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「頑張る!」は前倒しすればするほど勢いに乗れる

私の下積み時代

今回のVoicyのハッシュタグテーマが『私の下積み時代』ということですが、私はずっと下積みですよ。

今も下積みです。

整体師とかボディーワーカーは一応職人じゃないですか。

だからゴールがないんです。

指圧で押すなどの技術に関しては、相当長けてきていると思いますが、全然違う手技となると、その分野ではペーペーです。

私が尊敬する秦ワタルさんという、スポーツトレーナーでありつつ個人の整体もされている方の分野では、私はまだまだで、スポーツ系の知識がないんですね。

お客様にもスポーツマンがいません。

私の顧客は芸能系や経営者さんが多いんですよね。

趣味でスポーツをやっている方はいらっしゃいましたけれども、スポーツ選手はいなかったですね。

元サッカー選手の方とかはいらっしゃいますが、今の身体のメンテナンスということでいらっしゃっているので、当てはまらないかなと思います。

だから、スポーツマンのためのコンディショニングにおいてだと、秦ワタルさんはその道の方なので、私もいろいろ教えていただいておりますが全然ですよ。

というわけで、常に下積み。

そして私は今、NLPという神経言語プログラミング、心理学を科学的に捉えて潜在意識の状態を書き換えるという、精神面に効く療法の講座に行っております。

でも、まだ行きたてなので、それこそ右も左も分からない状態です。

この世界も相当マニアックで、一緒に受講されている方は全員リピート受講なんですよ。

新規は私ともう1人しかいない。

だから、その中に入ったら完全にド素人ですよ。

これはヒプノセラピーという心理情報を習得したことから、さらにもっと深くこの道を極めたい!ということで学び始めました。

日本でここまで追求している人は数えるぐらいしかいないというところまで、私は突き進んでいます。

お金も事前に払ってコミットしているわけですが、なぜ整体師の私が心理面とか言っているの?と感じる方もいるかもしれませんが、「病は気から」なんですよ。

整体師として走り始めたときは、首の凝りや腰の痛みをしっかり揉みほぐすところからスタートしましたが、その技術で身体が良くなっていく方もおられますが、停滞するとか元に戻ってしまう方もすごく多くて。

どうして、どんどん良くなる人もいれば戻る人もいるんだろう?と考えると、そこには幼少期のトラウマとか、その人の思考グセとか。

あと、これは詳しく別の機会で話しますが、言霊が大きく関わっています。

自分が言っていることが自分の身体と現実を作るんです。

言語で人間は成り立っているので、言語に振り回されているんだということを、NLPを学んでわかってきました。

私はお客様だけじゃなく、地球上の人間を本質的に健康にしたいんですよ。

一過性の健康とか、スッキリしたと感じるその瞬間だけじゃなく、根本から健康にしたい。

ただそれだけのために毎日過ごしているのですが、そのためには心理。

人間は肉体だけじゃないですからね。

心や魂もあって、ボディー、マインド、スピリットで人間ですから、多角的に全方面から整える術を持っていないと、健康に導くことはできないのだと、人の身体、人の健康に関われば関わるほど感じます。

だから、ヒプノセラピーとかを学びました。

ヒプノセラピーなんて触れることもしませんよ。

全部言葉での誘導です。

そしてNLP、神経言語プログラミングもそうですね。

あとは、呼吸法だけで相手を整えていく療法とかも学んで、守備範囲が広くなってきました。

というわけで、常に下積みをしながら私は進んでいるわけです。

それはそれでいいとして、前置きが長くなりましたが、皆さんが聞きたいのは本当の下積み時代の話だと思います。

日本一予約の取れない整体師と呼ばれたり、本も日本で10冊、海外で1冊出していたりするので、そういった点では成功していると思われるかもしれません。

なので、そこまで至った私の下積み時代についてお話をしたいと思います。

私は26歳で前の夫をガンで亡くし、その後でこの道に入っていきます。

その話はこれまでの放送でもしてきたので省略しますが、31歳で独立をします。

これも、時給1000円のところでバイトしたり、レンタルサロンや出張もやったりしていたんですよ。

でも、時給1000円のアルバイトサロンで個人のお客さんが増えてくるにつれ、そこの勤務日とお客様が予約を取りたい日が合致すると、「何で、時給1000円のサロンにあなたが勤めているせいで私達が断られなきゃいけないの。そんなところは辞めて、独立しなさいよ。」と言われるようになっていたんです。

