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運命を変えるアサイゲルマニウム9(ある少年の場合)



アサイゲルマニウムは子どもに変化を与える

アサイゲルマニウムはさほど作用が強くない。しかし特定の条件下では非常に分かりやすい変化を及ぼす。それは炎症を伴う異常が組織に起きている時であり、炎症部位局所に十分な濃度つまり分子が多量に存在するなら、炎症の原因となるATPをトラップ(捉え)して炎症の増悪を抑制しつつ、連鎖的に炎症が周りに広がるのを収めてくれる。しかも、この時にATPや他の硫化水素などによる痛みの発生を鎮静化するので、炎症とともに痛みも緩和されることが多い。
さて、この時は炎症が起こるのに大きく関わるのが免疫細胞だ。免疫細胞が働きやすいのは通常より高い温度であり、38℃とか40℃程度で活性が上がり、よく作用する。そのため、感染時に熱をだすのは免疫システムが働きやすいように、自然免疫系と呼ばれる細胞の初期免疫反応として、”単球”と呼ばれる細胞群が熱を発生させる信号となる炎症性サイトカインを出して炎症を起こすからである。

子どもはよく熱を出す。ということは皆さんご存知だろう。これは獲得免疫が不十分で前述の自然免疫が優位になり、強く反応するためと考えられるが、そのような時にはATPからの炎症性サイトカイン産生にいたるプロセスが大いに関わっている。特に、流行り風邪やはしか、風疹などの子どもが一度は罹るの類でも発熱を伴うので、アサイゲルマニウムによる抗炎症効果は期待できるだろう。
故岡澤美江子医師は、小児科医としてアサイゲルマニウムを使用し、インフルエンザで苦しむ子どもに非常に有効であったことを確認し、そのことが浅井博士の著書に記されている。

さて、そのような前提はさておき、この5年ほどの期間は中村篤史医師の気付きによりアサイゲルマニウムが発達障害とされる子どもたちの症状を著しく緩和する事例が多く見られるようになった。篤史先生の患者さんだけではなく、その発信をみて使ってみられたお母さん方が何人も「コミュニケーション能力が上がり、本当に変わった」。と教えてくださった。
これは事実だろうと思う。一度、篤史先生が改善について確かめたいと提案され、実際に摂取で改善したことを確認した。
しかし、悩ましいのは客観的な評価を数値化することが難しい点だ。また、個人クリニックでの評価には限界がある。個別の症例で良くなったと感じても、それをスコア化して集計できなければ納得されないだろう。もちろん家族・・・特に母親は身近で我が子の変化を注意深くみていて、変わったことをはっきりと理解する。また、ある時は一緒に遊んでいた友達の親御さんが変化を感じ取るだろう。急激に成長した・・・と。

このシリーズで、ぼくはある大学の教員からの問い合わせについて記述した。それは、父親として、そして学者・教員としての観察から感じ取った特別な変化についての一つの記録である。
しかし、ぼくは身近で大きな変化を目撃していたのをうっかり忘れていた。そこで、誰かの希望につながればと思い記しておくことにする。

ある少年について

その少年は物心ついたときから変わった点があった。数字が好きで、記憶がよかった。家族が抱っこして歩いていると、住まいの集合住宅の駐車場に駐めてある車のナンバープレートを全て覚えていて、順番に確認しないと家に入らなかった。そして、それは雨の日でも同じで、家族が雨だからとパスすると猛烈に泣いて抗議し、家族は仕方なしに雨の中をいつものコースで一周するといった具合だった。また、3歳くらいでアルファベットを覚えて普通のA⇒Zではなく、反対のZ⇒Aですらすらと言ってみせる。といった幼児期だった。
次第に落ち着きが無くなり小学校に入ると勉強があまり頭に入らなくなった。教科書などは先が気になってしまい読んでいくことができない、という状況だったそうだ。見かねておばあちゃんが毎日勉強をみて、工夫しながら教えた。彼が先を見てしまわないよう、読む行の先を目隠しすると読むことができることを見つけたらしい。
そんな訳で、物心ついてすぐは神童なのかと思っていたのが、小学校ではあまり勉強ができない子どもとして育った。

ぼくが時折り会うと、挨拶をして話しかけるが、殆どの場合は返事をせず、おばあちゃんから挨拶するよう促されるとはじめて「こんにちは」という。それから少し話をし、質問にもポツポツ答え、自分からも質問することもあるが、会話中も目は合わさない
興味のあることには、驚くべき集中力を見せる。彼は動物が好きで、動物園に興味を持った。お気に入りの動物園に40分ほどかけて電車で一人で行くようになった。ほとんど毎週それを繰り返す。彼がそこで何をしているのかは分からないが、お気に入りの動物を見て回っていたのだろう。恐らく決まったコース順で。家族がいくら止めても、彼は聞くことなく毎週それを繰り返した。生き物に関しては、非常に知識が多く、ぼくも知らないような虫や動物の名前を知っていて、解説をしてくれたりする。(すこしさかなクンに似ているのかも)
まぁ、典型的な発達障害とされている中のパターンだろう。
ただ、自閉症スペクトラム障害というのはスペクトラムになっていて、連続的な変化の中のどこに位置するかということであり、平均的な部分;マジョリティである人たちの集合体を正常とした時に、そこから外れた位置になっていれば障害があるという風に規定されてしまう。
ぼく自身は、こういう中ではハズレ者の自信があり、もう少々外れたところに位置すれば発達障害の仲間入りだっただろうと自覚している。

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