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自分が救われるために人を傷つけた朝は

沖縄は梅雨の気配が満載。そこかしこで月桃の蕾が木の実のようにたわわになり、気温も湿度もぐんぐん上がってきている。それでも、限りなく薄着で、サンダルで過ごせる沖縄の5月は身軽で嬉しい。

これが最後だと思ってやりたかったことをしたい。沖縄で暮らしたい。ミニマルに暮らしたい。身軽でいたい。そういう気持ちが結びついて今沖縄の北部で一人暮らしをしている。自分の軽自動車に積めない物はなるべく買わない、というルールを設けて。

身軽でいるのは強いことだと今でも思っている。人にも土地にもモノにも執着せず、いつでも地球の裏側へ行けるくらい身軽であること。究極の判断を迫られたときに誤ることなくすぐに決められるように。

そんなことに拘る私は寂しい人間なのだろうか。
執着から解放されたいがために一人の人を傷つけた朝は、どうしても自分の意志決定に自信が持てなくなる。傷つけられるのも、傷つけるのも簡単に許容できることじゃない。

でも私は自分のために自分で決めて沖縄に来たし、ここで生活していく術を自分で掴んだ。惑わされることなく今まで自分が考えもしなかった方向に進んでいきたい。きっとそれを確かめるための、静かな自省の朝。


ちなみに今日のOKINAWAN COLORは相思樹(ソウシジュ)のイエロー。

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