ごきげんよう
ごきげんよう。
この言葉には、おはよう、こんにちは、こんばんは、おやすみなさい、お元気ですか、さようなら、、、、等。
様々な挨拶の意味を含んでいる。朝も昼も夜も時間や性別、年齢関係なく使える言葉だ。
私は、13歳の頃毎日。『ごきげんよう』と。
夢を抱いていたんだ。紺色を基調とした制服に赤色のリボン。世界を決して疑わなかった。苦さを感じることもなく。夢を温かい心で抱きしめていたんだよ。
『ごきげんよう』と言うのも____________。
ある時を境にぱたりと言わなくなった。この言葉を発するのに限界を迎えたのだ。
最後の日、全てをやり遂げた13歳の小さな身体。心。無口でいつも何を考えているのかわからないメガネ小太り青ジャージの担任、帰りのエレベーター、涙が溢れた。此処が私の人生においての分岐点になっている。確実に。
おわかりいただけただろうか。
これは、1つの心が作られ始めた頃の話だということを。
ごきげんよう。阿佐ヶ谷。
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