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2022年4月の記事一覧

「本音が言えない」HSPさんが本音を言えるようになる“過去の手放し方”

■本音が言えなかった会社員時代  抑えていた気持ちを言おうとすると、感情があふれ出してきて、涙が出てしまうHSPさん。  かくいう私自身も会社員時代に、「本音を言おうとすると涙が出てくる」という経験をしました。  新入社員時代に、ちょっぴり厳しい先輩のもとで、怒られないようにビクビクしながら仕事をしていました。  そしていざ、ミスをして指摘を受けたとき本音では、「理不尽じゃないかな」「しんどいな」と思っている自分もいることに気づいていました。  けれども、「怒られる

【試し読み】書店員さんから大反響! 精神疾患を抱えた妻の介護と仕事…約20年にわたる苦悩の日々を綴った傑作ルポ『妻はサバイバー』

あとがき「奥さんの闘病について、連載記事を書いてみませんか」。かつて貧困問題をともに取材した同僚の清川卓史記者(社会保障担当編集委員)から、2017年にそんな提案を受けたことが、この本の発端でした。  そのとき、「やる意味はあるが、実現可能性は極めて低い」というのが率直な思いでした。  患者や家族から見た医療や福祉のあり方、精神障害への偏見。そうした問題について自分の体験を通して提起することは記者として取り組む意味を感じました。しかし、そのためには、妻にとって思い出したくない

これからの企業に欠かせない「DX人材」が注目する業界別3つの最前線トレンド

■「デジタルツイン」が加速する!  いまDXへの投資が最も進んでいる業界は自動車業界でしょう。よく言われるCASE(Connected・Autonomous・Shared・Electric)やMaaS(Mobility as a Service) といったトレンドワードが示す通り、各社は積極的にデジタル技術の活用に投資しています。  トヨタが建設中のスマートシティ「Woven City」を見てもわかるように、ハードウェアからソフトウェアへ、ビジネスの軸を変革しようとしてい

【第1章特別公開!】「私はあとどれくらい生きられるのか」を知る方法/スティーブン・ジョンソン最新作『EXTRA LIFE』

 人類はたった100年で寿命を2倍に延ばし、子どもの死亡確率を10分の1未満に減らした。この驚くべき“進化”は、世界各地で起きた一見“地味”なイノベーションの連鎖が起こしたものだ。歴史上に名を残す著名な研究者らの偉業と呼ばれるものは、その一部にすぎない。人類の歴史において、この数百年のなかで最も重要な発展であることは間違いないが、しかし、単純に勝利の物語ととらえてはいけない。人類全体の寿命を延ばすことによって、これからの人類の寿命を脅かしかねない弊害も生じている。  世界中

「4人以上で話すと疲れてしまう」HSPさんのコミュニケーションが楽になる3つのコツ

■自分はどう思われているのか不安に  HSPさんが人付き合いで「大変」と思うことの1つに、「4人以上での会話」があります。  1対1なら、お互いのペースで話せるから大丈夫。3人での会話ならまだ入る隙がある。でも4人以上になってくると、もはや情報の洪水でどうしたらいいかわからない。  そんな場面で、 「なんで、あの人みたいにポンポンと発言できないんだろう」 「私って、頭の回転が遅いんじゃないか」 「ここにいてもいなくても同じなんじゃないかな」  と、気分が沈んだ経

企業が「DXのプロ」を採用できない理由と選ばれるための6つのポイント

■「DXリテラシーの高い文系人材」のニーズが上昇中!  最近、新卒採用でも中途採用でも、目に見えて「DX人材」の募集が増えています。国の「デジタル庁」設置の影響もあって、県が「DXセンター」といったセクションを立ち上げるなど、公的セクターが本格的にデジタル技術の活用に取り組み始めたのが大きな要因でしょう。  もちろん民間セクター、特にグローバルに事業を展開している企業は、それ以前から積極的にDX人材を集めています。  募集対象は、エンジニアやデータサイエンティストに限り

「とても敏感な人」HSPの“生きづらさ”と“自信が持てない”理由

「自分に自信がありません」  数千人以上のHSPさんと関わってきて、幾度となくこの言葉を聞いてきました。なぜ、HSPさんは自信をなくしてしまうのでしょうか。  その一番の原因は、「感じる」ことにフタをしてしまうからです。共感力の高いHSPさんは、ちょっとした刺激を敏感に受け止めがちです。感じることにフタをすると、一瞬は嫌なことから逃れられて、楽になる気がします。  けれども一方で、「自分が本当にやりたいこと」「ワクワクしてしょうがないこと」も感じられなくなってしまいます

今もっとも必要とされる「DX人材」とは? 7つのポイントで解説

■DXリテラシーはなぜ必要なのか?  いまの新入社員は「ザ・デジタルネイティブ世代」です。一方、いまどこの会社でもDXプロジェクトを担う人材がエンジニアサイドはもちろん、ビジネスサイドも非常に不足しています。なので、なかなかDXが進んでいない。  DXが喫緊の主要な経営課題である以上、その人材は急いで自社で育てるか、外からプロを採用するかしかなく、戦略的な企業であればあるほど前者、自らDX人材を育てる方向に大きく舵を切っています。  それはなぜか。DXは従来の自社のビジ