見出し画像

しあわせに包まれる夜


文月二十二日(月)、今日は『大暑』というらしい。暑さがいちばん厳しく感じられるころ、らしい。
とにかくでっかいあちーってことか。

休校日なのか、高校生が少なく、乗りやすい電車だった。

にしても暑い。外に出ただけで体調悪くなる。

KALDIでコーヒー豆と、最近母とはまってるミルクティーベースを買って帰る。
酸味少なめ、苦味があって飲みやすいものを、と店員さんにリクエストして、あーだこーだ悩んで結局アイスブレンド。
ミルクティーベースは、加藤もあるけど、武藤のほうがぐびぐび飲めていい。牛乳で割るだけ。

帰りの電車で、微かに珈琲豆の香りがして、満たされた。

今日のお服
🚀🌎🪐


文月二十三日(火)、晴天なり。
世間は夏休みか!!!となった。だから学生少ないのか。


文月二十四日(水)、今日も今日とて訓練へ向かう。

いつもの先生がお休みで、代わりに授業する方が来年定年のベテランの方で、今までの経験を話してくれた。とても勉強になる。

「自分は理系じゃなくて文系だからですかね…プログラミングが難しくて心が折れそう。」という相談に対して、
「それは…文系では…難しいかもしれないです…」と言ってておかしかった。

なんだかそういうときって、「大丈夫ですよ、文系理系関係ないですよ、できますよ❕」となんの根拠もないこと言いそうなものだけど、はっきり言っててツボだった。

個人的意見は、文系理系でくくるのはあまりにもでかすぎると思っていて、私は理系だけど国語は得意だし、テストはむしろ化学は点数が取れないこともあるし、でも学問としては好きってことある。

おそらく半分は冗談なのだろうと感じたけど。
ちゃんと、論理的思考ができれば大丈夫ですよってフォローしてた。ふむ。

私が文系、理系の壁を感じたことがないからかもしれない。

安普請-やすぶしん
安い費用で、また粗末な材料で家屋を建てること。
小説にでてきた知らない言葉。


文月二十五日(木)、玄関の扉を開いてふと見上げると、月があった。

朝の月はとてもきれいだ。
満月を過ぎ少し痩せ始めた、白っぽくて、でもしっかりとそこにいる月。

寝待月というよう。月が昇るのが遅いことから、寝て待つ月、と呼ばれている。
日本語以外の他の言語にも、月の満ち欠けひとつひとつに名前があるのかな。

写真を撮っておけばよかった。でもこれであの月は私の独り占めだ。


文月二十六日(金)、放課後、友人は仕事終わり、茶をしばきにいく。

予約制一コマ一組限定の、日本茶とお茶菓子の喫茶室。なんと贅沢な時間。
1か月前に予約してからずーっと楽しみにしていた。

はじめの一杯

桃の皮と一緒に抽出した緑茶。風味がとてもよくて、非常においしかった…いちばん好きだった。

あさつゆ、天の川羊羹

お品書きから選んだお茶。
鹿児島のお茶で有名な頴娃でとれる、あさつゆという品種。喉が渇いていたので、冷たいものを。甘くておいしい。

菓子は、天の川羊羹。
お店が暗めで、それもまた落ち着いた雰囲気でいい。写真にはうつせないほど美しい羊羹でした。

ふたりとも、夕御飯を食べずにきたのがかえって良かった。味覚が敏感になっていて、しっかり味わうことができた。
こんなにお茶と甘味と向き合うことがあろうか。

二煎目、わらび餅と錦玉菓子
雰囲気、とても良いのです

二煎目は、温かいものをいれてもらった。
馴染みの味。

菓子は、わらび餅と、柑橘系の錦玉菓子。
お茶と合う〜〜〜〜
甘味が全身しみわたって、これが幸せの味か…幸せ成分が脳からドバドバでてる…と言うと友人と店主にくすくす笑われた。

紅茶と、今年初桃

抹茶と悩んで、以前訪れたとき抹茶を頼んだので、今回は和紅茶にしてみた。
偶然の産物だが、このペアリングが最強でした…桃と紅茶って相性良すぎるっ…

桃のピュレ?ゼリーのようなものに包まれている桃。おいしくないわけがない。あ〜〜
果物のなかでも最上位に位置する桃。いずれおいしい桃がたくさんとれるところで暮らしたい。

毎月、お品書きが変わるので、このお茶、この菓子は、このときしか食べられない。

なんと贅沢な時間。特別な人と来たいですね。


こんなに素敵なところなのに、どうして一年ぶりなんだろうと思ったら、私には一緒に行けるような友人が少ないからだ。だから、今日はあなたと来られて嬉しい。

ということを伝えたら、ふつうに照れくさそうにされて、こっちも照れた。
恥ずかしいことを言った覚えはないが?本心だが?



また、いこう。またご褒美しよう。
しあわせに包まれた夜。




▼お店情報

https://www.instagram.com/kissa_itoma?igsh=MWhwejNwZXdnaWY4dQ==





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?