80日間入院生活~まずはER病棟で。

最初に入ったのはER病棟。全くピンときてなくて、点滴してる写真をインスタにアップしたり、「入院してるぞ」アピールしてましたけど……この段階で、「ステロイド剤」を限界スレスレまで点滴で投入していたのです。

ご飯食べていたかの記憶がない。

それがひと通り済んでから、ご飯スタート。「本当はご自身で用意してもらうんですけど……」と言われ、割り箸をもらったり、歯磨きセットをもらったり。

歯磨きは徹底的にやってました。免疫問題はうがいだけでなく、歯磨きもより重要だそうです。

そして、ちょっとずつ自分の立場というか、病棟内がわかるようになると、見えなくても「人間観察」となります。暇だし(笑)

もともとこの病院に別の病気で通っていたおばあさんは、娘さんが来ていて、世話焼きではなく看護師さんを細かくなじる。薬でもめる。娘さんがいなくなると、おばあさんが騒ぐ。呼び出しじゃなくて声で呼ぼうとするから、悲鳴がずっと聞こえてくる。「人間の本心」丸見え。

その隣には、お孫さんがこの病院で看護師をしているという、なんだか裕福なおじいさん。「明日には個室に移るし」という話が聞こえてくるので、病院を検索すると、上のほうにお高い個室がありました。1度は入ってみたいですね(笑)贅沢の極み部屋。

同じような病気でも、その人の立場や地位で変わるのが入院だな、神様は万人を平等には設定してないのがよくわかりました。

そして1週間すぎたくらいに、「病棟変わります」と言われ、移動することに。

本当に後で理解できたのですが、ERからなかなか移動しなかったのは、「病名と処置法が決定しない患者」だったわけです。恐ろしい!

神経内科に移ることが決定し、体を綺麗にしてもらい、ベッドから初めて下ろされ、車椅子に移動してもらった瞬間に、おむつへ脱糞。麻痺してるのでストップできない自分の姿の情けなさが印象に残ってます。

「よし、時間ないけど、渡す前にもう一度全部やろう」と気合い入れ直した美人看護師さんの凛々しい表情も記憶の片隅に残ってます。

そして、別フロアに移動して、今どんなところにいるのか。自分はどんな病気でどんな状況なのかを把握していきます。

この病院は、各ベッドに個別担当を割り振りしてました。担当に決まった看護師さんは、明るい笑顔の可愛くて小さい女の子。「関わる女子のレベルが高い運は、健在だな」とか呑気に喜んでましたね。

彼女以外に、日々の担当看護師さんは昼夜で交代制。みんな笑顔ですけど、労働的には、それぞれの患者さんの把握。PC管理はしているけれど、人間ですから日々で調子が違います。

また患者さんによって、「好き嫌い」があることに気づいていきました。態度が全然違うんです。男って年齢関係ないんだなとよくわかりました。

自分の話をすると、この段階では足が動かない、股間周辺は痺れている感じでした。

左足は指が全部動かせる、いや動くレベル。右足は親指だけは微かに動く。上半身は動き、PCを持ち込みして、仕事スタートさせていましたから、絶望感もなかったのですが、後々に看護師さんに聞いたところ、「この人はどうなるんだろう」というレベルの悲惨さだったようです。

精神的に大丈夫だったのは、お見舞いに来てくれてた知り合いや、Twitter越しに励ましてくれたみなさんおかげですね。確実に。外界とつながりがあるのは、入院生活では大きく影響します。

もしも知り合いが入院したら、なるべく1度はお見舞いに行ってあげてください。

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