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昔の私から思わぬ贈り物が。


昔の私、グッジョブ。よくやった。
君やるね、偉い偉い。神なのかな?


冒頭から「昔の私」をやんややんやと褒め称えているのだが、いよいよ本格的におかしくなったわけではない。大丈夫。まだやれる。

先日、とある一枚のはがきが届いた。
差出人は何十年以上も前に使っていた記憶がある銀行。あら何かしら?とぺりぺり開いてみる。

「……………お!?」

そこに書かれていた文書をざっくり要約すると、長い期間放置されている通帳があります。ゆくゆくはこれ凍結されますよ。というお知らせだった。
その下には対象口座が二つと、そこに入っている金額が。そこだけ二度見、いや、三度見してしまった。
すっかり使わなくなって存在すら忘れてしまっていた一般預金には約一万円程。そして更に記憶のカケラも残っていなかった貯蓄預金にはそれ以上の残金が。こんなの嘘だ……これは騙されているのか?お金が貯まらない女で有名だった昔の私が、数万円も貯めていたとか……。
三度見では信じられなかった(何かの詐欺を疑った)のだが、あちこち探して一般の方の該当カードは奥地で見つける事が出来た。やった、これで一万円が引き出せるかもしれない。暗証番号さえ忘れていなければ。

問題は貯蓄の方だった。もはやカードも通帳も見つからない。しかも結婚した時に名義変更したと見えて今と苗字が違うし、何故か名前の方も一文字間違っている。これは銀行側の誤りという事が後でわかるのだが、今まで気付かなかった自分がその倍やばい。
というなかなかの絶望的条件を引っ提げ、一か八かで銀行へと向かったのであった。
持ち物はそれなりに考えて、当時の姓の通帳等で使っていたはずの印鑑と今の印鑑。免許証は常にあるし、後はこのはがきと一般のカード。いざっ。

まずはATMで一般のカードで残金の引き出しに挑む。ドキドキの暗証番号は、よし。正解。こっちは難なくクリアした。
難しそうな貯蓄の方は窓口へ。親切な受付の方に色々お聞きして、前の姓と今の姓が一度でわかるものがありますか?という流れになり、青ざめた。更新前の免許証?多分返した。マイナンバーカード?携帯してな…(ごめん……)住民票?それが一番早いから今取って来ます!
という事で役所で住民票を取り、再び銀行へ。駐車券がある所苦手なのよ。車を近付けるの下手過ぎて大体ドア開けて取るスタイル。恥ずかしい。

そしてようやく最終段階へ。
と言っても、名義変更→通帳、カード紛失届→解約届というかなり大変そうな流れが待っている。銀行の方々本当にお手数おかけしてしまい申し訳ありませんでした。と、終始平謝りしていた私である。
何枚も書類を書き、二種類の印鑑を複数箇所にポンポンと押していく。見つけて本当に良かったものは間違いなく当時の印鑑である。これとても重要である。

そして一時間近く待ち、全ての手続きを終えた私に返ってきた貯蓄の残金。
心の中で万歳をしていた。何てありがたい事だろうか。貯蓄と言っても大した額では無く数万円だが、昔の常に金欠な自分にしてはよく貯めたと思う。お前は立派だったよ、と初めて昔の自分を誇らしく思った瞬間だった。

何でこんなに嬉しいかって。
「あ〜あ、お金降ってこないかな……」とブツブツ言いながら予約した家族旅行代金とほぼ同額だったからなのだ!
六月にはハン検会場まで行くお金がかかるし、そんな所に昔の自分からの贈り物が。私ありがとう。涙出そう。笑


もし私みたいに凍結間近なのに、カードも通帳も無いし名前も違う、どうしたら……という方がいたらお伝えしたい。
当時の印鑑(当時の姓)、今の印鑑が揃っているとかなり役に立つ事。後はマイナンバーカードがあれば手っ取り早そう。
何も無いわ〜無理かも〜と諦めるのは早いかもしれません。

今後の為にとひっそり始めていた積立NISAも少しずつ上向きに変わりホッとした所で、もうすぐ子ども達の学費(まずは上の子が公立以外の高校に進学する予定なのでその学費……)がのしかかって来る。そこで学資保険は全て継続出来るかが問題だ。

頑張れ。耐えるんだ今の私よ。
そして未来の私に贈り物をするんだ。
きっと今の私のように、昔の自分に泣くほど感謝するだろうから。
そう思うと、何かやれそうな気がしてきた。


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