管理栄養士が教える「詰めないコンテナ弁当」 保存容器のコンテナでレンチン調理しそのまま持参
牧野さん提唱の「詰めないコンテナ弁当」は、コンテナに切った材料と調味料を入れてレンチンし、冷ましてそのままお弁当として持っていく、というもの。コンテナを調理器具としてもお弁当箱としても使う、目からウロコのアイデアだ。言われてみれば、コンテナは密閉性も高く、一般的なお弁当箱よりも軽くて持ち運びやすい。ほかの調理器具をほとんど使わないので、洗いものも減る。レンチンしている間にほかのことができるので、時短にもなりそうだ。
ここからは、具体的にコンテナでできるお弁当を見ていこう。
牧野さんが「特に使いやすい」とすすめるのは、480ミリリットル、300ミリリットル、130ミリリットルの3種類のコンテナ。ここで紹介する2種のレシピは、300ミリリットルのコンテナ2つと、130ミリリットルのコンテナ1つを使ったものだ。
■チンジャオロースー風+白菜の甘酢あえ弁当
野菜がたっぷり食べられる彩りのいい中華風のお弁当。野菜は前の日のうちに切ってコンテナに入れておくと、朝はそのまま電子レンジへ……。余計な油も使わずに済む。1人分の材料は以下の通り。
材料を切っておけば、上記の2品の完成までたったの6工程だ。
ピーマン、パプリカ、ヤングコーンを300ミリリットルのコンテナに入れて塩をふり、ふたをのせて1分30秒ほどレンチン
フライパンにサラダ油を中火で熱し、牛肉の色が変わるまで炒める
オイスターソース、酒、しょうゆ、おろしにんにくを合わせてフライパンに加え、牛肉にからめたら、レンチンした野菜にのせて混ぜ合わせる
白菜を130ミリリットルのコンテナに入れてふたをのせ、1分ほどレンチン
水気を捨てて、すし酢とごまを加える
ふたを閉めてコンテナを軽くふり、あえる
完成した2品に、ご飯(300ミリリットルのコンテナに200グラム)を合わせれば、613キロカロリーのお弁当が完成する。
■鶏肉のトマト煮+マッシュルームのマスタードあえ弁当
トマトを使った主菜とマッシュルームを使った副菜を組み合わせた、ちょっとイタリア風のお弁当。1人分の材料は以下の通り。
こちらも、材料を切っておけば、6工程で2品が完成する。
ズッキーニとミニトマトを300ミリリットルのコンテナに入れ、塩一つまみとバターを入れてふたをのせ、1分30秒ほどレンチン
鶏肉に塩、こしょうをふって、小麦粉を薄くまぶす
フライパンにオリーブ油を中火で熱し、鶏肉を焼く
鶏肉にケチャップで味をつけ、1)の野菜の上にのせ、粉チーズをかける
マッシュルームを130ミリリットルのコンテナに入れて塩をふり、1分ほどレンチン
5に粒マスタードを加え、ふたを閉めてコンテナをふる
あとは、もう一つの300ミリリットルのコンテナにごはん200グラムをよそい、あればフライドオニオンをふりかける。これで、698キロカロリーのお弁当の完成だ。
(構成:生活・文化編集部 端香里/写真:新井智子)