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ほんの記事

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2023年4月の記事一覧

「山に埋められたことがある…」チャンス大城がテレビで何度も明かした驚愕の実話の全容公開!

 定時制高校時代のことで、どうしても語っておかなくてはならないことがあります。それは本当にえげつない事件でしたが、尼崎という町のリアルな一面を象徴する話でもあるのです。  あれは、高校3年のことでした。  事件の発端は、ブラジャーのホックの外し方を僕のおとんから一緒に教わったサイトウが、力仕事のバイトを一緒にしていたMという同級生を、僕とワダの前に連れてきたことにありました。  M自身はそんなに怖いやつではありませんでしたが、Mのバックにいたグループがとてつもなく怖い人

スタンフォードで学んだ東電社員が、「夢物語」といわれたプロジェクトを成功に導いた交渉術

※第1回よりつづく ■社内ベンチャーへの挑戦その1:セグウェイ・シェアリング  社費留学でMBAを取得させてもらったので、卒業後は会社が自分に投資してくれた額の10倍以上のリターンを生み出すつもりだ、と人事部門との面談で伝えたところ、「そんな意気込みを語る社員ははじめて」と驚かれた。MBAの経験を最大限発揮できる新規事業を希望したものの、留学前と同じ原子力部門に戻ることとなった。  そこで、本業と並行してGSB2年目に考案したビジネスプランを、社内ベンチャーとして提案す

スタンフォード留学で自信を失った東電エリート社員が“絶対的自信”と“処世術”を手に入れるまで

■東京電力保守本流の原子力部門でMBAに目覚める  2000年、筆者は東京電力本社原子力技術部で、米国GE、東芝、日立と共同で次世代原子炉の開発に取り組んでいた。柏崎刈羽原子力発電所6/7号機(1996年/1997年運転開始)で採用された、最新の改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)をさらに進化させた、ABWR-2と称する、世界最高水準の安全性と経済性を誇る原子炉の開発計画である。  当時、東京電力は17基の原子炉を保有・運転する、世界第2位の原子力事業者であった(第1位は、フ

【8コマ人類史】人間は残酷な生き物ではない! 根拠は「一夫一婦制」と「犬歯」

 前回の【8コマ人類史】「浮気は人間の本能」そんな言い訳を人類「進化」の観点で論破するでは、「人類は一途な生き物である」と解説しました。実は、「人類の一途さ=一夫一妻制」は人類に、直立二足歩行以外の「進化」ももたらしたことがわかっています。  それは4本ある牙、つまり「犬歯」の縮小です。チンパンジーやゴリラ、ボノボといった類人猿は、いずれも氷柱(つらら)のように鋭く大きな牙を持っています。実際にチンパンジーは、オス同士で争ったときにかみついて相手を殺してしまうことも珍しくあ

チャンス大城が定時制高校時代に体験した、熱血教師によるとてつもない「夜のプール授業」

 定時制高校には、定時制専門の先生がいます。  僕らのクラスの担任はタキ先生といって、4年間変わりませんでした。タキ先生は当時50代の半ばぐらい。元水泳選手の熱血教師でした。  定時制の先生には、どうしても勉強したいという生徒になんとか教育を授けてあげたいという熱い思いを持った人が多かったのですが、50歳を超えているコダマさんを除けば、僕のクラスにはそういう生徒はほとんどいませんでした。だから、「なんだこのクラスは。勉強したくて来てるんじゃないのか!」と怒る先生が何人もい

【8コマ人類史】「浮気は人間の本能」そんな言い訳を人類“進化”の観点で論破する

 酔っ払ったノリスケがフラフラと歩いて、妻のタイコと子のイクラのために寿司折を持ち帰る――。漫画『サザエさん』で定着した酔っ払いおじさんのトラディショナルなスタイルですが、実は人類の祖先も同じようなことをしていたようです。  人類最大の特徴は、直立二足歩行です。直立二足歩行ができる生物は、長い進化のなかでも人類しかいません。  では、複数の類人猿がいるなかで、なぜ人類だけが直立二足歩行を進化させたのか。その理由として考えられるのが、「オスが家族を養うのに直立二足歩行が有利

中学生だったチャンス大城が千原兄弟の家で驚愕させられた本と、せいじにかけられた言葉

 僕は、14歳の時に大阪NSC(吉本総合芸能学院)に入学しました。僕が入った8期には千原兄弟さんやFUJIWARAさん、なだぎ武さん、バッファロー吾郎さんたちがいました。  NSCの授業は、基本、自分が考えてきたネタを講師の前で披露することです。ネタをやりたい人は、教室の黒板に順番に名前を書いていくのですが、最初の方に名前を書くのは、面白い面白くないにかかわらず、真面目な人、熱心な人と相場が決まっていました。  8期の同期生の中で鮮明に記憶に残っているのは、なんといっても

【8コマ人類史】中世ヨーロッパの「偉大な順ランキング」でわかる人間のエゴとは?

 中世ヨーロッパで流行したスコラ哲学の学者たちは、ライトノベルの設定のようなことを大真面目に考えていました。  この世のすべての存在は、高等なものから下等なものへと階層を形成していると考え、石ころから天使に至るまで「偉大な順にランキングしてみた」のです。  結果は、1位が天使、2位が人間、3位は人間以外の生物、4位が無生物。1位の天使はさておき、21世紀においても、多くの人がこれと同じような感覚を持っているのではないでしょうか。 「人間は、全生物の中で最も優れている」

【いまさら聞けない】プーチンが繰り返す「ロシアとウクライナは同じ民族」支配と独立の切っても切れない関係

 ロシアから東欧にかけて分布する民族を「スラブ系」と呼んでいる。現在のウクライナ西部からポーランド東部にかけての地域が故地であると考えられ、7世紀頃からゆっくりと居住地を広げ、東スラヴ系、西スラヴ系、南スラヴ系に分かれた。ロシア人、ウクライナ人、ベラルーシ人は、同じ東スラヴ系に属する。  ただ、民族とは言語や文化、宗教を共有する人間の集団のことで、人々が帰属意識を持っていることも重要。「民族」の範囲は必ずしも固定的ではない。ウクライナ語とロシア語は似ていると思われがちだが、