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アサイゲルマニウムと免疫~その1

アサイゲルマニウムの生理作用

これまでにアサイゲルマニウムの出来上がった経緯や、名前についてなどを紹介してきましたが、身体にとってどんな働きをするのかを記してきませんでした。ぼくの仕事は、28年前の入社以来、アサイゲルマニウムが生体にとってどんな作用をもたらすのか、ということを明らかにする研究がメインでした。そして、今は研究に直接携わる立場から離れ、後輩とディスカッションしながら研究を推進する立場にシフトしました。より客観的な立ち位置になった一方、明らかになった機能を社会に伝え、人々の健康にアサイゲルマニウムを役立てていただく媒となる役割が重要と考えるようになりました。
四半世紀の研究従事でわかったのは、様々ありますが、アサイゲルマニウムを語る上で外すことができないのは免疫機能との関わりです。

免疫の概略

免疫とは『疫』を『免れる』システムのことで、疫病を免れるすなわち避けるのに備わった身体の機能です。免疫のことを細かく説明するのは非常に膨大な内容となり、理解するのにも知識が必要です。ですから、ここでは詳細は記しません。アサイゲルマニウムと免疫との関係のアウトラインだけ、イメージしていただけるように解説したいと思います。もっと知りたい方は、ご自身で検索したり、わかりやすい書籍をお読みください。
免疫には①自然免疫と呼ばれるものと、②獲得免疫と呼ばれるもの、端的に大きな分類でことなる2種が存在しています。いずれも、白血球といわれる細胞が活躍することになります。
前者(①)の自然免疫は細胞性免疫と言って、免疫細胞が生まれながらに持っている、身体への傷害性をもつ因子に対抗する機能で能力を発揮するものになります。たとえば、樹状細胞やマクロファージという細胞が身体にとって有害な傷害性を持つ因子を検知し、これを処理します(食作用といって食べて取り込んで消化します)。この処理した情報を、他の免疫細胞などに抗原提示(こんな傷害性をもつものが体内に侵入したよ!)という情報として伝達し、これに対応するようにします。また、自然免疫細胞としてはナチュラルキラー(NK)細胞という細胞もあり、こちらは前述の情報を受けたT細胞(後述する獲得免疫系の細胞)が活性化のための信号を出し、活性化するとNK細胞は正常性を失った細胞に対して活性酸素を用いて攻撃し、癌細胞やウイルス感染した細胞などを殺傷して身体の恒常性を守っています。
一方、後者(②)の獲得免疫は体液性免疫と呼ばれています。こちらは前者のような細胞が直接的に作用するのではなく、T細胞という細胞が様々な免疫調整をするサイトカインというタンパク質(リンパ液や血液などの体液中に溶解した状態で機能)を周囲に放出することにより作用したり、B細胞という細胞が抗体という異物となる抗原に特異的に結合する糖タンパク質が、結合により不活性化することで病原性を失活させていることが知られています。
一般には、後者の抗体による免疫作用の方が対病気ということでは広く認識されているかもしれません。予防接種などが代表例です。
しかしながら、普段の生活の中で病気にならない予防的な働きとして強力に作用しているのが細胞性免疫である前者①の自然免疫なのです。
そんなわけで、ぼくは闇雲に予防接種するのには反対ですが・・・世間一般には予防接種;ワクチンに対する盲目的な信仰があるようです。

アサイゲルマニウムの免疫への作用性の歴史

アサイゲルマニウムことGe-132は、最初に医薬品開発された時のターゲットは悪性腫瘍=癌でした。佐々木研究所の佐藤博先生がアサイゲルマニウムの動物の悪性腫瘍において有用な物質であることを見出され、1970年代後半、さらに癌への作用性を検討する中で東北大学医学部を中心に免疫の研究が行われました。東北大学の学長も務められた石田名香雄先生の研究室のグループで集中的に行われ、インターフェロンγの誘導活性が明らかにされていきました。インターフェロンγというのは前の項目で紹介した体液性免疫に関わるサイトカインという免疫系を活性化するタンパク質のひとつです。
さて、インターフェロンγは自然免疫細胞のNK細胞を活性化する因子として知られ、アサイゲルマニウムの摂取時のインターフェロンγ誘導によりNK細胞が活性化され、癌細胞やウイルス感染した細胞を攻撃して病気を免れると考えられてきました。当時の研究データを浅井ゲルマニウム研究所のWebサイトで簡潔に説明しています。

