子供の身体の歪みは大人が作っている!?


前回に続いて斜頭症に関するお話です。

斜頭症になる原因として、
先天性よりも後天的になるケースの方が
圧倒的にパーセンテージが高い
みたいですね。

よく言われるのは、布団が硬いこと。
あとは寝癖。

寝癖は前回お話した内容が大きな原因なんじゃないかと私的には思っています。
さらに言うならば、左ばかりを向きたい骨格の構造が
既に起きているかもしれないということです。

赤ちゃんは本来、歪みがかなり少ないはずなんですよ。

大人になればなるほど、左に寄っていってしまうんですよね。

でも本当は、自然界のものはみんな右に寄っていきたいんです。

貝殻とかは全部右回りなんですね、不思議なことに。

多少は左巻の貝もいますが、圧倒的に右巻きになっています。

それはつまり、自然界のものが右寄りがいいと知っているということです。 でも人間だけが、外的要因や骨格の歪みの宿命で左に寄っていきやすいのです。

でも赤ちゃんは、本来それが起きっこないはずなので、
左に寄りたいということには理由があるはずなんです。

だから大人の働きかけで、いささかこれも矯正できるかと思います。

左に寄っていくということは、
おそらく大人たちが右側からいろいろなものを働きかけているんですよ。

オムツを替えるときとか、ズボンとか洋服を着せるときに、
その子の右手右足からスタートしていませんか?

先に右足を入れて左足を入れる。

上着を着せるときも先に右手を入れて左手を入れる。

右ファーストになると、どうしても左を向きますよね。

背骨が全部左に寄っていくので、
顔もおのずと左を向くような構造になってしまうんですよ。

そうすると、この世に生まれて5ヶ月、それを毎日繰り返していたら、
赤ちゃんも自然と右ファーストが当たり前になって、
大人から働きかけをされるときに右側を差し出すような感じになるはずです。

もちろん5ヶ月なので、大人が見て取れる変化は感じられないと思いますが、
小さくてもしていると思いますよ。

やっぱり、この世に生まれた赤ちゃんは
お母さんの役に立ちたくて生まれてきたはずだからです。

ちょっと話がそれましたが、どうしても大人が右利きだと、
対角線上の相手にも右ファーストで働きかけやすいんです。

これも長年で染み付いた動作ですよね。

私はこういうことを知っていたので、
子供には産まれたときから左側から靴も履かせて、
ズボンも履かせて腕を通させて、
なるべく左ファーストで働きかけています。

なので、右側から働きかけてしまっていたならば
左ファーストにしてみると良い
かと思います。

赤ちゃんの骨はまだまだ若いですからね。

かといって、5ヶ月経っているということは、
そろそろハイハイをし始めるので早いに越したことはありません。

数ヶ月試して様子を見てくださいとはもちろん言いません。

その期間もお母さんとお父さんは気になりますから。

親がストレスを抱えると、それは子供に伝わっちゃいますからね。

お話した内容で、斜頭症と診断された頭の形が
戻っていくかというと保証はできません。

どれほどの斜傾度合いかというのも、
見てもいないのに言うのは私にはできません。

私は、中国整体推拿療法をベースとした整体をやっているのですが、
中国上海に小児推拿というのを習得しに留学した経験もありまして、
子供の治療も意外と心得ているんですよ。

中国は異様に斜頸症の赤ちゃんがめちゃくちゃ多くて、
それを推拿療法で治療しにわんさかやってきていました。

日本だと斜頸症は放っておくしかなくて、
ある程度大人になったら首の歪んだ部分を手術して治します。

それしか今のところ治療法がないとされています。

斜頸のまま大人になると、
結構見た目にも違和感があって大変なんですよね。

でも赤ちゃんが小さいときであれば推拿療法で治せるのです。

だから日本で行われていること以外でも、
実は手技療法などでもカバーできると私は思うんです。

ちなみに今、頭の形を変える治療法をやっているのですが、
インスタに載せている写真は、
頭のかみ合わせを変えたり頭の内部の循環を変えたりして、
本来の頭の形に誘導しているだけなので
骨の形を変えているわけではありません。

頭蓋骨は1個の骨じゃなくて、いくつもの骨が重なり合っているので、
その縫合部分がずれていくと頭に歪みが生じていくのですが、
それを整えれば直ちに治ることがあります。

ですが、骨の形自体が変形してしまうと戻すのは結構難しいんです。

斜頸症という首の不具合は筋肉や筋なので
手技療法でも回復しやすいのですが、
これが骨になってくると難易度が高くなります。

でも、実はつい先日、自分のお客様で顎の骨の形を結構変えることができました。

顎の骨は1つなのですが、その骨の形を変えることができたんですよ。

だからできないことはないのですが、かなり知識があって、
理論もしっかり勉強していて、
頭の構造とか気の循環とか微細な中の膜の振動とかを
読み取るテクニックがないと難しいと思います。

私も今の自分のレベルになったので、
手技を使って骨の形までアプローチすることができていると思います。

でも赤ちゃんですからね。

まだまだ先ほどお話したような外的要因を変えて、
そして歪みが促進しないように工夫してあげると、
赤ちゃんが勝手に自己調整していくかもしれないですね。

最後に、整体とかマッサージ系などで、
力ずくで骨に対するアプローチをする人がいたら、
それはおすすめしません。

無理強いさせると必ず後から反発の作用が起きてしまう
ので、
斜頭症に悩まれている子供、
そして大人でも悩まれていらっしゃる方が多いと思いますので、
そこだけは注意してもらえたらと私的には思います。

▼音声で聴きたい方はこちら


(2022年10月10日配信分)

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朝井麗華
「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!