短歌018

181.01

何も無い
貴女へ送る
言葉無く
記憶に残る
姿は我に


182.01

咲き誇れ
短き時よ
今だから
贈る言葉に
気持ちを乗せて


183.01

しんしんと
降り積もるのは
恋の舞
サクラ散りゆく
新緑の芽

184.01

人間は
可能性をも
持つ獣
人あらずとも
可能性をと

185.01

たった今
貴女は何処で
何をする
遠い記憶に
微かな歌を

186.01

悲しきや
君を写すよ
鏡よに
腕を伸ばして
写す鏡に


187.01

小さな手
夢を掴まん
強い手と
遠い心も
追い越して行く

188.01

君だけが
この道選び
また一人
交わる道も
消え去る道も

189.01

散る様に
時が追い付き
余裕無く
答えを知る日
既に待たれぬ

190.01

何時の日か
出会った頃の
記憶だけ
アルバムにだけ
仕舞い込んでと


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