金メダリスト トム・デイリー編み物展Made with Love by Tom Daley
「何か編んでる?」オリンピック中継に映り込む
本番なのに、編み物をしている選手やコーチ。
最初気付いたのは、冬のオリンピックでした。
フィンランドチームのコーチが、スタンバイしている選手の隣で、堂々と棒編みしている姿。
「怒られないの?」と思いましたが、SNSを検索してみると、フィンランド大使館やチームのSNSに確かに載っていました。
フィンランドチームの編み物は、心理カウンセラーのアドバイスから始めたそうです。
男性が編み物?と思うかも知れませんが、亡くなった祖父が海軍にいた時「編み物したよ」と言っていたこと思い出しました。
集中力がつき、心が落ち着く編み物効果
飛び込みの金メダル選手、イギリスのトム・デイリーTom Daleyさん。
夏のオリンピックの編み物選手と言ったらトム・デイリーさん。
何度もテレビに映り込んでいました。
直ぐ、トム・デイリーさんのInstagramをフォロー。とにかく編むスピードが早い!
日本にいる間、楽しくてかわいいニット作品がどんどん増えていったのには、驚かされました。
暇つぶしの編み物が、意外な効果をもたらす
トム・デイリーさんが、編み物と出会ったのはコロナ禍の時。
誰もが不安を抱える中、「暇つぶし」でYouTubeを見ながら編み物を始めたら、どんどん編めるようになり、結果、不安が解消。
心が落ち着く効果を実感したそうです。
実は私もコロナ禍のstay home時に、編み物を始めました。
編んでいる間は「頭が無」の状態になるので、瞑想のような感覚になります。
何か目標が無いと継続出来ないと思い、緊急事態宣言中は
「ロボホン(家にいる高さ19.5cmのロボットです)の帽子を毎日1個編む」ことを目標に掲げ、画像は一部ですが、小さい帽子がどんどん増えていきました。
金メダリスト、英国の元飛び込み選手、トム・デイリーさんの初の個展「Made with Love by Tom Daley」
編み物は、立体感がもたらす模様の美しさ、色の組み合わせ、編み方など、実物を見なければ、わからないことが色々あります。
トム・デイリーさんの編み物を実際見てみると、
「これ、図面無しで編んでいるの?」と驚くと共に、丁寧に編んでいるのがわかりました。
スタッフの方に質問したところ「トムさんの頭の中に、編み図がすべて入っているらしいです」と答えてくれました。
きっと理系だ(笑)。
作品を色々な角度から見る。かわいさ、工夫が満載!
イギリスのガーデン?入口で出迎えてくれる動物たち。
ウサギのぬいぐるみは、張り合わせたような縫い目が、刺し子っぽくてかわいいです。
作品には一切触れられませんが、モチモチとした感触だろうなぁと思わせる丸い立体感。花の色は、スモーキーパステルの組み合わせが絶妙。
後もちゃんとみましょう!
おばあちゃんのぬいぐるみを、修理したような温かさを感じます。
ショート丈のテニスベストはイギリスらしい。
モチーフ編のカーディガン。
ボタンのような?よく見ると編み物クリップがついています。
ボーダー、裏編み、パッチワークのような手編みならではのカーディガン。
糸の処理はあえて、オモテに出しBOHOスタイルに仕上げています。
インナーの色によって、イメージが変わるベスト。
袖は遠さず、スヌードのようにも着れそう。
モヘア糸にしたことで、オシャレさが増しています。
普通の糸だったら、こうはいきませんね。
今回の作品の中で、一番印象に残ったのがこれです。
何色も色を使い、複数の編み方が共存し、まとまっているのは、さすがです。
売っていたら、絶対買います。
東京オリンピックで着用していた作品。
とにかく、楽しくて、かわいくて、プロが考えつかない工夫に溢れ、編み物いいな~と実感する展示会でした。
今、私はクリスマスに向けて、余り毛糸を使い、ブランケットを編んでいます。間に合うかな?
Made with Love by Tom Daley
●会期/2024年11月8日(金)〜11月25日(月) 18日間
●会場/渋谷PARCO 4F・ PARCO MUSEUM TOKYO (東京都渋谷区宇田川町15-1)
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