有機ゲルマニウム製品の選び方について
有機ゲルマニウムの健康被害とされる事件のこと
多くの有機ゲルマニウムに興味を持つ方々が悩む問題として、このタイトルについての質問や相談があります。このことについて考えてみましょう。
浅井ゲルマニウム研究所はぼくが大学院修了後1995年に就職した会社で、今年は勤務28年目となります。浅井先生の著書を入社が決まった折にプレゼントされ、これを読んで入社の直前に知ったのが、この会社は有機ゲルマニウムというものを製造していて、浅井一彦博士の着想をもとに人が飲むことのできる水溶性有機ゲルマニウム化合物(アサイゲルマニウム)を世界で初めて創製したパイオニアであるということ。正確に言えば、初めて合成されたときは前身ともいえる石炭綜合研究所でしたが・・・。どちらも浅井先生をトップとして作られた研究所として同根であると言って良いものだと思います。
浅井先生の研究所では(アサイ)ゲルマニウムの作用を研究していました。また当時は、これと連携する形で、臨床の場としてのクリニックと、アサイゲルマニウム(当時の開発記号…名称はGe-132)の作用と治療効果に賛同する医師にのいる病院やクリニックが全国に数多くありました。更には学術機関の研究者たちも、免疫を活性化する能力の高いこの物質に興味をいだき、様々な基礎研究データや臨床治験の成果が出ていました。
そんなことで、日本全国や世界各国から聞きつけた人たちにより次第に広まっていったそうです。更に、浅井先生の著書をはじめ、様々な書籍などを通してゲルマニウムが万能薬らしい、という噂が広がってしまいました。もちろん、万能薬ではありませんし、何よりゲルマニウムそれ自体が良いのではありません。
アサイゲルマニウムが人体(ほかあらゆる生命体)に対して、人の健康状態に作用出来るのは何故なのか?を明らかにすることは極めて大切なことだったはずです。しかし、当時の研究ではそこまで至ることはできず、アサイゲルマニウムを投与した・摂取した・添加した結果、どんな変化が起こるのかをみることが主題であったのだと思います。
結果として、噂だけが独り歩きして、ニセ物が登場しました。詳しいことは分かりませんが、ゲルマニウムがいいのだということで、アサイゲルマニウムよりずっと安価に手に入る無機ゲルマニウム化合物である二酸化ゲルマニウムを万病に効くと称して販売する業者が現れたと、入社してから聞きました。この二酸化ゲルマニウムは、極少量なら生理活性を示し、造血作用があるのですが、多量に摂取すると排出するのがうまくいきません。結局、多量継続摂取することで尿への排泄がとどこおり、腎臓に蓄積して機能を傷害し、腎機能障害から至る後に腎不全を起こして死亡する事故が国内外で相次いで起こったのです。このニセ物のラベルは有機ゲルマニウムであることが記されていたので、被害者の方々は有機ゲルマニウム・・・というかアサイゲルマニウムには毒性があり、死亡事故が起きるという事実とは異なる誤認識が広まりました。このことは現在まで悪影響を及ぼしています。
有機ゲルマニウムの製品は何を買えばよいか
このような死亡事故を受けて、浅井ゲルマニウム研究所としては調査を行い、大学の研究者に協力を得て解析した結果として、比較試験を実施することで、アサイゲルマニウムは継続的に摂取しても毒性を示さず、一方の二酸化ゲルマニウムは継続摂取すると腎不全を引き起こすことが確かめられました。また一方で、行政としてはゲルマニウムの製品を摂取する場合には予め長期摂取も含めた毒性試験により安全性評価を行うように通達したのです。
いずれにしても、アサイゲルマニウムは安全面で問題がないということになっても、他で有機ゲルマニウムが危険ということになれば、対応を迫られるわけです。今でも、インターネット上ではゲルマニウムの摂取は危険であることがアナウンスされているのですが、確かにそういう一面があることから、浅井ゲルマニウム研究所としてはどこまでも安全性の点検を続けたわけです。
さて、では危険性をもつゲルマニウム製品、有機ゲルマニウム製品を買わないためにはどのような点に注意すると良いのでしょうか。
まぁ、ぼくから言うのもなんですが、アサイゲルマニウムを使ってください。ということに尽きます。ただ、それを言うと身も蓋もないので方法論を記しておこうと思います。
食品には食品表示法が規定されていて、様々な法規定を守って提示することが義務付けられています。たとえば東京都保健福祉局のページでみると内容も最初の方で書いてあります。
