「こんな時に…」「こんな時こそ!」


何かピンチなことが起きたとき、あなたは次の2通りだと、
どちらで行動するタイプでしょうか?

1つは「こんなときに…」、もう1つは「こんなときこそ!」。

私にはこんなエピソードがあります。

2011年、3.11の東日本大震災の直後。

その当時はまだ独立したてで、
雑誌やテレビなどのメディアには出ていませんでした。

震災が起き、そしてそこから1週間分のサロンのご予約が
一気にキャンセルになりました。

皆さん、「こんなときにマッサージなんて行けなくて。」と
おっしゃいました。

そうですよね。

でもその反面、「急だけど予約できる?」という連絡も、
何人もの方々から同時にいただきました。

そのお客様の中で今でもよく思い出すのが、
以前、「私がなぜ最初から一流のお客が多いのか」
というエピソードでも登場した、
伝説の営業マンと言われていた林正孝さん
です。

▼私に一流顧客が多い理由

林さんから、「れいか、施術の予約取れるか?」と連絡が。

「キャンセルが出たので全然大丈夫ですよ。」と言ったら、
「すぐに行く」と。

「こんなときに来てくださるんですね。」と言ったら、
「いや、こんなときだからこそだよ。
こんなときこそ身体を整えて、
いつでも動けるように準備万端にしておきたいんだ。」
とおっしゃいました。

確か震災が起きた直後、その日か翌日ぐらいだったか。
とにかく震災が起きてすぐ、その連絡をいただいた記憶があります。

ちょうど1週間の予約がガラ空きになった時だったので、
やっぱりしょんぼりとしていますよね。

でも、そんなときに連絡をいただいて、
私はとても勇気をもらいました。

それから林さんの連絡を皮切りに、続々と
「仕事がキャンセルになったんだけど、
予約を取れたりする?施術にいきたい。」と、
何人もの方々に連絡をいただいたんです。

コンスタントに予約を入れづらいような芸能系の方とか、
アーティストの方とか、転職したての超敏腕営業マンとか。

なので、一旦ガラ空きになった予約枠たちが、
メンツが総入れ替えになって即座に埋まったんです。

不思議なものですよね。

予約枠としては、同じ日数と同じ時間なのに、
全く逆の思考のタイプの方々でガラリと色が変わる

こんなときに…と行動を控える人と、
こんなときこそ!とアクションする人と、
全く逆の人種をこのとき見たのですが、
この思考や行動の差は何なのでしょう。

これと同様のことが、
記憶に新しい昨今のコロナ禍で起きたと思います。

コロナがまん延して世の中が騒然としたとき、
コロナの得体も知れず、ソーシャルディスタンスも
社会的に整備もされていなかったような頃は、
すごく不安になりましたよね。

今からの話は以下の写真を見ながらぜひお読みください。

コロナが蔓延したとき、一瞬、
みんな一律に恐怖の意識レベルにさらされました。

そして不安になって怯えて、
自粛生活という名の刑罰に処されたかのようになりました。

そこで、こんなときに…という思考パターンの方の多くは落胆して、
絶望して、無気力になりました。

加えてあの当時、マスク警察とか自粛警察とかが溢れていましたよね。

そういうふうに〇〇警察と化して、非難の意識も増えたと思います。

さらには、仕事やプライベートが悪化して、
悲惨というゾーンにまで陥った方も多いと思います。

このように、境界線よりも下のゾーンにいるときというのは、
一生懸命努力したり這い上がろうと頑張ったり、
何かコントロールをしない限り、
意識レベルがどんどん下に行ってしまう
のです。

なので、コロナが始まった当時は、
恐怖に怯えて不安になっても意識レベルが少し上の方なので、
まだエネルギーが高かったのですが、
そこから行動を自制して殻に閉じこもっていた人たちというのは転落して、
エネルギーの消耗度合いが小さくなっていった
のです。

表で言うと、下になればなるほど
エネルギーが小さいと思っていただいて大丈夫です。

だから、怒りはネガティブで悪いことと捉えられがちですが、
実は結構上の方にあります。

恥とか深い悲しみよりレベルが高いという意味ではなくて、
持っているエネルギーの量が大きいということです。

つまり、怒れるということは元気な証拠なのです。

話を戻しますと、あの当時、コロナで事業が駄目になったり、
仕事がなくて収入が減ってしまったり。

あとは離婚もすごく増えたと聞きますよね。

だからまさに、「人生悲惨」というゾーンに
突き落とされた人がすごく多いし、
そのことを恥と感じて、
一番小さいエネルギーになっていた人というのも
すごく多かったと思います。

その反面、恐怖のゾーンにさらされた中でも、
こんなときこそ!と思考するタイプの人は、
まずは状況を肯定して、その中でも実行可能なことをやって、
身体や環境を強化する。

そして、意図を持って行動して希望を見いだし、
自分や仲間を奮い立たせて、やがて楽天的になっていった
という方々も多く見かけました。

この図の通りに、
「人間の感情や意識レベルというのは17段階ある。」
と言われています。

デヴィッド・R・ホーキンス博士という方がこのように提唱しています。
そのことについては次回お話したいと思います。

▼音声で聞きたい方はこちら


(2022年8月26日配信分)

「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!