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一章「これから一年、よろしく、私」

 本日は、私の誕生日である!
 めでたい!
 今日は基本的に楽しいことしかしない! したくない!

 なんで、色んな予定はうっちゃって、楽しい曲を流しながらこれを書いている。
 せめて今日だけは、テンションアゲアゲでいきたい。


 でも、今週の私を書くとなると、醜い嫉妬心の話をすることになる。
 これは小説の執筆を中心とした日記なので、醜いけれどそのまま書くことにする。

 今週、友人の白野に誘われて、Fate展に行ってきた。
 FateはFGOから入って、FateSN(vita版)を全クリしたくらいで、わりとライトなオタクだけど、SNの士郎になった気分でセイバーは俺の嫁! してきました。
 俺のセイバーマジかわいい。

 飾られているものは素敵なイラストや設定資料等々、ファンとしてはワクワクするものばかりだったのだけれど、正直、唇を噛み締めた。

 羨ましい妬ましい凄い狡いなんでなんでなんで、という思いが沸き上がっていた。

 浅ましい嫉妬の感情である。
 奈須きのこ、Fateを生み出したその偉大なライターに嫉妬するというのは、冷静に考えて間違っている。

 プロと素人比べてどうすんだよ、という話だ。
 でも、だって、そこに手を伸ばしたいのだから、嫉妬してしまうのは当然といえやしないか? …………なんて、私が憐れなことには変わりはしないのだけれど。

 私は、小説を書いていたい。
 たとえ、待ち受けてる未来が輝かしいものでなくとも。
 私は、私のために、小説を書いていたい。

 奈須きのこは、おそらく色んな本を読んだりゲームをしたりしていて、物語を書くのに綿密な資料を用意して、テクニックをしっかりつかって物語を描いている。楽しんでもらえるように、技術を駆使している。それを、目の当たりにしてしまって、正直、ああ、できないなと思ってしまったのだ。

 言い訳ととってもらっても構わないが、私は本をどんどんたくさん読めるたちではない。資料と呼べるような本を読むのにはすごく時間がかかるし、大好きな日本古典文学ものろのろのろのろとしか読めてない。

 小説のため、創作のため、数多の本を読みそれを吸収して書ける人をすごいと思う。でも、私はそこに到達できない。ちょっと調べ物して、付け焼き刃くらいならできるけど……ってところだ。

 私は、私の中にあるものしか書けない。
 私の外にあるものも、私の中を通してからでないと描けない。

 一言でまとめてしまえば、未熟、なのだ。

 友人白野にも、「お前は人の心がわからない」と言われる。おそらく、人間としても小説としても。心情の変化をもっとちゃんと描け、だそうだ。頭を下げて、色々聞いたところ「まあ、昔よりはよくなったのでは」と言っていただけた。ありがたいことである。これは確実に、大学時代の実力の変遷のことである。
 ただ、その当時も心理描写を特に練習したかというとそうでもない。ならそろそろ、そこを気をつけて執筆作業してもいいのかもしれない。

「人の心を、理解しよう」

 正直、自信が欠片もないけれど、心の隅にとめておくことにする。
 彼女は優しくていい子なので、また私の小説を読んでくれるそうだ。本当に、ありがたい。彼女に、「人の心が……わかっている!」みたいなこと言わせてみてぇなぁ!!(笑)


・今週楽しんだコンテンツ
 Fate展UBW
 プルーストを読む生活
 実力発揮メソッド
 在野研究ビギナーズ(半分くらい)
 FGOバレンタインイベントのメインシナリオ

・現在執筆中の長編の合計文字数
 10128字

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