をどこまで洗い流したいのか。
ちなみに食器洗いをしてるときに気づいてる方が多いと思いますが、
熱めのお湯で洗うと、洗剤を使わなくても
まあまあ脂分って落ちるじゃないですか。

というわけで、私達お風呂、水で入るっていうことは
この現代ないかと思います。
大体40度前後のお湯で入るんじゃないかなと。
ということは、皮脂も結構それで落ちていると
考えることって妥当です。

今日の話を踏まえて、
皆さんがシャンプーをわざわざ買ってまで落としたい汚れが
どれほど自分の頭にあるかということを、
今よく思い返してみてください。
汗とホコリの9割は水のみで落ちます。

そして水でなく多くの人はお湯で洗います。
残すは皮脂。
食器洗いで言えば、40度ぐらいのお湯で洗えば脂分を落とせます。
これはあくまでも私個人の考え方ですが、
汗とホコリの9割が水で落ちる。
残りの1割をそんなにがむしゃらに落としたいとは考えません。

さらに、皮脂は最高級の自分にとっての美容液なので、
そもそも落とす気が私はありません。
そんなところに界面活性剤が含まれたシャンプーを
用いるっていうことは、
私にとってはナンセンスな話。
昔はこういった知識はなかったので、
バリバリに泡立てまくって毎日シャンプーを長年していました。

ところが、アトピーが悪化したときに行ったとある皮膚科で、
とても変わった先生だったんですね。
だけどものすごく賑わっていて
めちゃくちゃ人気の皮膚科医さんでした。
その方に今日から1ヶ月間、水洗いですらしなくていい、
シャンプーをやめてみなさいって言われたとこから
私のノーシャンプーが始まった、というのは前回お話したところ。

たちまちアトピーが収まっていった、
かつ、顔中の毛穴がちっちゃくなっていって、
しまいには体質もだんだん変わっていったことから、
私はなぜむしろ今までシャンプーをしていたのかとさえ
不思議に思いました。

知らず知らずのうちに世間が作った
マーケティング、テレビコマーシャル、
そういったところに洗脳されていたんだなあって思いますね。

ここまでで、シャンプーが実際に必要かどうかっていうところは
ご理解いただけたかなあと思います。
湯シャンに挑戦しようと思ってくださった方、
ここからは大事な話です。

ただ単純にシャンプーをやめるだけでは挫折しやすいんです。
シャンプーをしない分、しっかりお湯洗いをする。
まさにお湯でシャンプーをするんです。
では、私のおすすめのやり方をご紹介します。

まず、頭皮の根本から髪の毛全体をしっかり濡らします。
そしてシャワーを髪の毛に当てながら、
両手をグーに握って、指の骨の第2関節の骨を頭皮に当てます。
そして小刻みに揺らす。
髪の毛をかき分けて、まるで頭皮を動かすように
その拳の第2関節の骨を、ショコショコショコっと動かすんですね。
これを頭全体に細かくやっていきます。

要はしっかり頭皮をマッサージして
毛穴を動かしながらお湯をかけ続けてあげることで、
汗やホコリをはじめ、毛穴に詰まっていたとしたら、
そういった汚れも、古い角質なんかも浮いて
出ていくことができる。

でも、体がキンキンに冷えた状態で、
シャワーだけでいきなり頭を濡らしたところで毛穴は開きません。
もっとおすすめなのは、しっかり湯船に長く浸かって、
そして頭皮までつけちゃうんですね。
背泳ぎをするような形で、湯船に頭も埋め込んでください。

それを3分〜5分ぐらいそのまんまでいると
だんだん毛穴が温められて開いていきます。
そうすると、毛穴につまった汚れ、皮脂や古い角質っていうのも
簡単に浮いて出ていける状態が整います。
その上で先ほどの、小刻みに拳を動かすお湯洗いをすれば完璧です。

湯シャンを試してみたけれども臭いが気になったとか、
ベトベトギトギトがどうしても駄目だったという方々は、
今みたいなやり方はちゃんとしてましたか。

おそらく体が温まりきらないうちに、
ただ濡らすだけで毛穴が開ききらずに閉じたままだと、
湿度が上がって温かくなったときに毛穴から出ていく汚れ、
それがもしかしたら臭っちゃうっていうのでしょうね。

ちなみに、皮膚のターンオーバー、
細胞分裂は1ヶ月周期っていう話も、
今までお話をしてまいりました。
ということは、
ずっとシャンプーで洗いまくってきた方というのは、
常に皮脂が奪われ、だから体の中から皮脂を出す。
というサイクルがもう備わっているんです。

奪われるから出す。
また取られるから余分に出す。
あなたの毛穴にそれがもう叩き込まれているのに、
ある日突然シャンプーするのをやめる。
そうやっていきなり表面から脂を奪うことをやめたところで、
自分の細胞たちにとっては奪われるから出すというリズムが
もう癖づいてしまってますから、どんどん出し続けるんです。
というわけで、皮脂がギトギトになっちゃうんですね。

これはあなたが必要以上に
皮脂を奪っていくような洗い方をしていた証拠です。
皮膚のターンオーバーは1ヶ月でだんだんまた整ってきますので、
長いかもしれませんが1ヶ月ちょっとそれに耐えることで、
だんだん毛穴が
「あれ?最近何だか奪われないわ、もう出さなくていいのかしら。」
っていうことを自覚していきます。

そうすると、無駄に皮脂を出す必要がなくなってくるので、
一番バランスの取れた頭皮にたどり着くことができるでしょう。

(2022年5月4日 配信分)


「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!