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離人症の症状④

離人症の症状についてです。今回は見え方の他に感じ方と聞こえ方を書いていきます。

音の聞こえ方。場所は関係がなく、銭湯にいるときのように反響して聞こえる。部屋の中でも外でも同じ。わーんと響いて聞こえるから聞き取りにくい。実際に空間で反響しているわけではなく、あくまで自分の感覚でしかないため、行動が理解されにくい。その時は周りからすると、キョロキョロと落ち着きがなくなり、やけに声を大きくしたりと不審な行動に見られてしまう。

現実感がなく「ここにある」とはっきりとした感覚が持てない。見えるし手に取ることも出来る。ただ「見えているのか?実際に手に持っているのか?」その感覚が非常に希薄で気持ちが悪く、不安になる。

物との距離感と大きさがおかしくなる。空間認識がおかしくなる。自分の体の一部や全身が巨大に感じたりする。あるいは天井や壁が「迫ってくる」。自分が大きくなっているのか、部屋が小さく感じるのか、その時によって異なるが、周囲の物に押しつぶされそうな圧迫感は同じ。

自分が誰なのか分からなくなる。離人感が常時ある。見知った場所でも、今いるところがどこか分からなくなることも。始めてきた場所のように感じたりする。自分がなんなのか分からなくなり、手や顔を見ても誰の物なのか、そもそも手って何だっけ?と何もかもが分からなくなることもある。それでもそれが何かは知識として分かってはいる。


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何もかもが分からないのに、何となく体に染みついた習慣で生活をしてる感じです。学校に行っているときや仕事をしていても新しいことを覚えるのに、とても苦労しました。
この違和感を苦痛に感じると、引きこもりになりますが、それを気にしないで生活を出来ている離人症の方もいます。
寛解をしていたときも、離人感はあった気もしますが、家にいるよりはいいので、気にせず働いていました。現在は離人感が苦痛になっており、日常生活が困難になってしまっています。

壁や天井が迫ってくる感覚は、「アリス症候群」に似ています。これは外でも起こる症状です。地面との距離がやけに近い、歩いても地面を踏みしめている感じが薄い、遠くにあるお店がやけに近くに感じるなどがあります。

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