見出し画像

京の七夕in UJI

8月5日宇治市初出演として宇治橋商店街クラフトビール夜市にてライヴさせて頂きました。
今回はビールに因みオール洋楽ナンバーでお送りしたのですが、さすが京都! インバウンドも戻りつつある中、海外からの皆様にお愉しみ頂けました! ここの処英語を話す機会も激減しリーディングはしていてもリスニング、スピーキングは落ちる一方…。一人でも多くの方に"日本の魅力"を知っていただけること嬉しく思っています。

すごい人の入りになりました。宇治クラフトビール夜市

今回の訪問では宇治市のメインとなりそうな萬福寺も平等院も三室戸寺も訪問しない中、大いに満喫させて頂いた満腹感があります。
今回はあえて450円の駐車打ち止め料金も魅力の会場から1.2km離れた駐車場を確保したこともあり、宇治十帖古蹟などをしっかり巡る予定でした。

宇治川太閤提跡(国指定史跡)

まず最近人気のミュージアムや喫茶も備えた交流施設「茶づな」に隣接する宇治川太閤堤跡。こちらは秀吉時代の堤防工事の関連遺構とされ、美しく整備された公園内に石積み護岸や杭止め護岸が再現されております。隣接する丸山古墳は応神天皇王子にして「日本書記」によると異母弟の後の仁徳天皇に皇位を譲る為自死されたとされる菟道稚郎子の陵墓と比定されています。

宇治十帖をテーマにした灯とライトアップされた橋

また宇治市散策の一つの楽しみに宇治十帖古蹟巡りがありますが、今回の灯のテーマが「宇治十帖」ということもあり、手習・椎本・東屋・蜻蛉・総角・早蕨・夢浮橋の古蹟を巡りました。一部は線刻阿弥陀三尊仏や石造聖観音座像など宇治市指定文化財が古蹟となっている場もあり、源氏物語の帖に思いをはせながら…。昨年訪問致しましたが源氏物語ミュージアムはかなり充実した施設で、是非源氏物語や宇治十帖への理解を深める為にもご訪問頂きたい施設です。

石造聖観音座像・東屋の古蹟
線刻阿弥陀三尊仏・蜻蛉の古蹟

続いて平等院同様世界遺産に指定されている国宝の拝殿・本殿を持つ宇治上神社は菟道稚郎子命・応神天皇・仁徳天皇の父子を祀る社で、創建の起源はあきらかでないものの既に延長5年(927)の書物には存在が見られます。本殿は平安後期の造営で神社建築では全国最古とみられています。拝殿は鎌倉前期・寝殿造に遺構です。

宇治上神社拝殿(国宝)

隣接する宇治神社も同様に菟道稚郎子命を祀り、本殿は重要文化財に指定されています。
更に道を進んだ曹洞宗の古刹興聖寺。こちらは幼少期拝観謝絶の寺院であった様に記憶しておりますが、現在は拝観可能で、格式高い寺院らしく開山堂・天竺殿などを要し、庭園と境内に至る琴坂(周辺を流れる水の音が琴のように聞こえたという由来)は京都府指定史跡となっております。

美しい境内。興聖寺

今回の京の七夕in UJIでは夜間の特別公開も行われました。この夏の暑さがなければよりゆっくりと時間をかけたい。まさに癒しの名刹の趣でした。
境内北東の墓地には開山道元禅師や淀藩主永井家の墓所も遺されています。

関西電力宇治発電所のライトアップ

ライヴの間にちょっと抜け出して、結構な距離がありましたが、関西電力宇治発電所のライトアップを観たく….橘島や朝霧橋の行灯を観ながら、向かいました。
宇治発電所は大正初期に全長約11kmの導水路とともに建設された、国内最大規模の発電量を誇る電力飛躍時代の水路式水力発電施設であり、日中には内部特別公開も行われました。水流の音がすごかったですが、多くの皆様がその色とりどりの美しさに魅了されていました。

ありがとうございました。

今回予想以上に賑わった宇治市での初出演。多くの皆さまに心から感謝申し上げます。
次回出演予定は9日(水)の松阪市の古刹岡寺山継松寺さまにて四萬六千日(この日に参拝すると四萬六千日参拝しただけのご利益がいただける)ライヴです。こちらは雨天中止なので….なんとか晴れてもらえるように祈っています。 是非よろしくお願い致します! 曾我蕭白「雪山童子図」の特別公開もあります!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?