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2023年8月の記事一覧

【スマホはどこまで脳を壊すか】使い過ぎで学力が「破壊」される驚愕の事実

■「インターネット依存」とアルコール依存の類似性  まずは、海外で行なわれた調査の結果をいくつかご紹介させていただきます。  米国では、平均年齢約21歳の大学生1839人を対象に、代表的なSNSの一つであるFacebookの使用と学業成績の関係が調べられました。調査の対象となった学生さんは平均して1日あたり106分、Facebookを使っていました。解析の結果、Facebookをたくさん使用していた学生さんたちほど、学業の成績が低かったことを報告しています。特に、近況のア

「義足エンジニア」「お菓子のサブスク」「コンビニ弁当開発者」なかった仕事を“なりたい仕事”に変えた3人の物語

■競技用義足や、ロボット技術に関わる開発・研究を行っている遠藤謙さん  遠藤謙さんは、慶應義塾大学大学院で二足歩行ロボットについて研究したのち、マサチューセッツ工科大学(MIT)に留学。そこで、人間の身体能力の解析や義足の開発の研究に出合う。帰国後、Xiborg(サイボーグ)を設立。プロダクトエンジニア、義足エンジニアとして、アスリートのための競技用義足を開発しているほか、乙武洋匡さんがロボット義足を装着して歩行にチャレンジする「OTOTAKE PROJECT」にも取り組ん

「きっかけはお遍路だった」究極の断捨離を実現した男性の多拠点居住【「多拠点居住」にトライした2人の実感②】

 江島さんに取材するために訪ねたのは、漁師町の風情が残る逗子市小坪にたたずむ逗子A邸。 「実は僕もここに滞在するのは、今日が初めてなんです」  と笑顔で出迎えてくれた江島さんは、実にフラットでフレンドリー。しかし、実は国内外でも知られたソフトウエアエンジニア。長年アメリカで働き、地位を築いてきた人だ。個人的な事情で数年前に帰国し、実家のある香川県で起業を模索していた直後、Quora社から声がかかり上京。社員は1人だけで仕事はどこにいてもできるため、ADDressサービスの

肩こり・首こり・腰痛の三大不調をピンポイントで改善! 筋肉研究の世界的権威が監修し弟子が考案した「無理しない」プログラム

 長時間のスマホ使用が「ストレートネック」と呼ばれる状態を作り出すことは、よく知られている。真っすぐ伸びる首に対してわずかに反っているはずの首の骨(頸椎)が、視線を落としスマホをのぞき込むような姿勢を続けることで、反りを失う。その結果、首の後ろ側の筋肉が収縮し続け、筋肉がどんどん硬くなり、血の巡りも滞ってしまうために起こる症状だ。  同様に、長時間のデスクワークが肩こりの原因の一つであることも周知の事実だ。パソコン作業をしていると、知らず知らずのうちに頭が前に出て、スマホを

「また定住しようとは思わない」40カ所以上で暮らした女性の多拠点居住のリアル【「多拠点居住」にトライした2人の実感①】

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴うリモートワークの一般化が、会社員を含めた多くの人々にとって「移住」を現実的な選択肢にしたとすれば、「多拠点居住」を現実的なものにしたのは、住まいのサブスクリプション(サブスク)サービス、つまり、「定額住み放題サービス」の登場だ。月々一定の料金を払えば、全国に点在する提携物件などを好きなだけ利用できる。  家に縛られず、好きな時に好きな場所で暮らすことへの憧れはあっても、実際にどんな日常になるのかは、なかなかイメージしにくい。定額住み放題サ

【マンガでわかる!】マイホーム買うなら「建売住宅」「注文住宅」「中古戸建」「新築マンション」「中古マンション」どれがいいの

「迷いに迷って、結局諦めた床暖房。引っ越して数年は、冬が来るたびに『何で付けなかったんだろう』と後悔しきりでした。前の家の床の暖かさが思い出されて」  十数年前、中古マンションを購入した50代の女性はそう話す。人が100人いれば、理想の住まいも100通り。世の中にはこんなにたくさんの情報があふれているのに、例えば「床暖房、付ける?付けない?」というシンプルな問いに、そう簡単には答えが見つからないのが、家選びの困ったところとなっている。  そこで、新築マンション、建売住宅な

家族3人で文京区から小田原に移住した女性のリアル【「理想の移住」を実現させた3家族の暮らし方③】

■「理想の移住」を実現させた1組目の回はこちら ■「理想の移住」を実現させた2組目の回はこちら  移住を考え始めたきっかけは、新型コロナウイルス感染症の拡大で、望月さんの自宅勤務が続くようになったこと。当時の自宅は東京・文京区の2LDKの賃貸マンションで、都内では静かでいい場所だと気に入っていた。でも、自宅にいる時間が長くなるにつれ、手狭に感じるようになっていった。1歳をすぎたヤンネ結ちゃんも活発に動き回るようになったが、子どもを連れて遊びに行くにも、公園までは歩いて30

「一番大変な夏休みの宿題」第1位の読書感想文がサラサラ書けるコツ、教えます!

 もうすぐ楽しい夏休み。何をして遊ぼうかと計画を立てているご家族も多いことだろう。そこで忘れてはならないのが「宿題」だ。  ベネッセコーポレーションの通信教育講座「進研ゼミ小学講座」が、2021年7月に小学3~6年生の会員を対象に行った夏休みに関する意識調査(8195人が回答)によれば、「一番大変な夏休みの宿題」の1位が「読書感想文」で27%。2位「自由研究・工作」の19%、3位「計算などの算数の問題」の17%を大きく引き離し、おおよそ3人に1人の子どもが読書感想文に苦労し