私とヒラサワ④結婚式

2010年秋に結婚することとなった。

ヒラサワに夢中だった(今も)な私は結婚式でどうしてもヒラサワを流したかった。
なんなら全部ヒラサワで染めたかった。

今、全部かけていいとしたら、と夢想してみる。

人前式入場でkingdomか賢プロ。賢プロかなあ〜。
誓いの言葉で白虎野の娘
退場で世界タービン。

披露宴入場ではハルディンホテル。

お色直し退場で現象の花の秘密。

お色直し入場で夢の島思念公園。

披露宴全体で流したいのは、MONSTER A GO GO、Ruktun or Die、DUSToidよ歩行は快適か?、王道楽土、lotus、NurseCafeなど、明るい曲をたくさん。

余興(内容は知らん)で夢みる機械。

実際のところは打ち合わせの時点で、冷静沈着な夫から反対された。

「本気でヒラサワかけていいと思ってるの?親族引くよ?招待客困るよ?」

正論すぎてぐうの音も出ない。私の第一印象が「宗教音楽?!」と思ったのだから招待客は戸惑いを隠せないだろう。

それでも一曲でいいから流したい。
なんかましな曲ないか、なんか。

と悩んでいたときにアルバム「突弦変異」が発売された。

オーケストラやクラシックも好きな夫。
この還弦アレンジならいける!と確信。
「頼む一曲だけかけさせてくれ!」と交渉し、一番無難な曲だと思われる「LEAK」を流すことにした。

還弦バージョンのLEAKはヒラサワの歌がくぐもっており、鮮明には聴こえない。招待客のドン引きも軽減できよう。
それでいてサビの「リークリーク!」と、打ち込みオーケストラの音色がなんとも軽快でめでたい感じがする。多分。

もっと、もっとかけたい…と思いながらもLEAKだけ焼いたCD音源をスタッフに手渡した。

「新郎新婦から皆様にぜひ聴いていただきたい音楽です、平沢進さんで、『LEAK』。」

と曲紹介されて、私としては若干ボリュームの小さいLEAKがかかった。
まあスタッフの人が無難な音量を選んでくれたのだろう…。

こうして妥協した結婚式は終わった。
今なら2次会をやってでもジャンジャン流すだろうなあ。

次回……出産時にかけるCD作りについて。

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