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玄関のところに蜘蛛が巣をつくっていた。
まだ気にならない程度だったけれど、蜘蛛は怖いし、ちゃんと範囲が広がっているし、いつか取り除かないと出入りが出来なくなってしまう。(いや、それはちょっと大げさではあるんだけれど)
ひとさま(蜘蛛さま)のおうちにずけずけと入り込むどころか破壊してしまおうなど鬼畜の所業だけれど
身を守る為、自衛の術であると言い聞かせて、謝罪よろしく明日には取っ払ってしまいたい。
暑さ、どうやらまだまだ続くようで。
「秋って季節があったんでしょ?」
なんて言われてごらん。ほほを伝うひとすじの涙がいつの間にか濁流になって幼き存在をのみ込んでしまいそうになるだろうよ。
なんかこう、こういうふうに、昔流行ったものを知らない存在に出会うことで己の生きてきた時間の長さに戦慄する、みたいなパッケージがあるけれど
私は今後、もっと年をとったときには恐らくSNSをやめ(さすがにやめときたい)、今のところ生涯を共に歩む人が見つかる予定も子孫を残す予定もなく、友人らとも関係を続けられる自信がないと考えた時に
『そもそも昔流行ったものを知らない存在に出会う機会がない』
『知る術がない』
『独り』
という言葉たちが襲い掛かってくる。
濁流にのみ込まれるのは私だ。
暑すぎるのも身体に堪えるけれど寒いのもイヤ。
真冬のほうがこえ~~~なんかヘコむ~~~~家でたくな~~~~~~~~~~い。
家はずっと出たくないだろ何言ってんだ。
仕事はシフト制で、4勤以上はほぼない。
勤務時間が長かったり、残業があったりもするが、声を大きくして不満を言うほどのものでもない。
それでも、次月のシフトを手にすると、なんだか休みが少ないななどと思う。全くもって公休日数どおりである。
公休どおりかと、立ち上がった勢いを殺されゆっくりと腰をおろす。
連勤がない分、連休もほとんどない。
希望休を申し出なければうまれない。
世で言う平日に働き、世で言う休日に休むことは性に合わないと、はやいうちに気づいていた。
これに対しても、さほど漏れ出る文句もない。
定期的に息をしているか、今ちゃんと話せていたか、目の前のことをこなせていたかと我に返る瞬間がある。ココロ、ココニ、アラズ。
今月は月曜祝日が二日もあるから3連休が2回もありますね。
私には関係のない話ですが。
がんばるあなたの心の安寧に深く影響することでしょう。
私には関係のない話ですが。
寝て終わる休日を嘆く熱量と同じくらい、寝て終わる休日の何が悪いんだと思っている自分もいる。
生産性が評価基準になっていて、寝て終わらなくてもyoutubeの流し見だけでは生産性もクソもねェという結果に至り、また勤務日を迎える。
なんかお笑い見に行きたいな~
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