ビールの泡と共に去りぬ

私は酒癖が悪い。「良くない」ではなく、悪い。
アル中とかそういうことでは無いけど、お酒が大好きな上お調子者の私は1度飲むと止まらない。

特に人と飲んでいる時は楽しくなって飲みすぎてしまう。

昨日豊洲のオクトーバーフェストで人と飲んだ。
フェスの前にも、待ち合わせという名目で入ったちょっといい感じのカフェでモヒートとサングリアものんでいた。

100 Spoons Toyosu  フレッシュハーブのモヒート

雰囲気と天気も相まって大変気分が良く、上機嫌なままオクトーバーフェストへ向かった。

ビール党の私からするとどれも美味そうな黄金の液体があるわあるわで恐らく3リットルは飲んだのだろう。

フェス会場の近くでは夜景の見える丘のような場所があり、ロマンティックな場所で私はやはり「ここに酒があればな」と心で叫んでいた。

日曜日の19時。カップルたちの多いその夜景の中で腹が減り、イタリアンレストランへ向かった。

そう、日曜日の夜だったのだ。
私はてっきり土曜日の夜だと思い、次の日が世の中の社畜が奔走する日であることをわすれ、

比較的社畜気味のお連れ様をはしご酒に誘ったのである。
(お連れ様へ、本当に申し訳ありません。この場を借りて謝罪申し上げます、今後見ることは無いだろうけど……)

酒は飲むがそこまで食べない私。
無駄に頼んだ酒とご飯。
飛ぶ記憶。

目をかっと開いた時には手遅れだった。
駅構内、お連れ様を置いてきた。半ばどこかへ。

いや違う。レストラン出たあと夜景をもう一度見に行こうと誘ったが断られたのだ。

今まで夢心地で飲んでいたアルコールが一気に冷め、同時肝も冷えきった。

「私はレストランでなんの話をしたんだ?」

ちょっといい感じの間柄のお連れ様、出かけるのは今回三回目。やらかした。

あ〜、終わった終わった。いや、はじまってもないけど。

申し訳程度にその日に撮った写真を送る帰り道23時。

翌日16時。返信どころか既読もつかず、終わった〜、はい、ひと夏の思い出がビールの泡と共に文字通り弾けて消えたと思いつつ、私はまた電車に揺られこの文章を書いている。

いや、うん、ごめん。
そう言いつつかなり凹んだので友達に泣き言を言った。

話せば話すほど私が100悪くて一周まわって笑ってしまったが、
「あさ湯、酔うとやばいもんなw」の友人のジャブがクリティカルヒットし、冷えていた肝からドロっとした血液が飛び散った。

お酒、飲みすぎない。
だれか、止めてくれ。というか、自分のお酒の限界値って、どこなんだろうな。

そんなひと夏の恋は弾け飛んでいきました。
そうは言いつつやっぱり明日も明後日もビールは好きなんだろう。

恋よりもビールに恋するあさ湯、23歳。
酒乱に理解のある人は……それはそれでやばいので現れないで欲しい。

後書き

持つべきものは最強の友達だと思った。

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