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2023年12月の記事一覧

【独断と偏見で選ぶ!】「年末に読んでほしい」おすすめ記事をまとめました

■山田清機『東京タクシードライバー』  最初にぜひ読んでいただきたいのが、ノンフィクションライター・山田清機氏による『東京タクシードライバー』(朝日文庫・第13回新潮ドキュメント賞候補作)からの「長いあとがき」。じわりと、泣けます。 年末になるとなぜか読みたくなる一遍です。ひとりの夜に、ぜひ。 ■石井裕也『映画演出・個人的研究課題』  続いて紹介したいのが、映画監督・石井裕也さん初の書籍『映画演出・個人的研究課題』からの厳選10本。ともかく面白いので、読んでほしい。

【おせちを作る】「お雑煮」の“新定番”レシピ4種を公開!基本のお雑煮から白みそ仕立て、鮭いくらの親子雑煮、ぶりのうま味たっぷりのお雑煮まで

 おせち料理なんて作らないし食べなくてもいい。という人もきっとこれだけ食べている。日本の正月に欠かせない、お雑煮だ。日本各地には郷土色豊かなお雑煮があり、それぞれの家庭でも出汁や具材、味つけが異なる、究極の「家庭の味」とも言える。  定番こその良さもあるが、年によって変えてみるのもまた一興。あなたの家の新定番「お雑煮」が見つかるかもしれない。ロングセラー『喜ばれるおせち料理とごちそうレシピ』(2014年11月刊)から、監修の牛尾理恵さんによる4種のお雑煮を紹介したい。 【

ラクして大掃除!洗面所とキッチンをピカピカに見せる必須の“3カ所”テクニック

【キッチン編その1】  キッチンで多くの面積を占めるものと言えば、シンク。汚れているとシルバーがくすんで、実際以上に汚く見えてしまう。逆に、シンク周りが輝いていればそれだけで、キッチン全体もキレイに見えるから不思議だ。  シンクにつく3大汚れは「食べカス」「水アカ」「油汚れ」なので、まずはそれぞれに適した洗剤を用意したい。「クエン酸水」「食器用洗剤」「重曹」だ。  最初に試してほしいのは、クエン酸水。クエン酸は酸性なので、カルシウムなどを溶かし、アルカリ性の汚れを中和し

【おせちを作る】「栗きんとん」のコツ。さつまいもは温かいうちに裏ごしを

 自分好みの味に出合うのが難しい「甘い系」おせち。黒豆とともに、その代表格と言えるのが栗きんとん。おいしい栗きんとんをたっぷり食べたいのに、市販のおせちにはほんの一口しか入ってない!と不満に思っている人も多いのではないか。  栗きんとんは、黄金色の輝く財宝に例えて、商売繁盛、金運をもたらすという意味が込められたおせち。加えて、栗は「勝ち栗」といって縁起もいい。ロングセラー『喜ばれるおせち料理とごちそうレシピ』(2014年11月刊)から、監修の牛尾理恵さんによる、基本の栗きん

町中華のオムライスとカレーはなぜうまいのか?人気店の取材でわかった秘密

■ケチャップ✕豚の脂で中華のオムライス  町中華なのにオムライスの名店とされるのは、東京・浅草の「中華料理 ぼたん」だ。実際に訪ねると、入り口には江戸紫のパリッとしたのれんにぼたんの文字。1948年に創業し、70年以上のあいだ町の中華料理店として地元民の腹を満たしてきた。現在は三代目の店主と四代目の息子が店を切り盛りする。  昼飲みにもぴったりの餃子や、スープを毎朝仕込むラーメンなど、定番メニューの中で近年人気が高まっているのがオムライスとチキンライスだ。芸術点高めの懐か

【おせちを作る】「黒豆」をツヤツヤに仕上げるコツとは? 赤ワインで煮るアレンジレシピも

 おせち料理は、作るのではなく買うものになった。たぶん、間違いなく。技術の進歩もあって、市販のものも十分においしくなったから、自分で作ろうというモチベーションも抱きにくい。  そして今年も、台所に立つことなく、冷蔵や冷凍で届くおせちの包みを開けることになるのだが、自分好みの味に出合うのが難しいと思う一品がある。「甘い系」おせちの代表格、黒豆だ。  黒豆は「黒くまめまめしく」という語呂合わせから、家族全員が外で真っ黒になるまでまめに働き、元気に暮らせるようにとの願いが込めら

京中華の元祖といわれる「支那料理ハマムラ」の系譜に連なる3名店と名物料理を一挙紹介!

 1924年創業の「支那料理ハマムラ」。ここが、京都で初めての中華料理店だとされる。料理長を務めた広東省出身の高華吉氏は、当時脂っこいと不評だった中華料理を、にんにくや香辛料を控え、だしを効かせることで京都人好みの味にアレンジ。あっさりとやさしい味わいの中華は、またたく間に花街に浸透することとなった。戦後に独立した高氏は次々と名店を手掛け、数多くの弟子たちが今もその味を受け継いでいる。 「毎日でも食べることができる中華料理」として、京都の人々に親しまれる“京都中華”は、広東

サウナ好きなら一度は泊まりたい!約160年前に建てられた京都の「町家一棟貸しサウナ」でととのい体験

 2人が宿泊したのは、2022年8月、京都市中京区の烏丸御池の路地裏に突如現れた町家一棟貸しのサウナ「MACHIYA:SAUNA KYOTO」。約160年前に建てられ、かつては芥川龍之介など多くの著名人が訪れるアトリエとして使われていたという。  細い路地を抜けた先に看板を見つけた二人は、16時30分にチェックイン! 美しく手入れされた中庭と歴史ある建物に胸が高鳴る。  2階のくつろぎスペースに荷物をおいたら、早速サウナへ。古民家の1室をリノベーションしたサウナ室は約90

「餃子の王将」天津飯の餡は西と東で味が違った! 理由を広報担当に聞いた

 1967年に京都で創業した「餃子の王将」。ここで長年愛されているメニューの一つが天津飯だ。ごはんにふんわりと焼いた玉子をのせて特製餡をかけた町中華の定番。2023年2月7日に発売された『東京・大阪 名店の味が再現できる! ひみつの町中華レシピ』編集チームは、東京と大阪で取材を進めるうちに、「餃子の王将」の天津飯の餡が、西日本の店舗では「京風ダレ」がスタンダードなのに対し、東日本では「京風ダレ」を含む3種類から選べるという事実にたどり着いた。  西日本と東日本で味が違うとい

サウナドクターが教える「MAXととのう」サウナの入り方

 サウナ文化はもはや我々の日常になったと言っても過言ではないだろう。ワイン樽や蔵を改装したサウナや、築100年以上の古民家を使った泊まれる隠れ家サウナなど、想像を超えるサウナも次々に誕生し、サウナーたちを楽しませている。漫画やドラマ、SNSなどをきっかけに若者や女性にも支持され、“おじさんたちが楽しむもの”だったサウナが今や注目の“カルチャー”として存在感を増しているのだ。  フェスやキャンプなどのイベントには必ずと言っていいほど併設され、最近では自宅にサウナを造る人も珍し