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2021年10月の記事一覧

今日はハロウィンですが…日本の「地獄」のこと、あなたはどのくらい知っていますか?

 子どものころは、地獄と言えば「閻魔王」だった。でも実施には、閻魔王がどんな存在で、何をしているのか知っていたという人はあまりいないだろう。幼少時から閻魔王の存在に興味をもち、地獄について研究してきた国文学者の星瑞穂さんが著書『ようこそ地獄、奇妙な地獄』(朝日選書)で明かした閻魔王の正体とは?  子どもの頃に「嘘をつくと地獄の閻魔(えんま)様に舌を抜かれる」と大人に脅かされた経験はあるだろうか。筆者は小学生の頃、両親や祖父母に「閻魔様」を持ちだされるたびに「閻魔王があの世の

【鴻上尚史の人生相談】「名字を変えたくない」から事実婚でいいのか?悩む33歳男性に、鴻上尚史が「選択的夫婦別姓」が実現しない不思議を解説

 婚約者から「名字を変えたくない」と告げられた33歳男性。「親の都合による不利益を将来生まれてくる子に背負わせていいものか」と悩む相談者に、「強制的夫婦同姓」が法律義務で課されているのは世界で日本のみという事実と、「選択的夫婦別姓」が実現しない不思議を、鴻上尚史がわかりやすく解説する。 【鴻上さんの答え】  スタベッキさん。困っていますね。ずっと「選択的夫婦別姓」が実現していないことへの憤りだと思って読んでいたら、突然、「乱雑で汚い部屋の中で一日の大半を眠って過ごす能天気な

【マンガ】「それ認知症と関係なくない?」かわいいと話題のお父さんのワガママエピソードが笑える

「読んでいてほのぼのする」「家族の愛情を感じる」と話題のコミックエッセイ『ねぼけノート 認知症はじめました』(朝日新聞出版)。レビー小体型認知症と診断された父(当時78)を母と一緒に支える日々を描いた、イラストレーターのあさとひわさんの実話です。 感想で多いものの一つが、「お父さんがかわいい」というもの。これについてあさとさんは、「わがままなところも描いたのに、意外」と言います。そこで今回は、お父さんのワガママエピソードを紹介します。 ■父と散歩してみたら…  認知

男の子を伸ばす3つのポイントとは? キーワードは「飽きっぽさ」「ほめ方」「父親」

 子どもの数が減ったことで、一人の子どもにかける親の期待は高まっています。東大合格者数40年連続日本一の開成中学・高校の元校長で、現在は北鎌倉女子学園の学園長を務める柳沢幸雄さんは、著書『男の子を伸ばす母親が10歳までにしていること』(2018年、朝日新聞出版)で、子どもの能力を伸ばすには、子どもの特性を観察し、それを「引き出す」ことが大切だと述べています。男の子を伸ばす3つポイントをうかがいました。 (1)男の子は多動で当たり前!?  男の子を育てるお母さんの悩みの一つ

【終了】森晶麿『偽恋愛小説家、最後の噓』発売記念! サイン本&特典小説プレゼント企画

※こちらのキャンペーンは終了しました  駆け出し編集者とミステリアスな作家が、童話の読み解きから事件の真相に迫る「偽恋愛小説家」シリーズ。その最新作『偽恋愛小説家、最後の噓』が、2021年10月7日(木)に発売となります。 「偽恋愛小説家」シリーズの記念すべき第一作となった『偽恋愛小説家』は、新人作家の夢宮宇多が、ロマンティックな体験談を持つ女性を訪ねる番組の司会者に選ばれるところから物語がスタートします。「シンデレラ」のような胸躍る恋物語の中に、恐ろしい事実が隠されていた

「偏っていますが、何か?」ヘイトスピーチ取材での新聞記者の闘い方

 コロナ禍でも続くヘイト行動。その現場で闘う、記者の在り方とは――。  保守系論壇やネット言論から「偏っている」と批判される「琉球新報」「沖縄タイムス」の記者たちを、ジャーナリスト・安田浩一は『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』(朝日文庫)で徹底的に取材した。  フェイクやヘイトが溢れる時代のなかで本当の「偏向」とは何なのか……安田が迫った。(敬称略、「文庫版あとがき」の一部を抜粋・改編)  同じ現場に立ち続けること。まるで風景の一部であるかのように、気が付けば常にそ