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麻は縁起物って知っていましたか?麻と人の関係。

麻は昔から私達の生活の中で気軽に使用されてきました。ここでご紹介するのは、大麻(おおあさ・ヘンプ)と呼ばれるものです。神社で参拝する際に鈴を鳴らしますよね。その時に鈴からぶら下がっている紐は、麻でできています。このように、麻には魔除けの力があるといわれていて、神社など、神聖な場所で利用されてきました。ここでは、麻が縁起物として利用されてきた理由についてお話していきます。



神聖な場所には麻があります。

日本では、麻は、神事に使われています。麻と日本の伝統文化は密接な関係があります。なぜ麻が使われているのか、それは、地上と神様とが繋がることができると考えられてきたからなんです。先ほどお話したように神社の鈴緒、こちらも麻で作られています。鈴緒は、天まで伸びていて神様と繋がり、その鈴緒に人が触れることで穢れを祓うとされています。また、伊勢神宮の御札に「神宮大麻」と記されていることからもわかるように、大麻(ヘンプ)は神の依り代として用いられてきました。
他にも、神社のしめ縄、御幣、天皇代替わりの神事「大嘗祭」の麁服(あらたえ)も大麻で織られています。大相撲の横綱が土俵入りで締める「綱」にも使われているのです。「けがれを祓う」「神聖なもの」として使われてきたことがわかります。


お祝い事には「麻」

「麻」は、育成がとても速く、その成長が発展、拡大にもつながり、大きく根を張ることも加えて、商売繁昌、事業発展、子孫繁栄にも根を張るとして、縁起物で重宝されています。麻は触れる機会が多い人ほど幸せが多く訪れるといわれており、今日においても、衣類や小物など、あらゆる製品となって私達の生活に身近な素材となっています。

麻の葉模様

「麻の葉模様」は、大麻の葉に似ていることからその名が付いた日本の伝統文様です。六角形の幾何学文様で平安時代から仏像の装飾などに使われてきました。丈夫で成長が早いことから模様に「子どもの健やかな成長」の意味を込め、産着の定番のデザインとなっています。

麻の葉模様の初着
国内織ヘンプ100%生地にさあさオリジナル手描きの麻の葉模様の初着でやさしく包みます。

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麻のこれから

国内の麻生産農家は激減し、高齢化も深刻なため、国産麻はとても貴重なものとなっています。そのため、神社で目にする多くのしめ縄が国産から化学繊維や海外産大麻へと姿を変えています。
海外産の大麻は、製造工程で薬品などが用いられ、繊維が傷んで耐久性に弱点があるものもあります。一方、古くから日本の神事で用いられてきた国産の大麻は、微生物で大麻を発酵させて茎から表皮を剥ぐなど、日本伝統の熟練の技によって伝承されてきた「精麻」を使用しているため、丈夫で長持ちするという利点があります。現在は麻栽培をするためには都道府県知事が交付する免許が必要かつ、いろんな難しい側面もありますが、麻処さあさでは、日本の伝統農作物である「麻」をこれからも広めていけるよう活動していきます。


昔から、魔除けやお祓い、縁起物として重宝されてきた「麻」。ただ身に着けて、持っているだけで少しほっとしたような安心感、いいことがありそうな予感がしませんか?麻の商品は、手軽に手に入れることができますので、ぜひ探してみてくださいね。


麻はとても身近にあるって知っていますか?
▶詳しくはこちら  「麻(ヘンプ)」は身近なもの。



麻処さあさ

麻処さあさでは、麻ヘンプ100%生地を使用してものづくりをしています。
縦・緯糸にイタリア社製ヘンプ糸を使用し、国内の老舗の織り屋さんに織って頂いています。
ヘンプ糸独特の風合いのある雰囲気で、とても柔らかく仕上げられた生地です。
また、さあさでは、年々減少している国内の機織り屋さんを支えたいとの想いから、より多くのみなさまとこの生地をシェアし、みんなでヘンプのものづくりをしていきたいと願っています。



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