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飽和状態の保育園業界

今年は、4割もの保育施設が定員割れだそうです。ある時期に爆発的に増えた保育園。少子化と言われている中で、共働きの家庭が増え長時間保育の需要が高まり保育園の待機児童が問題視されていました。

待機児童の問題が解消されつつある今、今度は保育園の定員割れがニュースになるようになりました。これは、以前から予想されていたことであり意外と早い段階できたなぐらいの感覚です。

今後は、園も子どもを預かるだけでは生き残っていけないということだと思います。新規園が増え、様々な保育園が存在するようになりました。保育の質も環境も多様になっている現実があります。
保育は、子どもを預かるだけが仕事ではありません。子ども1人1人を理解しながら、発達に合わせた様々な経験を通して成長を援助していくのが保育です。専門的な知識が必要です。

保育の質の重要性

保育の質の低下が言われていますが、保育の質って抽象的な言葉だなと感じます。実際に保育士として内部に入れば保育の質を感じとることができますし、通わせている園でも保育士の視点からある程度は知ることができます。
しかし、実際保護者がその園の保育の質について感じ取るのは難しいように思います。
保育は、外部からは目には見えない分かりずらいものだなと実際保育をやっていても思います。保育自体に興味のない、知識のない保護者もいます。

そんな中で、保育の質の重要性だったり面白さ、子どもの育ちに必要であるということをわかりやすく表現する園側の努力も必要です。

しかし、もう一つもの問題、保育士不足があります。ただでさえ業務が多いのにこれ以上プラスで行うことは難しいように思います。基本は子どもたちを保育するのが保育士の仕事です。しかし、活動の準備や毎日の書類、保護者への対応など、1日中子どものいる中で他の作業をこなすのは至難の業です。

こういったところをIT化し効率化していこうとする園も出てきていますが、他の業種に比べるとかなり遅いのではないかと思います。

保育の質は、目に見えて分かりやすい施設設備や課外授業、華やかな行事などで判断されてしまうのではないかと危惧しています。

今回の定員割れは、保育園を見直すきっかけになると思います。

保育は、様々な要素が重なり合っているように思います。どんなに立派な施設を持っていても働く人の質が低ければ保育の質は担保できません。保育士不足に向き合って保育士の働きやすさに注目する企業もあります。
そうやって、保育と真剣に向き合い改善を繰り返し、保護者と連携しながら子どもを育もうとする園は残っていくのだと思います。子どもを第一に考えるのはもちろんですが、それだけでなく大人も笑顔になれる園が子どもにとっても良い環境になるのではないかと思っています。


もし、サポートしてくださる方がいたら、自信のない今の自分を変える事ができるかもしれません。宜しくお願いします♫