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汚くて醜い大人たち

昨日はミッフィーのマスコットぬいぐるみを買いに行った。
限定500体の販売で、朝早くから会場への入場整理券を配るというので、整理券配布時間より前に最寄り駅に着くようにした。
ちょうど通勤ラッシュと被る時間だったから、少し迂回をして空いている路線で向かった。

8時半には駅に着いたのだが、もらった整理券は360番。
びっくりした。
マスコットはお一人様2体までという制限がある。
つまり、私より前の番号の人たちがみんな2体ずつ買っていったら私の分はない。

入場は11時頃と言われたから、それまでカフェで時間を潰したりウィンドウショッピングをちょろっとしたりしていた。
11時前に会場に着いて、350番〜400番の人が並ばされた。
そして入場。
会場にはもう、マスコットはなかった。
看板を見たら、「完売いたしました」と貼り紙がされていた。

ショックで倒れ込みそうになった。
2体ずつ買っていった人が多かったということが悲しい。
なんで悲しいかって、2体買った人はきっと、転売するか、インスタの仲間に代理購入を頼まれていて仲間に渡すだろうことが予測できたからだ。
実際、お昼頃メルカリを見たらすでに5倍くらいの値段でマスコットが売り出されていた。
インスタでは代購(代理購入)が流行っているから、きっと代購でゲットする人もいるのだろう。
金の亡者や、なんの苦労もせず人脈でマスコットを手にする人たちのことを考えると腸が煮えくり返る。

中には4,5歳くらいの子どもを連れてきている女性もいて、その人のカゴには4体のマスコットが入っていた。
子どもまで使って……、子どもが可哀想だ。

そして何よりも可哀想なのは、こんな汚い大人たちに買われていくミッフィーや、作者のディック・ブルーナだ。
ディック・ブルーナは絵本を通じて平和や差別のない世界を願っていたはずだ。
それなのに、現実はこの醜さ。
天国のディック・ブルーナはどう思っているのだろう。

最近のミッフィー人気で、大人の汚さが露呈している。
10年くらい前はこんなことはなかったように思う。
私がミッフィーのグッズを買い始めた頃は、もっと平和だった。
当時は大阪に住んでいたから、梅田のミッフィースタイルが癒やし空間だった。
今は癒やしより、恐怖が先にくる。
汚い大人を見るのが怖い。

私はもう、人が殺到しそうなミッフィー関連のイベントには行かないと思う。
今家にいるミッフィーたちを大切にしようと思った。

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