波打つページ
紙の天敵、
それはひみつ堂のもふもふとしたかき氷のような雲から
溶け降りた雨粒
あのなんとも悲しげな波うった紙の姿は
いつ見ても気持ちが沈む
しかも今日は3冊もやられた。
最近のお気に入り 3 TOPを一遍に。
過去何度もこのような事態に遭遇しているというのに
「まあカバンの中だし大して濡れないだろう」という
あさはかな考えに終着する自分に
嫌気がさす
GINZA SIXで夕飯に買っておいた
”刷毛じょうゆのり弁山登り”ののり弁がなかったら
今頃発狂して
直りもしないその波を
なでて、見つめて、ちょっと重石をかけて
の負のエンドレスサイクルに迷い込むとこだった
しかしこのブルーな気持ちは
数日経てば
「あの時の雨が染み込んだ本」
「私の本だという証ができた」
と、都合よくポジティブな思い出へと変換させてしまうのだ
だから本棚から波打つ本が
後を絶たない
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