たとえば、原料原産地名という項目がありますから、せめて日本国内で作られているものをオススメします。これは、海外のものが悪いと言っているわけではありません。もしかしたら、良い品質のものもあるかもしれないし、独自に安全性を確認しているかもしれないです。でも、そのことを問い合わせて確認できるかというと、難しいのではないでしょうか。海外のものとしては、国内の販売されている有機ゲルマニウム製品では中国産のものをよく見かけます。このようなものは、いくら純度を高く示していても信用できるかは分かりません。特に、100%と記しているものには注意してください。なぜなら、100%ということはあり得ないからです。必ず、水分は含まれますし、加熱・減圧して完全に取り去っても空気中の水分が付着するからです。良心的なら、99.999…%と有機ゲルマニウム以外のものがどれだけ入っているのかを記すからです。なお、アサイゲルマニウム100%という場合はこれには当たりません。アサイゲルマニウムは水も含んだ上での原料の名称だからです。
さて、次にGe-132という名称が製品ラベルに書いてあるものについて、これらはアサイゲルマニウムを使用していない製品になります。泣いて馬謖を斬る、というフレーズを聞いたことがあるでしょうか。脱線するので適当に読み飛ばしてください(笑)
ぼくの好きな三国志に出てくる故事にからむものですが、蜀の宰相だった諸葛亮が北伐といって魏を攻める出征で、もっとも信頼する将だった馬謖が命に従わずに致命的な敗戦をしてしまいました。馬謖を失うと戦力が極めて落ちてしまうのですが、この命令違反を罰しないなら示しがつかず軍の統率がとれなくなり、魏の討伐はできません。諸葛は馬謖を最も頼って、いわば右腕というに相応しく考えていましたが、泣く泣く馬謖を斬ることを選び軍の統率を優先させたという逸話です。
なんの関係があるかというと、Ge-132という名称は浅井ゲルマニウム研究所にとってのアイデンティティともいえるものだったのです。ぼくが書いた研究論文は2015年より前は必ずGe-132という呼称を使い書いてきました。しかし、その名を他の類似品を販売する会社が使う以上、オウンゴールをし続けているようなものです。だから、敢えてこれを泣く泣く斬り捨てることにしました。ぼくら浅井ゲルマニウム研究所にとっての馬謖ともいえるGe-132を、残念な思いとともに類似品を見分ける方法に置き換えました。
本物のGe-132は既に流通していません!ですから、皆さんがアサイゲルマニウムを試してみようか・・・と考えられるなら、Ge-132と書いてある製品は、できれば買わないことです。Ge-132と書いてある製品が有無を言わさず全てだめだと言っているのではありません。ぼくたちも全ての類似品について原材料や製造法、そして純度の確認をしているわけではありません。しかし、アサイゲルマニウムと同等のものはないはずです。それは製造法を全て公開しているわけではないからです。基本の方法は公開されていますが、詳細は明かされていないので、同じ製造法になることはありえないということです。ですから、Ge-132と書いてある製品はアサイゲルマニウムの安全性試験の結果は適応できません。そのため、ご利用者の皆さんが安心して使って良いものであるかを知る方法は、ダイレクトに販売メーカーに教えてもらうということになります。
販売メーカーに問い合わせる
食品には販売者が記されています。それは、販売する者には購入するエンドユーザーに対して安全なものを提供する義務があるからです。そこで、販売者に直接聞いて安全なのかどうかを確認すれば良い、ということになります。
前の記事(https://note.com/asaigerma/n/nf18f07f22e5c)から続いて伝えてきましたが、食品原料の同等性は単一化合物の場合、①原材料、②製造法、③純度が大切です。これらはアサイゲルマニウムに限らず、全ての食品原料において重要な項目ですから、このあたりを質問されるのが良いと思います。
そして、いちばん重要なことは、安全性の評価はどのように、どの程度のことを実施されているのかを確認することです。そして、信頼できるメーカーさんの製品から選ばれるのが安心だと思います。
適当に嘘をつく会社がないとは限りませんが、このあたりを周到に準備して狡猾に騙そうという会社までは、あまり無いのではないかと思います(笑)この世は善人ばかりではないですけれど・・・。
販売している会社さんが、どの程度にお客様の健康を考えて製品を販売しているか、また、販売者と製品の製造者との関係性も見えてくるのではないかと思います。
アサイゲルマニウムをお使いいただければ、安全性の評価や問題が起きた時の処置も長年の経験からわかっています。ですから、心配になったときには電話して聞けば対応してくれるはずです。しかし、他の有機ゲルマニウムより様々なコストがかかるため高額であることも確かです。
健康になるために摂取するのに、健康を害する可能性があるものを選んでしまったら残念以外の何物でもないですし、健康を損なうことのリスクは可能な限り避けるべきでしょう。
有機ゲルマニウムは使ってみたいけど、アサイゲルマニウムは高すぎて買えない・使えない、と感じている方々は、以上のような点に注意しながら比較的安全性の大丈夫そう?な製品を選んでみるのも良いのかもしれません。