女王様にっき

2月24日
 わたくしには神秘の力が備わっていることに気づく。
2月26日
 首相の長澤明人に首相官邸直通電話をかける。

「ながさわ」

「なんでしょう、女王様」

「腹がへった」

「おなかですね、女王様」

「オマエごときがわたくしに意見するのか」

「失礼いたしました」

「まったく」

「女王様の力をもってしてもどうにもならないんですか」

「なにが」

「空腹です」

「ドウにもならんからおまえに相談しとるんじゃい」

「3円でどうです」

「どういう意味」

「3円でなにか買え」

「3円でなにが買えるんじゃい。それになんじゃその

ことばづかいは」

「ハンバーグとか」

「ないない」

「パスタ」

「ないよ」

「一本」

「一本かい」

「それでは」

「誰が帰れっっていうた」






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