また、自然免疫細胞の中心を担うマクロファージとNK細胞の活性化が生じることは1980年代初頭から盛んに論文発表されていて、動物実験でもヒト試験でもインターフェロンγの誘導と、それに伴うマクロファージやNK細胞の活性化が生じ、免疫作用の強化が起こることが示されてきました。
浅井先生の著書『ゲルマニウムとわが人生』の付録として、巻末にアサイゲルマニウムを添加して活性化したマクロファージとNK細胞の自然免疫細胞たちが癌細胞を攻撃して殺傷する研究ドキュメンタリー映画『驚異の生体防御ーインターフェロンとガン』の解説書き下ろしが掲載されています。まさに、アサイゲルマニウムは免疫細胞を活性化させて、免疫細胞依存的に癌細胞を攻撃する力を高めるというのです。この映画がNPO法人科学映像館によりデジタル化され、YouTubeで公開されているので以下からご覧になれます。ずっと観ていると眠くなりますが(汗)当時としては、まさに驚異的な映像動画だと思います。有機ゲルマニウムGe-132の名前も繰り返し登場しています。
この映画・・・科学技術庁長官賞受賞、日本産業映画賞受賞、文部省選定、優秀映画鑑賞会推薦、日本ペンクラブ推薦・・・というテロップから始まり、大層なものだと感じます。1981年の映像作品ですが、このようなこともあって1980年代のゲルマニウム・ブームが起きていったのでしょう。
いまだに、アサイゲルマニウムをインチキ呼ばわりしたり、疑似科学的に扱っている人たちがいますが、訳あって長年おもてに出てこなかったのですが、東北大医学部を始めとして当時は多くの研究機関や医療機関が力を注いで研究開発をしていたのです。
https://youtu.be/v8XpKCsb730
訳あっておもてに出なかったと記しましたが、一つの理由は研究担当者だったぼくの力不足でしょう(笑)免疫は難しすぎて研究に踏み込めず、また食品に分類されたことから食品としての機能性、食べた時の健康への影響評価などに力を注いだため、過去の医薬品開発時代の薬理研究とは断絶した経緯があります。
ここ10年ほどに渡り、アサイゲルマニウムの免疫系における作用研究は再開し、特に最近の2,3年において作用メカニズムを含めた解明が進み、どのように免疫反応に関与できるのか、またどのような反応が身体の中で生じることが考えられるのか、一歩あたらしいステージに進んできています。
長くなるので、この点については別の記事に分けようと思います。

アサイゲルマニウムの免疫への作用についての個人的印象

さて、そんなわけで・・・ぼくの能力不足が免疫研究を立ち止まらせてしまったわけですが、全くの無駄な期間だったとは思っていません。
正直なことをいいますと、入社した直後は<<免疫を活性化して癌やウイルス感染に効果のある物質なので、そのような対象に対する薬にしようとしている>>ということが今ひとつピンとこないというか、そんなに凄いものなんだろうか??という疑問のほうが多くありました。多くの免疫に関する研究が行われ、成果が出ているというのですが、一方で何年(当時既に開発20年だった)も薬として認可されていないし、さらには入社一年にして『ニセ薬』とのタイトルの雑誌記事がネガティブキャンペーンでたびたび女性週刊誌などに掲載され、叩かれていたのですから、さすがに本当に大丈夫なのだろうか・・・と不安もあるし、免疫という目に見えない複雑でわかりにくい対象が機能向上するという話も、自分が確認したわけではないので本当のことなのか心配になってしまっていました。
ただ、ぼくにとって幸いだったのは、その僅か一年でアサイゲルマニウムが作用する生体反応を間違いないものとして、実験や自らの使用経験などを通して知っていたのです。ですから、少なくとも「なんの作用もないインチキだ」と言う輩こそ、確認もしないで他人の口車・悪口に踊らされているインチキだと確信することができていました。
この世の中は、インチキが多くまかり通っています。アサイゲルマニウムの近傍だけでも、ニセ物の有機ゲルマニウム(酷いものでは無機のものを有機だと偽った製品)を販売して死亡者を出す業者、金をせびるために本物の有用性のある物質をニセ物呼ばわりして貶め、悪評を作り上げる者、などなど・・・。あまり書き上げていくと問題になりそうなので、この程度に自粛しておきます(笑)
結局、25年かけて様々な研究を行って、確実に起こる変化を突き詰めていった先に、アサイゲルマニウムの免疫への明確な作用が待ち受けていました。というのが、ぼくが研究の旅を続けてきて見つけた結論でした。
やっても、やっても、免疫には影響を与えている。金太郎飴か!というくらい免疫とは関係しています。もっと、免疫に関する研究知識の豊富な方々に、この素材の本質を解き明かしてほしいと願ってやみません。
浅井先生が願った「私のゲルマニウムによる人類救済」の大きな旗印が、最初はあまりにも大仰すぎて心に収まりがつかない気がしていたのですが、最近は「うん、ありだな!」と思えるようになってきました。
続く免疫の記事のほか、ぼくが見てきたアサイゲルマニウムの作用について、研究の紹介も含めて少しずつ書いていこうと思っています。

そちらも読んでいただければ幸いです。


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