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やっぱりバンに乗りたい。【毎日note】#127
クリスマス・イブの夜、私はいつもの海岸で、友人とおつまみやビールを広げつつその横でエギングをしていた。
0時頃、予報通り雨と風が強まってきて、仕方なしにその場を片付け、友人のハイエースに逃げ込んだ。
友人は釣りの道具を載せるためにハイエースを選んでいて、大小のクーラーボックスや水のタンクなどを整然と並べ、天井には立派なロッドホルダーも取り付けてあった。床は、直接上に寝られるようなマットも敷いてあった。
結局その夜は風が弱まらず、かなりお酒もまわっていた私たちは(あの海岸でシャンパンを開けたのは後にも先にも私たちだけではないだろうか)、一晩中ハイエースの中ですごした(といっても、雨風の音を聞きながらほとんどうとうとしていたのだけど)。それは恐ろしく快適な居住空間で、もし私がこの車を持っていたなら、テントを張ってのキャンプなどしないだろうなと思った。
私は北海道で、日産の軽バンに乗っていた。母から引き継ぐ形で乗っていたノアの車検更新を諦めた際に、初めて自分で買った中古車だ。その頃は牛乳配達の仕事もしていたので、効率的に仕事ができるようにという意味もあってその車を選んだのだが、それは便利な車だった。一枚のベンチ状になっている後部座席を畳めば、床がほぼフラットになる荷室。仕事ではもちろん、実家の農作業や、2泊3日の知床・十勝一人旅でも大活躍した。銀マットをひいて、窓を目隠ししたら、快適な車中泊ができた。
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一晩友人のハイエースで過ごしてみて、移動の間の休憩や、アルコールを抜くために仮眠をとるときなど、やはりワンボックス型の車は最高だなと思った。今はモコというふつうの軽自動車に乗っているけれど、釣りを始めた身としては、やはり積載量の大きい車が欲しい…
父も昔からハイエースを乗り続けていたので、とてもなじみ深い車だけれど、さすがに私にはハイエースは買えないし、沖縄では道が狭くて、便利だけれど何かと苦労する。維持費も高い。ということで私に乗れるバンとして現実的なのは、やはり以前乗っていたような軽バンということになる。正直エンジン音はうるさいし、乗り心地はあまりよくないが、それをカバーして余りある実用性がある。
夜の釣りを覚えた私に、快適に眠れる車があれば、多少の遠出をしてひと晩そこで過ごすこともできるようになる。さすがに沖縄の夏は、クーラーをかけていないと暑いけれど…
今の車もだいぶガタが来ている。中古車ショップを通りかかっては軽バンの値段をチェックして、私の愛車となるべき車を探している。
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