それで渋々独立したのですが、もともと独立の予定はなかったのでお金を貯めていない。

私は未亡人でアルバイトしかしていなかったわけで、言ってしまえばフリーターですよ。

だから、月収も10万円ぐらいだったかな。

勉強も併せてやっていましたからね。

お金がない中、仕方なくアパート1部屋を借りました。

敷金や礼金、サロンの準備もあるので一層なくなります。

なんと所持金は6000円ですよ。

本当に6000円だよ。

でも、サロンが始まってからお友達が来てくれて、そのときはクレジットカード払いに対応していなかったので、現金ですよね。

1人1万5000円で始めたのですが、現金が入ってくるようになり、所持金が6000円だったのは2日で済みました。

そこから私は24時間365日体制でやっていました。

本当にありがたいことに、最初から芸能人のお客様がいてくださって。

これもご紹介やご縁なんですけどね。

でも、収録が深夜まで長引くとか、一般職の方々と動きが全然違うじゃないですか。

売れっ子さんは特に休む暇もないですし、ずっと緊張にも苛まれていますから、身体のあちこちが痛い。

とにかくお疲れなんですよね。

そんな中、夜中やっているその辺のお店に行って揉んでもらっても、しっくりこないし身体が良くなるわけでもない。

でも、自分の身体が商売道具なので、ちゃんとしたメンテナンスをしたい。

だけど行けるのは深夜とか、変な時間しかない。

そうなると行くところがないので、「麗華ちゃん、やってもらえる?今日収録があって、明日からもすごく忙しくて、どうしてもお願いしたいんだけど。」と言われたら、「いつでも、何時でも大丈夫です。待っています。」とお答えしていました。

一生懸命やっただけ

場合によっては、アーティストさんに「収録が夜の11時に終わるから、12時くらい行けると思うんだけど。」と言われていたのですが、11時過ぎに連絡があって、「レコーディングがすごく長引いてしまって終わらなそう。1時過ぎはさすがに駄目だよね?」と。

でも、「大丈夫です。何時でも大丈夫です。」と言って、朝の4時とかに施術したこともあります。

あと、当時は出張もやっていました。

私の当時のサロンは目黒にあったのですが、サロンを往復する時間が取れないとか、遠方でのコンサートとか舞台とか直前に受けたいといったご要望が多々あったので、出張もお客様のためにやっていましたね。

そういう私の下積み時代は当たり前だと思っていたのですが、その後いろいろなボディーワーカーと触れていったり、自分のサロンで雇用したりしていく中で、ここまでは誰もやらないのだと分かりました。

みんなプライベートの時間も大事で、仕事が終わったら携帯を見ない。

あと、この日は休みなので、みたいな。

私はその感覚が全くわからないのですが、フリーランスや起業をしている人は多分休みの感覚はないんですよ。

常に仕事のことを考えているし、プライベートと仕事の境界線もあまりないというか、どんな瞬間もどんな行動も全部仕事に繋げていくんですね。

アイディアがひらめくというか。

何の気なしにスーパーで普通に買い物している瞬間も、これも健康に繋がるからみんなに教えてあげよう!とか。

今となってはSNSもあるので、発信することも仕事のうちじゃないですか。

プライベートも混じっているけれど、発信していくことも仕事になりますよね。

そうなると、24時間365日仕事ができる。

なので、休みの日は何をしていますか?と聞かれることが非常に苦手なんですよ。

休みの日なんてないので。

私が唯一休みとなってしまうのが、子供と過ごすときです。

通常は保育園が朝から夕方までありますが、お迎えに行った後の時間とか、日曜日と祝日は保育園がやっていないので、施術を入れられなくなってしまったんですね。

前の土日祝日は施術三昧でした。

平日に仕事をして、休みの日に手術を受けたい方が多いので。

でも、そこを施術にあてられなくなってしまったので、仕事ができないというのは難しいですよ。

休みはむしろ難しい。

子供といるときに携帯を持っていると、自分に注目してもらえないので子供が喚くんですね。

携帯を引っ張ったり、ぶん投げたり、私の身体を揺さぶったりして、携帯から私の注意をそらそうとするので、発信もままならなくなってしまう。

だから、それもストレスなんですよね。

本当の私は常に仕事のことを考え、それをどんどんみんなに伝えて、1つでも多くの健康情報を届けたい。

そのおかげで身体が軽くなったとか、役に立ったというフィードバックがあると、今日も私は生きているという実感に繋がっていくのですが、やっぱりそれができない休みという習慣が嫌です。

