見出し画像

『Insurmountable』レビュー

Insurmountable』は、登山をテーマとしたローグライク要素のあるストラテジーゲームだ。

主人公はとある出来事から、同じ時間をループする山岳地帯に閉じ込められてしまう。その謎を解いて脱出するために、ステータスを管理しつつ、最適なルート選択・イベント分岐・アイテムやスキルを駆使しながら、一帯の山々を踏破していくことになる。

開発:ByteRockers' Games
販売:Daedalic Entertainment
配信日:2021年4月29日 / 日本語サポート有
Steamにも同レビューを公開中:Link

ゲームシステム

本作は性能の異なる3人のキャラクターから1人選び、点在する山々を踏破していくことが目的だ。それぞれミッション、サブミッションという形でマップが用意されていて、その地形や難易度、達成目的も異なる。

マップは六角形のヘックスタイルが組み合わされていて、進む先を指定してマス目に沿って移動していく。岩や氷、雪といった地質や高低差、気候などによってステータスに影響を受けるので、どのルートをたどっていくかという選択も重要だ。

影響を受けるステータスはエネルギー・体温・酸素・正気度などがあり、どれかが尽きて一定時間が過ぎるとそのミッションは失敗となってしまう。

マップ内にはイベントが発生するマスがあり、そこで提示される選択肢によって、休息してステータスを回復したり、便利なアイテムや、経験値を得ることができる。

経験値を得てレベルアップすると、そのミッションでだけ使えるスキルを毎回1つ選択して覚えられるので有効に活用したい。

なお、本作のゲームシステムが本格的に機能し始めるのは、基本を覚えるための最初のチュートリアルマップを終えてからだ。そこからストーリーが動き出すことになる。

ローグライク要素

本作では各ミッションやサブミッションに挑むたびにキャラクターの状態はリセットされる。

ただし、ミッションやサブミッションをクリアまたは失敗すると、そのマップで取った行動によってポイントを得ることができ、キャラクター固有のスキルを覚えることができる。

これはミッション内だけのスキルとは分けられているため、習得すればするほど最初から有利な状態で、より難易度の高いミッションへと挑むことできるわけだ。

念のために付け加えるが、ローグライクという言葉の定義やそこから連想するイメージは人それぞれで、デベロッパーが目指す方向によっても違う。あくまでそこに含まれる一定の要素を備えている程度と受け止めてもらいたい。

日本語サポート

UI/テキストが日本語に対応。

本作にはストーリーがあり、重要なNPCとの会話や、またミッション中に発生するイベントでもその選択によって起きた状況を説明するテキストが表示される。

つまり読むことが多いタイトルでもあるが、その品質は充分で違和感は感じないだろう。特にイベントのテキストなどはゲームブック風で魅力的だ。

気になるポイント

「ゲームシステム」で触れたとおり、スタートしてすぐにはじまるチュートリアルマップをクリアしてからが本番だ。ただクリアまでが意外と長いので、このゲーム本来の楽しさに触れるまでに時間がかかってしまう。

第一印象が悪いというわけではないが、もう少しチュートリアルマップはショートな作りでも良かったかもしれない。

総評

登山系ローグライクと言うべき本作だが、そうした組み合わせはユニークなものだ。登山と言ってもプレイヤーに本格的な山の知識が求められるわけではなく、そこはカジュアルにゲームとして楽しむことができる。

通常の難易度ではもの足りないプレイヤーには、よりシビアな難易度も用意されているのでその点でも満足できるだろう。

一風変わったストラテジーを体験したければおすすめだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?