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あなたへ〜大恋愛の果て〜

まだまだ不慣れなnote。note初心者が思いつくままに書きまくってみる。

彼と出会ったのは、ある夏の日。友人の紹介で出会った。

第一印象からものすごくタイプな顔。一目惚れ。

濃くて意思の強そうな眉にクリッとした瞳、彫りの深い顔立ちは誰でも好みだろうな、と思うほど俗に言う“イケメン”だった。

私は恋をするとわかりやすい。サボり気味な美容やファッションにも一気に熱が入る。ヘアケア、ボディケア、毎日楽しみながら続けた。

初デートは中華。美味しいと噂の小籠包をお酒好き同士楽しむことになった。終始楽しく飲んで話して、お酒は止まらない。三次会まで楽しんで素敵な夜になった。

そしてどちらからともなく、お付き合いがスタートしていった。

彼は私を彼女として、本当に大切に扱ってくれた。

お互い家庭環境も大変で苦労している共通点もあり親密になって結婚を意識するのに時間はそうかからなかった。

家族や友人へ紹介してくれたり、私の欲しい言葉をくれたり笑わせてくれたり。忙しい中でできることをたくさんしてくれる彼に健康でいてもらいたいと、私も手料理を頑張った。どんな家に住んでどんな食器を揃えて。私たちは苦しい環境の中で見つけた愛に思う存分浸かった。「夢を見ているみたいに」とはまさにこの事か!と思うほど当時の私は幸福感でいっぱいだった。

まるで今までの苦しい人生が、彼と出会うための修行だったみたいに彼と出会うために今までの人生があったのかと思うくらいに、私の人生史上初の大恋愛だった。

あんなに私を幸福感で包んでくれた人は彼以外にいない。

だけど運命は私を狂わせ、別れを選ぶことになった。

現実はそう甘くない。結婚はリアルな生活。そこに立ちはだかる大きな壁を私も彼も乗り越えられるほど、精神的に強くはなかったしいつしか重荷になっていった。『結婚」とゆう現実にも、お互いにも。

彼は言った。「お互い真剣だからこそ考えすぎてしまう。似ている部分がある。もっとラフに楽しめればいいのに、その余裕がない」と。

そう、確かに私たちは物事を考えるのに真剣になりすぎていた。

でももう遅かった。このままではきっと共倒れになる。そう感じていたのは事実だった。

彼と別れてからはお察しの通り、失恋うつになった。悲しくて寂しくて、この世は地獄だった。白と黒の世界が、味のない世界が、未来が絶望しかない世界があることを私は彼を失って初めて知った。

正直に言うと恨んだ時期も少しはあったけど、自分が彼と別れていろんな経験をして当時の彼の心境を想像し理解できたことで、それは消化された。

今は違う人生を歩んでいるけれど、あなたに出会い、愛し愛された事実は否定したくない。

私にとってかけがえのない、“愛される喜び”と“この上ない幸福感”を教えてくれたのは彼のおかげなのだから。

それは人生ハードモードな私のこれからに、とても大切な財産となったしあなたに出会えてよかった。大切にしてくれて、ありがとう。

彼が幸せな人生を送っていることを願って。



#あなたに出会えてよかった

また読みにきてください。