とはいえ、子供の親になったわけですから、子供自体が嫌だという話ではありませんよ。

下積み時代のときのように24時間365日体制が、自分にはあっているという話です。

元旦に3人の施術をしていましたよ。

皆さん忙しいですから。

芸能系の方とか、起業者とか、サラリーマンでもポジションが上の人とか。

本当にみんな忙しいですから。

元旦しか休みがない。

ということで、大晦日も元旦も正月期間もやっていましたね。

でも、他の人はやらないんだなと。

みんなの下積み時代は生ぬるいんだなと。

だから、こうやって気合いで頑張る人が抜きん出るだけなんです。

これを聞いて、いわゆる下積み的な状態の方がいたら、そこまで無理しなきゃいけないのかと感じる方もいると思うのですが、無理とか辛いと感じるならしない方がいいですよ。

結局身体を壊すし、嫌なことは続かないもん。

私は無理やりやっていたわけではなくて、当たり前という感じだったんですよ。

ご飯を食べたら歯磨きをするのが当たり前のように、頑張ることが当たり前という感覚だから、苦行ではないんですね。

だから、苦行だと感じる人はしない方がいい。

休みをしっかり取って、自分が楽しいと感じることをやればいいと思います。

私は、自分の仕事に通じていくことが楽しいんです。

少し前に、『ライフかライスか』というハッシュタグテーマで、ライフワークとライスワークについて話をしたのですが、その放送は聴いていただけましたか?

フリーランスや職人として生計を立てていきたいという方には役立つ話だと思いますので、こちらにリンクを貼っておきますね。

▼『ライフで生きていけないうちに、ライスをサボるな!』はこちら

まだ聴いていない方には聴いてもらいたいし、うろ覚えの方は流し聴きされたことと思うので、今一度しっかり聴いてもらえたらと思います。

そこでもお話しましたが、私にとって整体師というのは、ライフワークでありライスワークである。

その境界線も緩いし、それが自分の生きる根本なので、その全てが融合していきやすいというか、どんな瞬間もそこに全部繋がっていくというか。

だから、長年続けられているんじゃないかなと思っています。

話が長くなりますが、さらにさかのぼってみると、1人目の旦那さんの闘病生活が下積みだったのかなと思います。

22歳で結婚して、その半年後に余命2ヶ月という末期がん宣告を受けたので、本当に青天の霹靂ですよね。

生涯を共にしようと思っていた最愛の人が、あと2ヶ月で死ぬとなったら大ショックなのですが、私は彼が死ぬという感覚がなくて、やるべきことをやろうということで、泣いたり打ちひしがれたり、ただひたむきに動いたんですよ。

泣いたり喚いたりするのは、その人が死ぬと思うからだと思うんですよ。

その感情が先に出てきてしまっている状態だと思うので、普通の人間の反応だと思うのですが、そこら辺のピントが私の場合はずれていたのかもしれません。

だから、生きるためにできることを一気にやるという日々を3年半過ごせました。

その過程で、困難や大きな壁への向き合い方、突き進み方、精神の整え方などを鍛えられたのかなと思います。

なぜ私が、ここまでの実績を挙げられているかというと、ただ一生懸命やったからなんですね。

一生懸命やるというのはいつの時代も必要ですが、前倒しにして集中するというのが、早く軌道に乗るという点では良かったのかなと思います。

とはいえ、夫が亡くなってからやり始めて、30代からが今の仕事のスタートという感じだったのでスーパー遅咲きですが、最初にお話した通り、24時間365日体制でひたむきに一生懸命やっていましたね。

そうして数々のお客様に認められました。

がむしゃらに頑張る!は前倒しすればするほど勢いに乗れる

「本当に一生懸命やってくれる子なの。」というのが、私の紹介文句でしたからね。

施術が上手いというのも多少は言っていただいておりましたが、ほとんどの方が「ここまで一生懸命やる子はいない。」と言ってくれていましたね。

一生懸命ひたむきにやるという、施術に対する姿勢は今も同じですが、経験を積んでくると頑張り方が変わってくると思います。

でも、がむしゃらとかひた向きとか、それは下積み時代ならではの頑張り方だと思うんですよ。

そこで手を抜いたり、人生を通して同じ力で頑張ったりするよりも、スタートした時点で8割ぐらい頑張っておくのが大事だと思います。

ロケットも、ゆるく飛んだら飛ばないじゃないですか。

最初に勢いをつけてから宇宙まで飛んでいくわけです。

下積み時代に頑張るというのは、そういうことだと思うんですよね。

というわけで、私はそれを本能的に無意識にやれたから今があるのだと思います。

メディアに出るとか本を出すとか、それが成功というわけではありませんが、個人で名を馳せたいと思っているのであれば、しのごの言わずに、駆け出しのときにドンとやるべきだと、自分の経験から思います。

そのときに、プライベートも充実させたり、休みをしっかり取ったりすると、それなりのなだらかな右肩上がりになっていくのかなとは思います。

でも、それは人それぞれですからね。

どんな頑張り方でも自分が納得すればいいと思いますし、人から見て明らかな実績があろうがなかろうが、自分が納得する形でことをなしていけばいいと思います。

休みを取るのが悪いわけではないですが、頑張るときに集中して頑張ったらいい。

それが下積み時代と言えるのかなと思います。

今回のお話が皆様の参考になったら嬉しいです。

▼音声で聴きたい方はこちら

「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!