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Abalanceの株主総会で株主さんに質問してほしいことのまとめ

上級者の人がAbalanceについてコメントしてた内容で参考にしたい部分があったのでメモ。 私はここまで全然考えてなかったので、やっぱり上級者の人はすごいなあと思いますね……。


株主総会参加される人がいたらぜひ聞いてみてください。


2023年度Abalance社決算短信はこちら

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS95513/449b3bb4/7775/410d/9994/8b028b0b095f/140120230818544155.pdf


①今回の24年度通期見通しは先に出した中期経営計画の「下方修正」であると認識しているが、この下方修正はどのような事情があったのか説明してほしい

5月に出ていた中計と比べて経常利益までは同じだが、最終利益だけ10億円減少している。 Abalance様は以前IR担当の方が「確実に達成できる数字」を公表すると言われていましたが、今回はなぜ数字が減少したのでしょうか? 会計上なにか問題を指摘されて修正したのであれば詳細を説明してほしい。

そもそも4Qで第四工場が本格稼働し売上貢献する見込みだったはずだが、なぜ3Qよりも4Qのほうが売上・利益ともに減少しているのか。第四工場で製造したはずのパネルはどこにいったのか?

決算短信を見ると製品残りはこうなっているが、2023年1月から稼働したはずの第四工場で製造したパネルはどれだけ製造されて、いくら売れたのかについて、VSUN側の資料を説明していただきたい。


2月 製品394億

5月 製品441億

8月 製品489億


②御社のバランスシートを見ると売上高が激増しているのに売掛金や未収金が減っているという激レアケースであり、資金繰りに不安があるのでこの点の不安を解消してほしい


決算短信を読むと受け渡しが完了していない商品が490億円ぶんあり、それでいて契約負債(先にお金を受け取っている)が270億円もある。

つまりこれは契約が「前払い」になっていると思われる。資金繰りが厳しく売掛金回収を急ぐ事情があり、今のところは受け入れられているこれは足元を見られやすい状態なのではないか。

営業キャッシュフローはプラスで現金は200億以上あるから大丈夫だと思いたいが、実際は270億円は「商品を渡さずに先にお金を受け取っている状態」であるから実際はキャッシュフローにあまり余裕がない状態に見える。

この現状だと契約が「後払い」に変わっただけで資金繰りが相当苦しくならなるリスクがあると感じており、対応策をお伺いしたい。

また、この前払いを持続するために不利な価格交渉を余儀なくされて利益がむしろ圧迫されるリスクがあるのではないかと考えるが、この点については今後解消されるのか?


③「セル工場がフル稼働したら利益倍増」とのことだが、御社が作ったセルで動く太陽光パネルを欲しがる見込み顧客はいったい誰か?

Abalanceは企業規模を考えると研究開発費がほとんど0に等しい(売上2100億に対してわずか7000万)。その企業が発電パネルの発電効率を高めるコア技術となるセルで他社に優位を持っているのか。 他社技術を導入しているなら当然ライセンス費用がかかりコストが発生するはずだが現状でそのような話がされていないが、御社の製品としての優位性をお伺いしたい。

https://www.abalance.jp/report/?y=2023

また、有価証券報告書を確認したがAbalanceは太陽光パネルを購入している顧客の情報を開示してくれていないと認識している。主要顧客だけでいいから現状の顧客について情報を開示してほしい。

④製造業は通常、工場ができてからしばらくはコストが掛かって利益が出ないことが多いが、本当に2023年度末にセル工場が稼働したらすぐに利益貢献するのか信じがたい。具体的な計画数値を教えてほしい

有価証券報告書を読む限りAbalanceの減価償却はのれん償却が「15年かけての均等割」で、かつグリーンエネルギー事業の機械装置は定額法を取っていると認識している。

とはいえコスト面だけを考慮するならば目標とする売上に対して設備額はとても小さいのでそれほど大きく影響は出ないように思う。

となると、次に本当にこれだけの設備で「利益二倍」を達成できるような売上を見込めるのかという点に不安がある。セル工場が稼働したあとどの程度の売上が発生し、どの程度の利益になると見込んでいるのか、具体的な計画を教えていただきたい。


⑤VSUN社の資本効率の優位性について具体的に説明してほしい

AbalanceとアメリカのFS社の売上と総資産、それから生産能力と設備投資額の関係を比較している人がいた。これによると

1:Abalanceの資産効率がFS社の3倍以上高い。
2:FS社は3.5GWの生産能力を達成するために1500億の設備投資が必要なのに、3GWを達成するために300億円と約1/5のコストで済んでいる。

さらに第四工場については約420億の投資によって2.4GWの生産能力の上乗せを実現したになったと書かれている。

圧倒的なコストパフォーマンスであると認識している。

https://www.abalance.jp/wp-content/uploads/2022/12/Abalance%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97-2023%E5%B9%B46%E6%9C%88%E6%9C%9F-%E7%AC%AC3%E5%9B%9B%E5%8D%8A%E6%9C%9F-%E9%80%A3%E7%B5%90%E6%B1%BA%E7%AE%97%E8%AA%AC%E6%98%8E%E8%B3%87%E6%96%99.pdf

これはアメリカのFSの5倍~10倍以上の資本効率・生産効率となっているが、どのようにしてこの驚異的なパフォーマンスを上げているのか具体的に説明してほしい。


FS社がよほど非効率なことをしているのか。それともAbalance社がよほど活気的な生産技術を持っているのか。どちらなのか。

セル工場についても、わずか400億円で6GWの生産能力を実現可能と言っているが、設備投資の見込額がこの額で妥当なのかに不安がある。

⑥2023年度キャッシュフローのうち「その他」が3億円から140億円に拡大していることが気になる。この内訳について具体的にどのような項目が含まれているか教えてほしい


Abalanceは2023年度通期の営業利益が140億で営業キャッシュフローが210億となっているが、その他が3億円から140億円になっていて、営業キャッシュフローの7割近くになっている。これは一体どういう項目か?




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