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「成長」した方法が、さらなる成長を阻害することがある

英語学習に限らないと思うのですが、「これまで自分にとって正解だったこと」をずーーっとやり続けても、あるところからそれでは頭打ちになったり、むしろ成長を阻害したりすることがあると思います。

例えば、先日、発音矯正レッスンを受講している受講生さんから、「最近、発音の練習中、声がすごく出しにくい」という相談を受けました。
実際、レッスンでチェックしてみて、先週までと違って確かに声がすごく出しにくそうで、前回と比べて声質が変わっているのがわかりました。

その声の出しにくさの原因は、「声の音程が低すぎる」ことでした。
一般的に、英語を話すときの「最適音域」は、日本語よりは低めになることが多いです。
このため、特に女性に対しては、「声を低めにして発声するよう練習しましょう」とよくお伝えします。
実際、こちらの受講生さんも、とてもまじめに低めの声で練習してくれて、低めのとても良い発声で英語を読むことができるようになっていました。

しかし、です!
「ちょうどいい」声の高さで発声できていたにもかかわらず、それでも自分では「さらに低くしなくては」という意識が働き続けたため、「最適音域」よりもさらに低くする方向に行ってしまったのです。
そのため、確かに音程は低いのですが、「出しにくく」「響かない」声になってしまっていました。

なので、私からは、ある程度自然に低い音声で言えるようになっているので、これ以上わざわざ意識的に低くする必要はない、ということをお伝えさせていただきました。

英語学習では、このように、これまでの自分にとっては正解だった方法が、いつからか不正解になる瞬間があります。
「行き過ぎた状態」と言い換えることもできます。
そしてこれは英語学習だけではなく、成長過程においてよく見られることだと思います。
私は、「階段の踊り場」のようなものだと思っています。

ただ、誤解してほしくないのですが、その「行き過ぎた状態」というのは、決して無駄ではなく、必要なものだと思います。
「方向転換」が必要な場所に来たということを教えてくれるからです。

人生では、目的地まで一直線に進める方が稀だと思います。
壁にぶつかりながら、ジグザグと進行方向を変えながら、いつしかだんだん上に進んで成長していく・・・そんなイメージが近いのかなと思います。

ただ、ひとりで頑張っていると、踊り場で壁にぶつかっていることに気づかないこともあるので、「行き詰ってる」と感じるときには、誰かの力を借りることは必要なのかなと思います。
(実際、私自身も、行き詰まりを感じたらよく人に相談します。)

参考になれば幸いです!

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